外装塗装は何日かかる?工程ごとの内容と日数を徹底解説

外装塗装は何日かかる?工程ごとの内容と日数を徹底解説

「来客の予定があるので、それまでに外壁塗装を終わらせたい」「提示されたスケジュールが適切なのかわからない」
このように塗装工事の日数が気になっている方も多いのではないでしょうか。外壁塗装は家を長持ちさせるために欠かせない作業ですが、短時間で完了する工事ではありません。
事前におおよその工期や各工程の流れを把握しておくことで、スケジュールを立てやすくなります。

本記事では、外壁塗装には何日かかるのか、各工程でどのような作業が行われるのかを詳しく解説していきます。

目次

外壁塗装の標準的な工期は?全体像を把握しよう

外壁塗装で行う高圧洗浄の流れ

延床面積30坪程度で2階建ての場合、外壁塗装にかかる日数は通常1週間から10日程度です。ただし、外壁だけでなく屋根の塗装も同時に依頼するケースも多くみられます。その場合はさらに3〜4日ほど追加されます。

全体で10日から2週間程度を見込むのが一般的です。住宅の広さや構造、外壁の状態によっても作業期間は変わってきます。

塗装のスケジュールを立てる際は、建物の規模だけでなく、天候や乾燥時間なども考慮して余裕を持っておくことが大切です。

工期に影響する主な要因

外壁塗装は、事前にスケジュールを組んでいても、予想より時間のかかってしまうケースが少なくありません。

工期に影響する要因は、以下の4つあります。

1. 建物の劣化状況

住まいの外壁が劣化している場合、通常の塗装作業に加えて、補修や下地処理が必要になる場合があります。

とくにひび割れや剥がれが進んでいる箇所が多い場合は、塗装前の下準備だけで予定よりも日数を要します。劣化が進んでいる分だけ工程が増えるため、工期が延長する恐れがあります。

2. 雨や強風などの天候不良

屋外での作業がメインとなる外壁塗装では、天候の影響を受けやすいのが特徴です。雨が降れば作業が中止されるだけでなく、塗料の乾燥も妨げられます。

工事の再開には天気の回復を待つ必要があります。とくに台風や梅雨の時期などは、長期間天候が安定しないことも。予定よりも工期が延びる可能性が高くなります。

3. 塗料の特性や乾燥時間

使用する塗料の種類によっても、乾燥にかかる時間や塗装工程の手順が変わってきます。例えば、耐久性の高い塗料や機能性を持つ特殊な塗料では、乾燥に時間がかかります。

そのため、気温や湿度の影響も受けやすいのが特徴です。

長持ちするメリットがある一方で、天候条件に左右されやすいため、結果的に工期が延びてしまうことがあります。

4. 季節

季節によっても工事の進行具合は変わってきますが、とくに冬季は注意が必要です。

冬は日が落ちるのが早いです。1日に確保できる作業時間が限られてしまうため、作業効率が下がってしまいます。結果、夏場と比べると1〜2日ほど工期が長引く可能性がるので注意しましょう。

建物ごとに外壁塗装にかかる日数

建物ごとに外壁塗装にかかる日数

外壁塗装の工期は、建物の種類や大きさによって大きく変わります。塗装面積が増えれば当然作業量も増え、日数も長くなる傾向です。

ここでは、建物の規模別に外壁塗装の目安の日数をご紹介します。

一戸建て住宅の場合(平均10〜14日)

一般的な一戸建て住宅の外壁塗装にかかる期間は、10〜14日程度が目安です。

戸建ての規模によっても日数の目安は異なるため、住宅規模ごとに紹介していきます。

一戸建ての規模外装塗装にかかる日数
小規模住宅(30坪未満)約7〜10日
中規模住宅(30〜50坪)約10〜14日
大規模住宅(50坪以上)約2〜3週間

小規模住宅(30坪未満)の目安

延床面積が30坪未満の小さめの住宅であれば、外壁塗装は比較的短期間で完了します。塗装する面積も少ないため、7〜10日ほどで作業が終わるケースが多いです。

とくに屋根塗装を含まない場合や、外壁の状態が良好な住宅では、1週間前後で完了する可能性も十分あります。

中規模住宅(30〜50坪)の目安

30〜50坪ほどの中規模な住宅では、塗装面積が多くなる分、作業日数も増える傾向にあります。通常の外壁塗装に加えて屋根や付帯部の塗装も含めると、全体の工期は10〜14日ほどが目安です。

また、劣化が進んでいる部分があると、下地処理に時間がかかります。こうなると、さらに日数が伸びる可能性もあります。

大規模住宅(50坪以上)の目安

50坪以上の大きな住宅では、塗装面積がかなり広くなります。そのため、全体の工期も2〜3週間程度と長めになります。建物の形状が複雑な場合や、外壁に劣化が見られる場合は、下地処理や足場の設置にも時間がかかることも。

また、塗装する箇所が多くなるほど、工程も増えます。途中で天候の影響を受けた場合にはさらに日数が延びる可能性もあるでしょう。

アパートの場合(平均2〜3週間)

アパートの場合も建物の大きさによって外壁塗装にかかる期間は変わってきますが、目安としては2〜3週間が一般的です。当たり前ですが、建物が大きくなるほど塗装面積が増えます。

ベランダや階段、共用部分などの塗装箇所も多くなるため、単純な戸建て住宅に比べて工程が複雑になります。

また、入居者がいる場合には、作業時間帯や段取りにも注意を払わなければなりません。上記の場合、工期が多少延びる可能性があることを考慮しましょう。

マンションの場合(平均1〜2ヶ月)

マンションの外壁塗装は、建物の規模によって必要な期間が大きく異なります。一般的には1〜2ヶ月かかると見ておくと安心です。

大規模な建物になるほど塗装面積が広くなるだけではありません。居住者の数や共用設備の多さなどにより、作業計画にも複雑さが増します。

また、足場の設置や安全確保、共用部分の立ち入り制限なども慎重に進める必要があります。戸建て住宅やアパートに比べて大幅に日数を要するのが特徴です。

外壁塗装の工程ごとにかかる日数

外壁塗装の工程ごとにかかる日数

外壁塗装は以下の10ステップで行われます。

それぞれの工程ごとにかかる期間や内容を以下で詳しく見ていきましょう。

工程目安の期間
1:着工前の近隣へのあいさつ約1日
2:足場の組み立て1日〜
3:高圧洗浄1〜3日
4:養生1日〜
5:下地処理1日
6:下塗り1日
7:中塗り1日
8:上塗り1日
9:完了検査1日
10:足場解体と引き渡し1日

Step1:着工前の近隣へのあいさつ(期間:1日)

外壁塗装工事を始める前には、近隣住民へのご挨拶を行うのが基本です。工事期間中は騒音や塗料の臭い、工事車両の出入りなど、周囲に迷惑をかける可能性があります。

そのため、事前に工事の日程や作業時間、休日作業の有無などをきちんと説明しておくことで、不要なトラブルを防げます。多くの場合、業者が代行してくれますが、施主自身も顔を見せておくと安心です。

Step2:足場の組み立て(期間:1日~)

塗装作業は高所での作業が伴うため、まず足場を設置します。足場の設置は作業員の安全確保だけでなく、効率よく作業を進めるためにも重要です。

建物の規模や構造によって異なりますが、半日から1日程度かかる場合があります。

Step3:高圧洗浄(期間:1~3日)

外壁の塗装に入る前に、まず外壁の表面をしっかり洗浄します。長年蓄積された汚れやカビ、古い塗膜などを取り除くための作業です。高圧洗浄機を使って丁寧に洗い流していきます。

実際の洗浄作業は1日で完了するケースがほとんどです。しかし、その後の乾燥に24〜48時間かかることがあり、天候によってはさらに延びることもあります。

Step4:養生(期間:1日)

塗料が不必要な場所に付着しないように、ビニールシートなどでしっかりとカバーする作業を「養生」と呼びます。窓枠や玄関まわり、車庫、植木など、塗料がかかってはいけない部分すべてが対象となります。

一般的には、半日から1日で完了する工程です。養生をきちんと行うことで、塗装時の仕上がりがより美しくなり、不要な手直しを防ぐことにもつながります。

Step5:下地処理(期間:1日)

外壁塗装DIYにおすすめの塗料5タイプ

下地処理は、塗装前に外壁の表面を整える作業です。ひび割れや劣化した部分を修復し、塗料がしっかりと定着するようにします。

壁材の種類によって補修内容は異なります。基本的にシーリングの打ち替えやクラックの補修、金属部分のサビ落としなどが含まれます。下地処理にかかる日数は、ほとんどの場合1日程度です。

Step6:下塗り(期間:1日)

塗装工程の第一段階として行われるのが下塗りです。ここでは専用の下塗り材を使用して、上から塗る塗料との密着力を高めます。

基本的には1日で完了する工程です。下塗りをしっかり行うことで、仕上がりの見た目と耐久性に大きく影響します。

Step7:中塗り(期間:1日)

下塗りを終えてしっかり乾燥させた後に行うのが中塗りです。ここでは実際の外壁の色を塗る工程で、上塗りと同じ塗料を使用します。

中塗りの役割は、塗料の厚みを均等にして耐久性を高めることです。一度に厚く塗るのではなく、あえて段階を分けることでムラを防げるため、仕上がりを美しく保てます。

基本的に、1日かけて丁寧に作業が進められます。

Step8:上塗り(期間:1日)

塗装作業の仕上げにあたるのが上塗りです。上塗りで、外壁の表面に美しいツヤと耐候性を持たせる塗装を行います。

中塗りと同様の塗料を使って丁寧に仕上げていきますが、重要なのは乾燥時間の確保です。乾ききる前に養生を外すことで、塗料と一緒にテープが剥がれるのを防ぎます。

中塗りと上塗りを同日に行う業者もあります。しかし、品質を考えるなら1日ずつ分けて実施するのが望ましいです。

Step9:完了検査(期間:1日)

外壁塗装のDIYに適した塗料の選び方 

全ての塗装作業が終わったら、いよいよ最終チェックです。まず施工業者が自主検査を行います。その後施主が完了検査に立ち会います。

塗りムラや塗料の飛び散り、塗り残しがないかなどをしっかり確認しましょう。気になる部分があれば遠慮せず伝えることが大切です。

Step10:足場解体と引き渡し(期間:1日)

最後に足場の解体と清掃が行われます。作業中に使った道具やゴミの回収、周囲の清掃まで含めて、現場をきれいに整えて完了です。

足場の撤去には金属音が響くこともあります。最終日も近隣への配慮は忘れずに行いましょう。

外壁塗装は期間が延長することも

外壁塗装は期間が延長することも

外壁の塗装作業は、通常7〜10日で完了するのが一般的です。

また、屋根と一緒に施工するケースでは10〜14日ほどかかることもあります。ただし、上記はあくまで理想的なスケジュールです。

実際にはさまざまな要因によって予定より長引くことも少なくありません。ここでは、工期が延びてしまう主な理由を具体的に見ていきましょう。

工事期間中に雨や雪が降った場合

外壁塗装は基本的に外作業になるため、気象条件に大きく左右されます。とくに注意が必要なのが、雨や雪などの悪天候です。

施工が可能な条件として「気温が5℃以上」「湿度が85%以下」などの目安があります。これを下回ると塗料がしっかり乾燥せず、品質に大きく影響する恐れがあります。

また、塗装面が濡れた状態だと、塗料に水分が混ざり施工不良の原因にもなります。天候などの自然の影響は避けられません。そのため、天気次第でスケジュールが数日単位で延びるケースもあります。

外壁の激しく劣化している場合

外壁塗装はただ色を塗るだけでなく、塗装前に下地の修繕や補修作業が必要です。外壁が経年劣化によって傷んでいる場合、下地処理に想定以上の時間がかかることも珍しくありません。

例えば、ひび割れの補修やシーリングの打ち替え、腐食部分の補強など、住宅の状態によって必要な工程が大きく変わります。

本来なら1日で完了する作業でも、外壁の状態次第では数日かかることもあります。そのため、外壁の劣化が進んでいる場合は余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

日照時間の短い時期に施工する場合

季節によっても作業時間や乾燥の進み具合に差が出ます。とくに冬場は日照時間が短いです。また気温が低いため塗料が乾きにくく、1日の作業可能時間が限られてしまいます。

その結果、春や秋に比べて工期が1〜2日長くなるケースも多いです。

一方、夏は日が長いです。乾燥も早いというメリットがありますが、梅雨時期や猛暑日などは逆に湿度や天候の変化で作業が滞ることもあります。

季節要因もあらかじめ想定しておくことで、予期せぬ工期の延長に対する心構えができるでしょう。

乾燥するまでに時間がかかる塗料を採用した場合

塗料には種類ごとに定められた乾燥時間があり、守らなければ仕上がりの品質が大きく低下します。とくに、乾燥に時間がかかるタイプの塗料を選んだ場合、1工程ごとの待機時間が長くなります。

さらに、光触媒塗料など一部の高機能塗料では、上塗り後に追加のコーティング工程が必要です。上記の場合、1日以上工期が延びるケースもあります。

「できるだけ短期間で仕上げたい」などの希望がある場合は、塗料選びにも注意が必要です。

外壁塗装の工期を短縮するポイント

外壁塗装の工期を短縮するポイント

ここでは、工期を短くしながらも高品質な外壁塗装を実現するためのコツをご紹介します。

事前準備で効率アップ

外壁塗装の工事をスムーズに進めるためには、施主側の事前準備も重要なポイントです。

例えば、敷地内にある荷物や植木鉢、自転車などの移動をあらかじめ済ませておくと、足場の設置がスムーズに進められます。また、作業時間中に在宅か不在かを事前に業者へ伝えておくと、無駄な確認作業も減らせます。

信頼できる業者選びのコツ

外壁塗装の工期を短く、かつ高品質に仕上げるには、経験豊富で信頼できる業者選びが欠かせません。評判や口コミをチェックするのはもちろん、過去の施工実績や対応の丁寧さなども判断基準になります。

また、見積もりの内容が明確で、工程ごとのスケジュールを具体的に提示してくれる業者がおすすめです。厳選して業者を決めることで安心して工事を任せられます。

無理に短縮するのではなく、無駄を省いて計画的に進めてくれる業者を選ぶことが重要です。

工期短縮と品質のバランス

外壁塗装の工期を早く終わらせたい気持ちは理解できます。しかし、早ければ良いわけではありません。工事の質を落とさずに工期を短縮するには、丁寧かつ無駄のない作業が求められます。

とくに、塗料の乾燥時間をしっかり確保しないと、仕上がりや耐久性に影響が出ることもあります。

品質のバランスを見ながら、施工会社と相談してスケジュールを決めていきましょう。

まとめ

まとめ:光触媒塗料で外壁を美しく長持ちさせよう!

外壁塗装は、一般的な30坪前後の一戸建て住宅の場合、外壁のみであればおおよそ7〜10日が目安です。ただし、天候不良や建物の劣化状態、使用する塗料の種類によっては工期が延びることもあります。

また、建物の規模が大きくなるにつれて必要な日数も増えます。外壁塗装をスムーズに進めるためには、余裕を持ったスケジュールと信頼できる業者選びが大切です。

事前に工程を把握し、希望の完了時期に間に合うよう計画的に準備を進めましょう。

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