外壁断熱塗料の効果は?遮熱塗料との違いや助成金の利用も解説

外壁塗装の施工を検討中の方は、断熱塗料というのがあるとご存じでしょうか?塗装によって見栄えや家の保護状態が良くなるだけでなく、快適性やエコ性能も向上するのです。

この記事では、外壁の断熱塗料の効果や原理の基礎知識、遮熱塗料と断熱塗料の違いなどを解説します。助成金の利用についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

断熱塗料とは?

断熱塗料とは?

外壁塗装で用いる断熱塗料は、家の中と外からの熱の出入りをコントロールし、室内の温度を一定に保つ機能を持った塗料です。外壁に施工すると、光熱費節減の効果もあるため、近年注目気を集めてきています。

家屋の断熱リフォームはさまざまな方法がありますが、床や壁をはがすなどして、かなりの費用をかけて行うものが多く、何かきっかけがないと踏み切れないのが実情です。

その点外壁塗装は、10年を目安に経過年数や劣化状況に応じて施工する必要があります。外観の美しさを取り戻すだけでなく、外壁が家の構造を雨風から守る機能を復活させるために行います。

さらに外壁塗装に、断熱や省エネルギ―機能を持たせる施工が追加できれば一石三鳥となります。したがって外壁断熱塗料の施工は、実用的なリフォームと言えるでしょう。

外壁断熱塗料の効果・メリット

外壁断熱塗料の効果・メリット

断熱塗料で外壁の施工をすることで、さらに断熱・省エネルギー以外にもさまざまな効果があります。

室内が快適温度に

断熱塗料による施工で、室内が一年中快適な室温を保ちやすくなります。断熱塗料の場合は、夏は外気の熱をさえぎり、冬は室内の温度を外に逃がしにくく、通年で効果があります。

以下はある塗料メーカーがその効果を証明するために、塗布した屋根面の表面温度比較を行ったデータです。8月の気候で、鋼板の屋根の表面が人肌程度になるのは、かなりの効果と言えそうです。

屋根の表面温度比較実験

無塗装断熱塗装温度差
実験① 2019年5月48.4℃21.1℃ー27.3℃
実験① 2019年8月52.3℃36.5℃ー19.5℃
(プレハブ倉庫屋根の表面温度を塗装状態と無塗装状態で、表面温度を比較)株式会社WAKO調べ

節電効果がある

室内外での温度差を小さく保てれば、エアコン等の冷暖房機器の稼働が低減できるため、光熱費を安くすることができます。

節電効果の実例として、下記のデータがあります。エアコン消費電力が冬期で21.5 %もの差となりました。

消費電力比較実験

無塗装断熱塗装温度差
実験① 夏季7日間24.72kWh21.01kWhー15.0%
実験① 冬期7日間95.0kWh74.6kWhー21.5%
(プレハブ倉庫のエアコン消費電力を、塗装状態と無塗装状態で比較)株式会社WAKO調べ

総務省調べの2023年1~3月・4人世帯の平均的な電気料金は1万9,941円です。したがって施工後、電気機器のみの暖房使用の場合、電気代だけで1シーズンあたり約4,000円が節約できる可能性があることになります。

防音効果がある

外壁断熱塗料の原料であるセラミックは、音を反射する効果があることと、厚塗りがしやすい特徴があり、一部の断熱塗料で遮音効果を持つ商品があります。

外壁への施工で電車や車の走行音の軽減、屋根に施工することで雨音を抑える機能があります。

結露の防止になる

結露の防止になる

冬期によく起こる結露は、室内の湿った空気が冷たい壁面に触れることで起こります。

断熱塗料を外壁に施工すると、外壁が冷気の影響を受けにくくなることで内壁にも低温が伝わらず、結露が起こりにくくなります。家の中の結露はカビやダニなどの発生を招くため、これらの防止も可能になります。

塗装の寿命が長い

断熱塗料のほとんどが、ほかの外壁塗料よりも耐久性に優れ、寿命が長いです。たとえば代表的な外壁塗装のシリコン塗料の耐用年数・10~15年に比べ、断熱塗料は公称15~20年以上と言われています。

耐用年数が長ければ次回の外壁メンテナンスまでの期間が長くなるため、塗装工事1回あたりののコストパフォーマンスが上がります。

外壁断熱塗料のデメリット

外壁断熱塗料のデメリット

良いことずくめのような外壁断熱塗料ですが、一般的な外壁塗装にくらべて、マイナスポイントはないのでしょうか?

施工費用が高額になる

断熱塗料は、塗料そのものが高価であることと、塗料によっては塗装部位や用途に合わせて丁寧な下地処理を要する場合があるなど、施工も複雑です。したがって、ウレタンなど一般的な外壁塗料で施工するよりも費用が高めになります。

たとえば、30坪の家の外壁と屋根を塗装する場合、シリコン塗料では100~120万円ほどですが、断熱塗料の場合は130~200万円と、比較のしかたによっては1.5〜2倍近くかかります。

コスト面で言えば、断熱塗料の方が耐用年数が長いことと、光熱費が安くなる点を考えれば、元が取れておつりがくる計算となるでしょう。さらに快適性ほかのメリットも加味すれば、断熱塗料の方がお得感があります。

効果の保証はない

外壁断熱塗料は家の構造や元の断熱状況、選ぶ塗料の色などにより、断熱効果を感じにくい場合があります。

これまで熱の吸収をしにくい白い屋根・外壁の家であったり、断熱塗料でも選んだ塗料の色が黒に近い濃い色であった場合、断熱塗料の効果がうすい可能性があります。

また、ツーバイフォー工法や、断熱材の施工がしっかりしているなど、元の状態での断熱性能が高かった場合、外壁塗装の施工後の大きな違いを感じにくくなるでしょう。しかし、断熱材と外壁断熱塗料を併用して、相乗効果を狙うこともできます。

口コミで施工前との比較に関する声をご紹介します。

  • やる前とやった後では家の中の快適さが違ってきて満足
  • 室内の温度も4度近く下がった。塗り替えて良かった
  • エアコンをつける日にちが半分になり、省エネを痛感
  • 塗装した部分としてない部分を手で触るとその差は歴然
  • 2機のエアコンのフル回転でも汗をかいていたのが、今はエアコン1機で十分

また、外壁断熱塗料の場合、選ぶ塗料によっては色のバリエーションが少なめになるというデメリットもあります。

断熱塗料以外に「遮熱塗料」という塗料があります。熱を遮断するうえでは遮熱塗料の方が効果が高いのでしょうか?断熱塗料と遮熱塗料の違いをご説明します。

断熱塗料と遮熱塗料の違いは?

断熱塗料と遮熱塗料の違いは?

外壁に使用する断熱塗料と遮熱塗料は、言葉が似ていますが、果たす効果には以下のような違いがあります。

遮熱塗料とは?

遮熱塗料は、外壁に当たる太陽光の赤外線を反射し、熱の発生を抑える塗料です。外壁や屋根などが受ける熱の影響を減らし、室内の温度上昇を抑える点までは、断熱塗料と同じです。

冬季にも太陽光を反射する分、室内の温度が下がります。室内の熱を逃がさない効果はないため、冬季には部屋の温度が下がりやすいのが難点です。そのため、冬は室内温度が下がり過ぎてしまい、暖房をつけてしまうので、冬場の光熱費削減は実感が難しいでしょう。

遮熱塗料は断熱塗料に比べて効果が限定的で、耐用年数も短めということもあり、シリコン塗料と同等くらいの、低めの価格で外壁への施工が可能です。

断熱塗料

断熱塗料は、外壁からの熱伝導(熱の伝わり)を抑える塗料です。戸外からの熱や冷気の侵入を防ぎ、室内の温度上昇を抑える働きをします。

逆に、寒い時期に熱が屋外に逃げるのを防ぐ効果もあるため、夏と冬の両方で、室内の快適性に役立ちます。したがって光熱費削減も、通年で効果を発揮します。

遮熱塗料と断熱塗料の違い

  • 遮熱塗料=夏の遮熱のみ 耐用年数10~15年 
  • 断熱塗料=夏・冬両方で断熱効果を発揮 耐用年数15~20年

外壁断熱がおすすめの家は?

外壁断熱がおすすめの家は?

外壁の断熱塗装を行うのがおすすめの家として、まず日当たりの良さのほか、以下のように構造的に屋内が暑くなりやすい環境が挙げられます。

  • 金属屋根
  • 3階建て
  • 2階リビングの家
  • 吹き抜けのある家

住まいが太陽光で加熱されやすい要因は、さまざまです。

熱の伝導率が高い金属屋根を設置していると、断熱状況によっては屋内にも熱が伝わりやすくなります。

また、2階にリビングがあったり、周囲にさえぎる建物の少ない3階建ての住居も、日光が当たりやすく、日照時間が長いでしょう。
屋内の構造としては、1階部分のの天井がない吹き抜け構造の部屋も、2階の外壁や屋根からの太陽熱を階下でじかに受け止める形になります。 

周辺環境の影響はどうでしょう?

都市部ではヒートアイランド現象が起こっています。これは緑地が少なくアスファルトやコンクリート地面が多い上、自動車やエアコンの排熱の影響が気温を上げるためです。全国的に見ても、過去と比べると熱帯夜や真夏日が増加しています。これはヒートアイランド現象のほか、地球温暖化も影響していると言われています。

そこで、自治体による断熱塗料施工の費用助成なども行われています。家屋の受ける熱対策は、都市部にお住まいの方が深刻な問題と考えられます。

代表的な外壁断熱塗料の比較

代表的な外壁断熱塗料の比較

代表的な断熱塗料の特徴をご紹介します。それぞれに長所・短所があります。

キルコ(旧キルコート)

中空ビーズを塗膜に高密度に持たせ、遮熱機能、防音機能などの機能も強い塗料です。伸縮性が高く、下地の素材がモルタルなどひび割れが起こりやすい場合にも向きます。

環境省のヒートアイランド対策技術分野で効果実証の実績があり、急速に知名度を伸ばしつつある製品です。

同じキルコでも、色や機能によって複数のラインナップがあり、選ぶ際は要注意です。

ガイナ

JAXAと発売元の日進産業の共同開発で、ロケットの摩擦熱回避の技術を応用することで誕生した外壁塗料です。

塗膜が熱が移るのを抑える効果が高く、戸建て住宅の外壁以外に工場、船舶の甲板、屋外プールの内壁と、とても広い用途に用いられています。

内装用塗料としてニオイ対策・騒音対策・結露対策などの効果も発揮します。選べる色数が多いのも魅力ですが、価格はキルコやエコシールドよりも高めです。

断熱コートEX

他の断熱塗料よりも価格が安めなうえ、外壁への施工の際もトップコートが不要なため、塗装工程が少なく、その点でも安価となります。

つやありの仕様を選べ、外壁の塗膜の表面が円滑な分、汚れが付きにくいのもメリットでしょう。

ワコーエコシールド

ホルムアルデヒド等級の最上位規格「Fフォースター」を取得し、空気環境の安全性が証明されています。したがって外壁のほかに内装にも安心して使いやすいのが魅力です。太陽光の熱を反射する遮熱性能や、不燃性能にも優れています。

比較すると、外壁の下地の材質を問わずきれいな仕上がりならキルコ、実績による安心感ならガイナ、コスト面では断熱コートEX、内装にも施工する際の環境アレルギーの安全性ならワコーエコシールドがおすすめでしょう。

製品名耐用年数価格目安(1kg)特徴
キルコ15年~3,800円・施工時のひび割れが少ない。
・壁面が汚れにくい。
ガイナ15年4,000円・採用実績No.1。
・内装用にも普及している。
断熱コートEX8~12年1,540円・価格が安い。
・つやあり仕上げができる。
ワコーエコシールド10~15年3,380円・遮熱性能が高い。
・不燃性能に優れる。

外壁断熱のより効果的な施工

外壁断熱のより効果的な施工

外壁断熱塗料の施工による効果を、より活かすための方法をご紹介します。

色選び

外壁塗装の色は、好みも反映したいところですが、断熱塗料をなるべく明るい色を選ぶと、効果が高まります。

暗い色の塗料は太陽光を吸収し、外壁の表面温度が高くなりやすい性質があります。逆に、白や薄いベージュなどの明るい色は太陽光を反射するため、より効果的な断熱が期待できるのです。

室内にも施工する

外壁の断熱塗料は、内壁の塗装にも使えるものがあり、内壁にも塗装すれば、より断熱効果を高められます。施工はペイント用の下地クロスに張り替えるなどして行います。

内壁の断熱塗装は、一般的なクロス貼りよりも工事費用が高く、施工の時間も要し、クロスのように柄や模様を選べないデメリットはあります。しかし空調の効率がアップし、快適なお部屋になるでしょう。

断熱材と併用する

断熱材と併用する

外壁の断熱塗料の施工と併せて壁、天井裏、床などの断熱材の補強や窓の断熱施工などで、より断熱性を高められます。

費用感では、天井や床の断熱補強は工事が行いやすく、費用も比較的安価に施工できます。ただし、床材の張り替えや床暖房の設置などを行う場合は高額となる傾向があります。

壁面の断熱施工は壁を壊して行うため、比較的工事は大掛かりとなり、外壁と同じくらいの1ケ月近い工程となることもあります。また、窓の二重化なども効果は高いですが、下図のように場合によっては1箇所30万円という金額になることもあります。

屋内全体でなく、リビングなど滞在時間の長い部屋に施工するのも良いでしょう。

工事の種類価格相場工期
壁に断熱材を施工4千~3万円/㎡2週間~1ヶ月
天井の断熱化4~8千円/㎡2~4日
床下の断熱化4~8千円/㎡床下から追加する場合=1、2日
床材の張り替えも行う場合=3~6日
内窓(インナーサッシ)8~30万円/箇所1、2日
外壁・屋根の断熱塗装外壁=2.3~4.5千円/㎡
屋根=3~6千円/㎡
1~4週間

断熱塗料で外壁施工すると助成金が利用できる!

断熱塗料で外壁施工すると助成金が利用できる

外壁の断熱塗料施工は、自治体の助成金の対象となっていることがあります。どのような理由や条件で支給されるのかをご説明します。

外壁塗装の価格相場

一般的な外壁断熱塗装の費用は、30坪の広さで約95万~115万円が相場です。作業の内訳はおもに「塗料代」「人件費」「足場代」の3つです。

  • 塗料代:塗装に使う塗料代金
  • 人件費:塗装などを行う職人さんに発生する費用
  • 足場代:外壁を塗るための足場を組む費用

外壁断熱塗料の施工の場合は塗料代が高価で、下地作業の人件費も高くなる傾向にあります。助成金はこれらの合計の施工費用の10~20%を上限10万~30万円で支給する地域が多いです。

助成の主旨によってはそれ以上の助成率の制度もありますが、自治体に対象の助成金がない場合もあります。

どんな助成金が使える?

全国で常時約3分の1の自治体が、外壁塗装に利用できる助成金の制度を設けています。

外壁に断熱塗料を施工する場合は、ヒートアイランド対策やエコ性能に対する助成金が適用できます。その根拠は以下です。

  • 建物の外壁が熱を吸収して保持しにくくなることで、ヒートアイランド対策となる
  • 光熱費が下げられ、省エネルギー化が達成できる
  • 耐久性の高い塗料で、資材の節約となる

このほか外壁塗装全般の助成金として、移住や空き家対策対象のリフォーム支援に外壁塗装も含む場合もあります。

ただし、築年数の古い家屋に断熱塗料を施工する場合は、屋根まで施工したり、壁・床の断熱材などを合わせて施工したりするのが、断熱性能や省エネルギーには効果的でしょう。

申請の際の注意点は?

助成金の申請すをる際には、以下のような点に注意しましょう。

  • 現在は外壁塗装を対象とする制度がないケースがある
  • 交付の決定前に着工された外壁工事は助成の対象外となる場合がある
  • 工事の条件が合わないケースがある(業者指定など)
  • 税金の滞納があると受理されない可能性がある
  • 建物の見取り図や平面図が必要なことがある
  • 申請や認定には時間がかかるケースがある

外壁断熱塗料のQ&A

外壁断熱塗料のQ&A

本記事のまとめを兼ねて、外壁の断熱塗料施工に関する、よくある質問をまとめました。

外壁の断熱塗料は本当に効果がある?

実験結果や口コミでは、良好な結果が多数報告されています。しかし施工前の状態との比較となるため、効果の感じ方は差があります。

外壁の断熱塗料でより効果の高い色は?

白やベージュなどの明るい色の方が、太陽の光を反射するため効果が高まります。太陽光の赤外線が、戸外からの主な熱源となるためです。

外壁の断熱塗料を購入してDIYできる?

部分的なDIYは可能でしょう。外壁全体の施工などは、下地処理に技術を要したり、足場を組んで危険を伴う作業があったりするため、塗装業者に依頼することをおすすめします。

外壁の断熱塗料は内壁にも塗れる?

内壁にも塗れる断熱塗料があります。塗料選びは色や仕上げのほか、ホルムアルデヒドの基準など安全性を目安に、塗装業者と相談しましょう。

外壁の塗料選びはどうすれば良い?

効果は価格に比例するわけではありません。コストや仕上げのつやや色、汚れにくさ、不燃性や遮音性などの要素をもとに、塗装業者と相談しましょう。

断熱塗料と遮熱塗料の違いは?

遮熱塗料は熱を反射してさえぎり、断熱塗料は熱の伝わりを抑え、温度が逃げるのを防ぎます。遮熱塗料は夏季の暑さ対策にのみ対応でき、断熱塗料は季節を問わず、快適性と省エネ性能を発揮します。

断熱塗料での外壁塗装で補助金は利用できる?

自治体によって、利用対象の助成金を設けている場合があります。申請の際はさまざまな条件が設定されているので、塗装業者とも相談し、よく確認しながら進めましょう。

外壁の塗装だけで暑さ・寒さ対策はできる?

断熱塗料の施工だけで相当の効果が得られることもありますが、併せて内壁や窓、天井、床などの断熱リフォームも行うと良い場合もあります。

同じ塗料ならどんな業者に依頼しても大丈夫?

断熱塗料は下地処理に技術を要することもあり、しっかりした施工のできると評判の業者を探して依頼することが大切です。

まとめ

まとめ

外壁の断熱塗料の効果や原理の基礎知識、遮熱と断熱の違いなどを解説しました。断熱塗料施工は、既存の住宅でもリフォームを通して住まいの快適性や経済性がアップできる点がおすすめです。

断熱塗装は、塗料の特殊性から施工に高い技術力が必要で、施工がしっかりしていないと十分な効果を発揮できないケースもあります。そのため、施工する塗装業者選びがとても重要です。

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