外壁塗装の手順とは?ポイントや注意点を解説!

外壁塗装の手順には、事前の下準備として外壁の状態や塗装の種類を理解し、そのうえで、予算を決めて信頼できる業者を選びます。そのうえで、工事中は進捗を管理する手順を踏み、完了後は仕上がりをチェックして問題があれば補修を依頼する手順を踏む必要があります。

完了後は、定期的なメンテナンスで塗装を長持ちさせることが肝心です。外壁塗装にはこのように様々な手順が必要ですが、具体的にどのような手順で進めるべきか、いまいちイメージできない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、外壁塗装を検討する前の準備や、手順やかかる日数、外壁塗装のポイントや注意点などについて解説します。

外壁塗装を依頼する前に行うべき手順

外壁塗装を依頼する前に行うべき手順

外壁塗装は、住宅の美観を保つだけでなく、建物を風雨や紫外線から守る重要な役割を果たしています。しかし、外壁塗装は専門的な知識と技術が必要とされる工事です。いきなり業者に依頼するのではなく、事前に十分な準備をする手順を踏むことが大切です。

外壁塗装を検討する際の第一の手順は、自宅の外壁の状態を確認することです。次の手順として、外壁塗装の種類と特徴を理解すること、そして予算を決めて外壁塗装業者を選択します。最後の手順で、予算や塗装の種類から塗装の色を決めます。

ここでは、外壁塗装を検討する前に確認すべきポイントをそれぞれ解説します。

自宅の外壁の状態を確認する

第一の手順として、外壁塗装を検討する前に、まずは自宅の外壁の状態を確認しましょう。具体的には、以下のような点に注目します。

  • 塗装面のひび割れ、剥がれ、膨れなどの有無
  • カビや汚れの付着状況
  • シーリング材の劣化や破損
  • 外壁材自体の損傷や欠損

これらの問題が見つかった場合、外壁塗装の必要性が高いと判断できます。一般的に、外壁塗装のタイミングは築10年を目安とされています。ただし、築10年を過ぎていなくても、外壁の状態によっては早めに塗装を行うことが望ましい場合もあります。定期的に外壁の点検を行い、適切なタイミングで外壁塗装を実施することが大切です。

外壁塗装の塗料の種類と特性を理解する

外壁塗装で用いられる塗料には、様々な種類があります。それぞれの特性を理解しておくことで、自宅に適した塗料を選択できます。主な塗料の種類と特性は、以下の通りです。

塗料の種類特性
アクリル塗料・耐久性と耐候性に優れる
・豊富な色選択が可能
・比較的安価
シリコン塗料・高い耐久性と柔軟性を持つ
・防カビ・防藻効果が高い
・光沢感のある仕上がり
ウレタン塗料・強靭な塗膜を形成
・優れた防水性と耐薬品性
・高級感のある仕上がり
セラミック塗料・高い耐久性と断熱性を持つ
・汚れが付きにくい
・光触媒効果による空気浄化

これらの特徴を踏まえ、予算や求める性能、デザインとのマッチングを考慮して最適な塗装を選びましょう。

予算を決めて外壁塗装業者を選択する

予算を決めて外壁塗装業者を選択する

外壁塗装の費用は、建物の大きさや塗装の種類、必要な補修の有無などによって大きく異なります。おおよその予算を決めておくことで、見積もりを依頼する際の目安になります。

また、外壁塗装の業者選びは慎重に行いましょう。以下のようなポイントを確認することをおすすめします。

  • 実績と経験の豊富さ
  • 適切な保険加入の有無
  • アフターフォローの充実度
  • お見積もりの透明性と詳細さ


複数の外壁塗装業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。価格だけでなく、施工内容や保証内容なども十分に確認しましょう。

信頼できる外壁塗装業者を選び、適切な準備を行うことで、満足のいく外壁塗装を実現できます。自宅の状態や予算、求める性能などを総合的に考慮し、ベストな外壁塗装業者を選択をしていきましょう。

外壁に塗装する色を選ぶ

外壁塗装を行う際、塗装の種類や業者選びと同じくらい重要なのが外壁の色選びです。色の選択によって住まいの雰囲気が大きく変わるので、慎重に行いましょう。

その際、以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう。

  • 家族全員が好きかどうか
  • 住宅のスタイルや雰囲気との相性
  • 色の組み合わせやバランス


外壁の色は住まいの印象を大きく左右します。明るい色は家を大きく見せる効果があり、暗い色は引き締まった印象を与えます。また、色の組み合わせによっては、個性的な雰囲気を演出することもできます。

外壁塗装業者によっては、カラーシミュレーションを用いて仕上がりをイメージできるサービスを提供していることもあります。色選びに迷ったら、そのようなサービスを活用してみるのも一つの方法です。

外壁塗装の手順

外壁塗装の手順

外壁塗装は、建物の美観を保ち、建物を風雨や紫外線から守るために重要な工事です。外壁塗装を行うには、適切な手順を踏むことが大切です。ここでは、外壁塗装の一連の流れを、日数と共に詳しく解説します。

近隣への挨拶(初日)

塗料の臭いなどで迷惑をかける可能性があるため、外壁塗装の工事がスタートする前に、まずは近所の方々にご挨拶に行く手順が必要不可欠です。

工事の期間や時間帯、休日の作業の可能性などを分かりやすく説明し外壁塗装完了までの間迷惑をかけてしまう旨を伝えましょう。もし可能なら、工程表やちょっとした粗品を用意すると快く了承してもらえる可能性が高くなるでしょう。

足場の設置(仮設工事)(2-3日目)

高い場所での作業となる外壁塗装では、職人たちの安全と効率的な作業環境を確保するために、足場の設置が欠かせません。

建物の規模や高さによって異なりますが、半日から1日ほどかけて組み立てられます。足場を組む際は、騒音や工事車両の出入りが多くなるため、在宅ワークの予定がある方は、別の場所を確保しておくのがオススメです。

高圧洗浄(4日目)

外壁の表面に付着した汚れや古い塗膜、カビやコケなどを取り除くために、高圧洗浄の手順を実施します。

洗浄作業そのものは1日で終わることが多いですが、その後の乾燥に最短でも24時間、状況によっては48時間ほど必要です。下地の状態や天候次第で、高圧洗浄の工程は1〜3日かかることがありますので、覚えておきましょう。

下地調整(補修・補強)(5-6日目)

下地調整(補修・補強)(5-6日目)

下地調整の手順では、高圧洗浄で見つかった外壁のダメージ部分を入念に補修・補強します。下地調整は、外壁塗装の耐久性や美しさに大きな影響を及ぼす重要な手順です。外壁材の種類や状態に応じて、以下のような作業が行われます。

  • シーリングの補修
  • ひび割れの補修
  • 劣化した部分の補強


次の手順に進む前に、補修箇所が適切に処理されているか、しっかりと確認する手順が大切です。

コーキング(シーリング)補修(7日目)

コーキング(シーリング)材を充填し、水の侵入を防ぐ手順を行います。

経年劣化で、コーキング材にも亀裂や破損が生じやすいため、必要に応じて打ち替えや補修を行います。これにより、建物の防水性能が向上し、外壁の長寿命化につながります。

養生(マスキング)(8日目)

いよいよ外壁塗装作業の開始です。

その前に、窓枠・屋根・植栽・カーポート・雨樋・玄関ポーチなど、外壁塗装を行わない部分をビニールシートやマスキングテープで丁寧に養生します。養生は、塗料の飛散防止だけでなく、隅々まで美しく塗装するためにも欠かせない手順で、半日から1日ほどかかります。

下塗り(9日目)

外壁塗装を行う際、下塗りは非常に重要な工程の一つです。
下塗りを丁寧に行うことで、外壁の耐久性や見た目の美しさを大きく向上させられます。また、下塗りは外壁の下地を保護し、上塗り塗料の密着性を高める役割を果たします。

中塗り(10日目)

下塗りが終わり、十分に乾燥したら、色の付いた塗料を使って中塗りを1日かけて行います。

中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用しますが、塗料メーカーが指定する適切な塗布量を確保するために工程を分けています。適切な塗布量が確保できていないと、せっかくの外壁塗装でも期待通りの機能を発揮できず、耐用年数も短くなってしまう可能性があります。

ただし、無理に大量の塗料を塗ると、乾燥不足や塗りムラが生じるリスクがあるため、外壁塗装の手順を2回に分けることで、塗料の品質と作業効率のバランスを取っています。

上塗り(仕上げ塗り)(11日目)

外壁塗装の最終工程である上塗りは、仕上がりの美しさが求められます。

もし、外壁塗装業者から中塗りと上塗りの工程を同じ日に行うと説明された場合は、その外壁塗装業者への依頼は避けるのが賢明でしょう。塗料が完全に乾燥していない状態で重ね塗りを行うと、施工不良につながる可能性が高くなってしまいます。

また、乾燥後に養生テープを剥がすと、塗膜が一緒に剥がれてしまうリスクがあるため、塗料が完全に乾燥する前に養生を剥がす必要があります。

付帯部の塗装(12日目)

外壁だけでなく、雨樋やベランダ、鉄部など、付帯部の塗装にも注意を払いましょう。

これらの部分も外壁と同様に劣化しやすく、建物の印象に大きな影響を与えます。付帯部の塗装の手順では、それぞれの材質に適した塗料を選び、丁寧に仕上げることが求められます。

完了検査と手直し(13日目)

一連の作業手順が終了したら、施工業者による自主検査と施主による完了検査の手順が行われます。

塗りムラや塗り残し、不要な箇所への塗料の付着などをチェックし、気になる点があれば遠慮なく質問し、必要に応じて補修を依頼しましょう。完了検査後に補修を依頼すると、追加費用が発生する可能性があるので注意が必要です。

足場の解体と完成(14日目)

完了検査が無事に終了したら、足場の解体が行われ、外壁塗装が完成します。作業道具や作業員のゴミなども全て片付けられ、工事が終了となります。

定期点検とアフターフォロー

定期点検とアフターフォロー

外壁塗装工事が完了し、美しく生まれ変わった建物の外観を見ると大きな満足を感じるでしょう。しかし、外壁塗装は完成したその日から、少しずつ劣化が始まっていることを忘れてはいけません。

いくら丁寧に施工されたとしても、外壁は風雨や紫外線にさらされ続ける過酷な環境に置かれています。そのため、定期的な点検とアフターフォローが欠かせません。ここでは、外壁塗装後の定期点検とアフターフォローについて、詳しく解説します。

定期点検が重要な理由

外壁塗装は建物の美観を保つだけでなく、外壁を風雨や紫外線から守る重要な役割を果たしています。しかし、塗装した外壁は時間とともに少しずつ劣化が進行します。初期段階での劣化は目立たないことが多いため、定期的な点検を行わないと、問題に気づくのが遅れてしまう可能性があります。

小さな劣化を放置していると、そこから雨水が浸入し、外壁材の損傷やカビの発生、さらには建物の構造体にまで悪影響を及ぼすことがあります。こうなると、修理にかかる費用も時間も大幅に増大してしまいます。

一方、定期点検を実施していれば、劣化の兆候をいち早く発見できます。初期段階で適切な対処を行えば、大きなトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。外壁塗装は建物の資産価値にも関わる重要な要素です。定期点検の手順を怠らないことが、建物を長く美しく保つための鍵となります。

定期点検の内容

定期点検では、外壁の塗膜の状態、カビや汚れの発生状況、シーリング材の劣化などを確認する手順を踏みます。以下のように、修理すべき箇所がないかを定期的に確認する手順が重要です。

塗装した外壁の状態
  • ひび割れ、剥がれ、膨れなどの有無
  • 光沢や色調の変化
カビや汚れの発生状況
  • 日陰や排水管周辺のカビの有無
シーリング材の状態
  • 劣化や破損の有無
  • 亀裂や剥がれの確認
外壁材の状態
  • タイルの浮きや欠損
  • モルタルの亀裂

点検の頻度は、建物の状況によって異なりますが、一般的には以下の目安が参考になります。

建物の種類点検の頻度
一般住宅年に1~2回
商業施設年に2~4回
工場・倉庫年に2~4回


点検の結果は、詳細な報告書にまとめておくと良いでしょう。報告書は、今後の補修計画を立てる際の重要な資料となります。

異常が見つかったらアフターフォローを受けよう

定期点検で外壁塗装の異常が見つかったら、すぐにアフターフォローを依頼しましょう。早期に対処する手順を踏むことは、修理費用を最小限に抑えるためにも大切です。

良質な外壁塗装会社であれば、一定期間のアフターフォローを無償で提供してくれます。この期間内であれば、外壁塗装の補修や塗り直しを無料で行ってもらえるのが一般的です。ただし、アフターフォローの内容や期間は会社によって異なるため、契約時に確認しておく必要があります。

アフターフォローの際は、損傷部分の補修だけでなく、劣化の原因を突き止めることも重要です。原因を特定できれば、再発防止のための対策を講じることが可能です。

また、定期点検とアフターフォローの記録は、必ず保管しておきましょう。これらの記録は、外壁塗装の履歴を示す大切な書類です。将来、建物を売却する際や外壁塗装のトラブルが発生した際に、重要な証拠資料となります。

適切なアフターフォローを受けることで、外壁塗装の寿命を延ばし、建物の資産価値を維持できます。定期点検とアフターフォローを上手に活用し、外壁塗装を長持ちさせましょう。

外壁塗装についてのポイント

外壁塗装についてのポイント

外壁塗装は、家の見た目を大きく左右するだけでなく、建物を長く守るためにも重要な役割を果たします。でも、いざ外壁塗装を依頼しようとすると、どこに頼めばいいのか、どんなことに気をつければいいのか、わからないことがたくさんあるでしょう。そこで、ここからは外壁塗装を成功させるためのポイントを5つご紹介します。

複数の業者から見積もりを取る

外壁塗装を依頼する際は、1社だけでなく、なるべく複数の外壁塗装業者から見積もりを取るようにしましょう。各社の提案内容や価格を比較することで、自分に合ったプランを選べます。また、見積もりを取る過程で、業者の対応や説明の仕方なども確認できるので、信頼できる外壁塗装業者を見つけるためにも重要な手順です。

見積もりを取る際は、以下の点に注意しましょう。

  1. 業者の選定基準を明確にする(実績、評判、専門性など)
  2. 見積もりの内容を詳細に確認する(使用する塗料、工事の工程、保証内容など)
  3. 見積もり金額だけでなく、コストパフォーマンスを重視する
  4. 業者と話をして信頼できそうか判断する

このように、複数の見積もりを比較検討することで、最適な外壁塗装業者選びに役立ちます。

外壁塗装業者の実績と評判を確認する

外壁塗装は、専門的な知識と技術が必要な工事です。

そのため、経験豊富で評判の良い外壁塗装業者を選ぶことが大切です。外壁塗装業者の実績や過去の工事例を確認し、クオリティの高い仕上がりを期待できるかどうかをチェックしましょう。また、口コミやレビューを参考にして、顧客対応や仕事ぶりなどを把握するのもおすすめです。

外壁塗装業者の実績と評判を確認する方法としては、以下があります。

  1. 業者のウェブサイトや資料で過去の工事実績を確認する
  2. 知人や近所の人から評判を聞く
  3. オンラインの口コミサイトやSNSで評判を調べる
  4. 業者に直接、過去の施工事例や顧客の声を聞く

これらの情報を総合的に判断し、信頼できる業者を選びましょう。

工事中に各工程を見せてもらう

外壁塗装の工事中は、定期的に現場を訪れ、各工程の進捗状況を確認するようにしましょう。

外壁塗装業者に工程ごとの説明を受け、疑問点があれば気軽に質問するのが大切です。また、各工程の写真を撮ってもらうことで、工事の記録を残すことができます。これは、後々トラブルが発生した際の証拠にもなるので、忘れずにお願いしておきましょう。

工事中に確認すべきポイントは以下のとおりです。

  1. 下地処理(汚れや傷みの除去、補修など)が適切に行われているか
  2. 使用する塗料や材料が見積もり通りのものかどうか
  3. 外壁塗装の様子(ムラや塗り残しがないかなど)
  4. 養生(周囲の保護)が適切に行われているか
  5. 工事の進捗状況と予定されているスケジュール

これらを確認することで、質の高い外壁塗装工事が行われているかどうかを把握できます。

外壁塗装完成後には施工した箇所をチェックする

工事が完了したら、外壁塗装した箇所を隅々までチェックする手順を踏みましょう。色むらや塗りむら、はがれやひび割れなどがないか、注意深く確認します。気になる点があればすぐに外壁塗装業者に相談し、必要な補修を行ってもらいましょう。

完成後のチェックポイントは以下のとおりです。

  1. 色むらや塗りむらがないか
  2. はがれやひび割れがないか
  3. 塗料の質感や艶が均一か
  4. 養生の跡が残っていないか
  5. 清掃が適切に行われているか

これらを確認し、問題があれば速やかに外壁塗装業者に連絡しましょう。完成後のチェックは、満足のいく仕上がりを得るために欠かせません。

外壁塗装後のアフターフォローがしっかりした業者を選ぶ

外壁塗装は、完成後もメンテナンスが必要な工事です。そのため、アフターフォローがしっかりしている外壁塗装業者を選ぶことが重要です。定期的な点検やメンテナンスの提案、補修工事への対応など、長期的なサポート体制を整えている業者を選びましょう。

アフターフォローには以下のような内容があります。

  1. 定期的な点検とメンテナンスの提案
  2. 補修工事への迅速な対応
  3. 外壁塗装の保証期間の設定
  4. 外壁塗装に関する相談への対応
  5. 定期的な情報提供(メンテナンス方法、外壁塗装の劣化サインなど)

充実したアフターフォローを提供している外壁塗装業者は、顧客満足度が高く、長期的な信頼関係を築くことができます。

外壁塗装にかかる時間と適した時期

外壁塗装にかかる時間と適した時期

外壁塗装を計画する際、工事にかかる時間や適切な施工時期を把握しておくことは非常に重要です。工事期間が長引くと、日常生活への影響が大きくなるだけでなく、気候の変化によって外壁塗装の品質が低下するリスクもあります。

ここでは、外壁塗装の工事にかかる一般的な日数と、外壁塗装に適した時期、そして避けるべき時期について詳しく解説します。外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装にかかる日数

外壁塗装の工事期間は、建物の規模や状態、塗装の種類、天候などによって異なりますが、一般的には10~14日ほどが目安となります。工事の流れとしては、まず足場の設置に1~2日、高圧洗浄と下地調整に3~4日、外壁塗装工事に5~7日、足場の解体と清掃に1~2日といった具合です。

ただし、この日数はあくまでも外壁塗装だけを行った場合の目安であり、屋根塗装など他の工事と併せて行う場合や、建物の状態によっては、工期が延びる可能性が十分にあります。

さらに、天候不順や下地の状態、工事の内容によっても工期は変わります。
外壁塗装では下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りの手順が必要であり、塗装の種類によっては、乾燥に時間がかかります。湿度が高い日であれば、さらに乾燥時間が必要です。シーリング工事やひび割れ補修なども行う場合は、さらに日数が必要となります。

外壁塗装の工事期間は建物ごとに異なるため、施工業者とよく相談し、適切な工期を設定することが大切です。無理のない工期を設定することで、丁寧な施工と美しい仕上がりを実現できるでしょう。

外壁塗装にふさわしくない季節と理由

外壁塗装にふさわしくない季節と理由

外壁塗装は、気温や湿度、天候などの影響を大きく受けるため、施工時期の選択が重要です。特に、以下のような時期は外壁塗装に不向きだと言えます。

  1. 夏の盛り(7月~8月)
    • 気温が高く、塗料の乾燥が早すぎるため、塗りムラや塗料の付着不良が起こりやすい。
    • 直射日光により、塗膜の劣化が速まる可能性がある。
  2. 梅雨時期(6月~7月)
    • 湿度が高く、塗料の乾燥が遅くなるため、塗膜の密着性が低下する。
    • カビや藻の発生リスクが高まる。
  3. 冬の寒い時期(12月~2月)
    • 気温が低すぎると、塗料の乾燥が遅くなり、塗膜の密着性が低下する。
    • 水分の蒸発が遅く、塗膜内に水分が残りやすい。
  4. 台風シーズン(8月~10月)
    • 突発的な雨や強風により、工事が中断されるリスクがある。
    • 雨水の浸入により、塗装面の劣化や剥がれが発生しやすい。

ただし、これはあくまでも一般的な傾向です。地域や建物の状況によっては、適切な対策をすることで年間を通して外壁塗装を行うことが可能です。

例えば夏の気温が高い時期でも、早朝や夕方の涼しい時間帯に作業を行ったり、速乾性の高い塗料を使用したりすることで品質の高い塗装を実現できます。

また冬期でも、低温硬化型の塗料を使用することで、気温が低い環境でも外壁塗装が可能となります。

外壁塗装の時期選びは建物の状況や地域の気象条件、使用する塗料の特性などを総合的に考慮し、施工業者とよく相談して決定することが大切です。

適切な時期に外壁塗装を行うことで、美しく耐久性の高い仕上がりを得ることができるでしょう。

外壁塗装はDIYできる?

外壁塗装はDIYできる?

外壁塗装は、プロの職人に依頼するのが一般的ですが、DIY精神旺盛な方なら自分で挑戦することも可能です。

ただし、外壁塗装はかなり大がかりな作業であり、専門的な知識と技術、そして危険を伴う高所作業が必要となります。DIYで外壁塗装を行う場合は、十分な準備と注意が必要不可欠です。ここでは、DIYで外壁塗装を行う手順やメリット・デメリット、そして注意点について詳しく解説します。

DIYでの外壁塗装の手順

DIYで外壁塗装を行う際は、以下のような手順で進めていきます。

  1. 必要な道具や材料を用意する(塗料、刷毛、ローラー、はしご、養生シートなど)
  2. 外壁の汚れや古い塗膜を高圧洗浄で落とす
  3. 外壁のひび割れや欠損部分を補修する
  4. 窓枠や屋根、植栽などに養生シートを貼り、塗料の飛散を防ぐ
  5. 下塗りをして、乾燥させる
  6. 中塗りをして、乾燥させる
  7. 上塗りをして、仕上げる
  8. 養生シートを剥がし、周囲の清掃を行う

ただし、この手順はあくまでも基本的なものであり、建物の状態や使用する塗料、道具などによって異なる場合があります。事前に十分な知識を得て、適切な方法で作業を進めることが大切です。

DIY外壁塗装のメリットとデメリット

DIY外壁塗装のメリットとデメリット

外壁塗装をDIYで行うことには利点があるのと同時に、欠点もあることを認識しておく必要があります。ここでは、DIYでの外壁塗装のメリットとデメリットについて、簡潔にお話しします。ご自身で外壁塗装に取り組むことをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

DIY外壁塗装のメリット

DIYで外壁塗装を行うと、次のようなメリットが期待できます。

  • プロへの依頼と比べて、人件費分のコストを大幅に節減できる
  • 自分の都合に合わせて、柔軟に作業スケジュールを組める
  • 外壁の状態を隅々までチェックしながら、作業を進められる
  • 自分の手で外壁を塗り上げる喜びと達成感が得られる

中でも、DIY外壁塗装の最大の魅力は、費用面でのメリットでしょう。プロの職人に外壁塗装を任せると、人件費が全体の費用の大部分を占めます。これを自分で行うことで、材料費以外の出費を大幅に抑えられるのです。

また、自分のペースで作業を進められる点も見逃せません。仕事や家庭の用事で忙しい方でも、空いた時間を活用して少しずつ外壁塗装を進めていくことができるでしょう。

DIY外壁塗装のデメリット

一方、DIY外壁塗装には、以下のようなデメリットもあります。

  • 外壁塗装に関する専門知識と技能が求められる
  • 高所での作業となるため、安全面での十分な配慮が必要
  • プロの職人のような美しい仕上がりを実現するのは難しい
  • 作業に予想以上の時間がかかる可能性がある

まず、外壁塗装を成功させるには、塗料選びや塗装手順、下地処理などに関する専門知識と技能が不可欠です。プロの職人は長年の経験から、これらのノウハウを身につけています。素人が同じような仕上がりを実現するのは、簡単ではありません。

また、外壁塗装でははしごや足場を使った高所作業が避けられません。転落事故などのリスクが伴うため、安全面での細心の注意が必要です。

DIY外壁塗装は専門的なスキルと知識が求められ、高所作業が危険な点がデメリットといえます。メリットとデメリットを考慮して、DIYで外壁塗装すべきかどうかを判断しましょう。もし不安を感じるようであれば、プロの職人に委ねるのも賢明な選択肢の一つです。

まとめ

外壁塗装の手順として、まずは自宅の外壁の状態をじっくりとチェックすることから始めましょう。そして、予算と家族の要望を考慮しながら、信頼できる外壁塗装の専門家を探すことが大切です。

工事がスタートしたら職人の仕事ぶりを時々見守りつつ、疑問や不安があればその場で解決していきましょう。そして工事が終わったら、仕上がりを隅々まで確認し、満足のいく出来栄えになっているかどうかを見極めることが重要です。

外壁塗装は一度の施工が完了したら終わりではありません。定期的にメンテナンスを行うことで、外壁の寿命を延ばし、いつまでも美しさを保つことができるのです。外壁塗装は自宅の価値を高め、快適に暮らすための投資です。ぜひこの記事を参考にして、大切な住まいの外壁を美しく保つ手順を理解しましょう。

もしも、「どこの外壁塗装業者に依頼すればよいか分からない」という場合は、ぜひペイプロにご相談ください。

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