屋根の塗装をお考えの方は、何を基準に費用の相場を考えたらいいか、お困りではないでしょうか。「業者に出してもらった見積もりがよく分からない」「この家の大きさで、施工の価格はどのくらい?」などと分からないことが多いですよね。
屋根の塗装費用は、家の坪数や屋根材の種類、塗料の種類などによってさまざまです。この記事では、屋根塗装で必要な費用の相場について、見積もりの見方や、安く抑えるコツを解説します。
屋根塗装とは?
屋根塗装は、経年劣化した屋根材を塗装による補修で機能回復させ、外観の改善をする施工です。
屋根材の種類や使用する塗料の特性は、どのように組み合わせるかによって、工事費用や補修の効果がさまざまに変化します。そこでまず、屋根塗装を通して何ができるかをご説明します。
屋根塗装の必要性
屋根塗装はなぜ必要となるのでしょうか?
劣化した屋根材を放置していると、外観の美しさだけでなく、雨漏りを誘発したり、雨漏りの浸水で家の構造が劣化したりと、屋根としての機能が損なわれていきます。これは、紫外線や雨が屋根を劣化させるのが原因です。
劣化した屋根は、台風の強風などで壊れやすくなったり、汚れやカビが発生しやすくなります。そこでさらに劣化が加速するのです。傷んだままでの放置期間が長いほど、塗装による補修コストが高くなります。
一方で、これまでなかった新しい性能を追加することもできます。たとえば、傷んできた屋根に断熱塗料を施工することで室内が快適になり、光熱費の削減をすることができます。
屋根塗装代の一般的な費用相場
屋根塗装の費用は、約60万円からの施工が目安です。グレードの高い塗料を使うと塗装が難しくなる場合もあり、塗料費用と人件費が高くなります。
ただし、グレードの高い塗料は耐用年数も長く、断熱塗料や遮熱塗料を塗装した場合には、光熱費が安くなるため、長い目で見れば、その方がお得になることが多いです。
屋根の塗装費用の内訳は以下です。
- 塗料の費用
- 人件費
- 足場の費用(設置と解体、運搬)
- 付帯工事(屋根の傷んだ部分の補修や、屋根以外の付属物の塗装など)
- 諸経費(交通費など)
費用の上下幅は主に、使用する塗料や、付帯して必要な補修工事などによって差が出ます。
屋根塗装のタイミングは?
塗装の剥がれや屋根の傷みは、自分の目で確認することが難しいため、塗装などの補修のタイミングがわからないですよね。そこで、屋根塗装が必要となる年数や、外観などから判断できる塗装のタイミングをご説明します。
屋根塗装のタイミング
屋根に塗装された塗料の寿命は、平均しておおよそ10〜15年です。もっとも寿命の短いウレタン塗料の場合は、前回の施工から5~8年ほどで耐用年数を迎えます。
したがって、どの種類の塗料が使われているのか知っておくことは大切ですが、築20年以上で塗装などの補修経験がない住宅は塗装の剥がれや、塗料の機能性の低下が始まっていると考えて良いでしょう。
屋根塗装が必要なサインは?
まず、屋根材のズレが目で見て分かることがあります。
複数個所で大きくズレている場合、塗装以前に屋根の複数個所の修繕が必要な状態も考えられます。
また、屋根材のひび割れが起きていることもあります。
ひび割れが小規模で、塗装の状態は良いようなら、屋根材の部分交換のみという場合もあります。強風や台風で屋根材が飛んでしまった場合などは、屋根材の補修や交換と同時に、塗膜の劣化を塗装で修復するケースが多いでしょう。
内壁側ではっきりわかるような雨漏りが起きている場合は、塗装以外の補修作業が必要となるケースも多いです。
たとえばズレや雨漏りなどの補修箇所があると、下塗りや下地処理をより入念に行う必要があるため、その分塗装費用は高額となることが多いです。
さまざまな屋根材の中でも、粘土瓦は50年以上と特別に寿命が長く、通常は塗装での補修を行いません。しかし、ズレや割れなどの被害は発生するため、必要に応じて修繕します。
屋根の詳細な状態確認は専門家に依頼するか、ご自身での確認の場合は、くれぐれも安全に注意しましょう。
【屋根材別】屋根塗装の単価と費用例
この項では、代表的な屋根材別の塗装費用例をご紹介します。屋根材と塗料の組み合わせによって、それぞれ塗料の消費量が変わるため、以下のそれぞれの表のような違いが出ます。
スレート瓦
スレートは粘土板岩を使用した、薄い板状になった屋根材です。コロニアル、カラーベストと呼ぶこともあります。
経年劣化で色褪せ、色のムラ、塗料の剝げ、カビや苔の繁殖が出始めることが、塗装が必要な時期のサインです。放置が長引くと葺き替え作業が必要になり、更に費用がかかる場合があります。早めの対処がおすすめです。
スレート瓦の塗料別・坪数別の単価と施工費用目安
塗料 | ウレタン塗料 1,500~2,000円/m2 | シリコン塗料 1,800~2,500円/m2 | フッ素塗料 3,300~4,500円/m2 |
---|---|---|---|
10坪 | 7~9万円 | 8~12万円 | 15万〜21万円 |
20坪 | 14万~19万円 | 17万〜23万円 | 31万〜42万円 |
30坪 | 21万~28万円 | 25万〜35万円 | 46万〜63万円 |
40坪 | 28万~37万円 | 33万〜46万円 | 61万〜83万円 |
50坪 | 35万〜46万円 | 42万〜58万円 | 76万〜104万円 |
60坪 | 42万〜56万円 | 50万〜70万円 | 92万〜125万円 |
セメント瓦
セメント瓦とは、川砂などを混ぜたモルタルを瓦型に成形した屋根材で、耐火性に優れています。粘土瓦よりも費用が安く、施工もしやすいことから、古くから多くの住宅で使用されました。
主成分がセメントで、表面が水分や風化に侵されやすいため、長く安心して住むためには定期的な塗装の施工が必須です。10年ほどを目安に、メンテナンスを行いましょう。
セメント瓦の塗料別・坪数別の単価と施工費用目安
塗料 | ウレタン塗料 1,500~2,000円/m2 | シリコン塗料 2,300~2,500円/m2 | フッ素塗料 3,100~3,500円/m2 |
---|---|---|---|
10坪 | 7~9万円 | 11万~12万円 | 14万~16万円 |
20坪 | 17万~19万円 | 21万~23万円 | 29万~32万円 |
30坪 | 25万~28万円 | 32万~35万円 | 43万~39万円 |
40坪 | 25万〜37万円 | 43万〜46万円 | 57万〜70万円 |
50坪 | 45万〜50万円 | 55万〜58万円 | 72万〜81万円 |
60坪 | 50万〜56万円 | 64万〜70万円 | 86万〜97万円 |
トタン屋根
トタン屋根は、過去に非常に普及した時期のある金属屋根です。薄い鋼板に亜鉛加工を施したトタン板を使用し、一時期は建物用の屋根材の定番でした。
屋根材の種類が豊富になった近年では、新築であまり見られないですが、ガルバリウム鋼板製の屋根と見分けがつきにくいので、要注意です。
金属製なので防錆処理は施されていますが、経年とともに錆が生じてきます。そのほかにチョーキング、変色、褪色、カビや苔の発生も起こり、塗装が必要な状態となります。
トタン屋根の塗料別・坪数別の単価と施工費用目安
塗料 | ウレタン塗料 1,800~2000円/m2 | シリコン塗料 1,800~2,200円/m2 | フッ素塗料 3,300~4,500円/m2 |
---|---|---|---|
10坪 | 8~9万円 | 8~10万円 | 15万〜21万円 |
20坪 | 17万~19万円 | 17万~20万円 | 31万〜42万円 |
30坪 | 25万~28万円 | 25万~31万円 | 46万〜63万円 |
40坪 | 33万〜37万円 | 33万〜41万円 | 61万〜83万円 |
50坪 | 42万〜46万円 | 42万〜51万円 | 76万〜104万円 |
60坪 | 50万〜56万円 | 50万〜61万円 | 92万〜125万円 |
【見積もりの見方】屋根塗装費用の内訳
ここでは、30坪の住宅を例に、塗装費用の内訳を解説します。見積もりの見方がよく分からないという方は、こちらの内容を参考にしてください。
塗料の費用
材料費である塗料代は、30坪で平均的には20~60万円ほどです。塗料の種類で大幅に変わりますが、高価な塗料は、長持ちするなど相応のメリットがあります。
塗料の種類別の費用例と、耐用年数は以下を参考にしてください。
塗料の種類 | 耐用年数 | 30坪(約100㎡)あたりの費用 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5~7年 | 14万円~16万円 |
ウレタン塗料 | 8~10年 | 17万円~22万円 |
シリコン塗料 | 10~15年 | 23万円~30万円 |
ラジカル制御型塗料 | 10~15年 | 25万円~30万円 |
フッ素塗料 | 15~20年 | 38万円~48万円 |
光触媒塗料 | 15~20年 | 42万円~50万円 |
断熱塗料 | 15~20年 | 40万円~50万円 |
無機塗料 | 20~25年 | 45万円~55万円 |
30坪の家の屋根に使用する塗料の量は、塗料の種類によってばらつきはありますが、おおよそ2缶=36リットル単位です。
平均的な性能と価格のシリコン塗料が人気です。また、シリコン塗料と同価格帯の遮熱塗料や断熱塗料も、長い目で見ると光熱費の節約になるため、注目を集めています。
外壁断熱塗料の効果は?遮熱塗料との違いや助成金の利用も解説|ペイプロ
工事費用
工事費用(人件費)は30坪の住宅の場合、10万~20万円ほどが相場となっています。工事費用には、高圧洗浄費や養生代、諸経費などの項目が含みます。
工事内容・費用項目 | 30坪(約100㎡)あたりの費用 |
---|---|
養生費用 | 1万~2万円 |
高圧洗浄 | 2万~3.5万円 |
下地補修代 | 1.5万~4万円 |
タスペーサー | 4万~6万円 |
諸経費(移動費・廃棄物処理費 等) | ここまでの合計金額の5~10%が相場 |
消費税 | 10% |
合計 | 10万円~20万円 |
屋根の劣化状況が激しかったり、立地的に資材の搬入が難しいなどの要因があると、工事費用は割増しとなる場合があるため、要注意です。タスペーサーとは、塗料で癒着した瓦をはがす縁切りという作業に使う部品です。
足場の費用
足場の費用は、2階建ての30坪程度で、16万円~23万円が相場です。2階建てと3階建てでは費用が5~10万円ほど変わります。足場は以下のように、面積で金額を出します。
足場代の計算: | 住宅の外周+8m✕高さ(階数)✕単価(700〜950円) |
---|---|
足場を覆う養生シート代の計算: | 住宅の外周+8m✕高さ(階数)✕単価(350〜450円) |
足場関連の費用は基本的に実費として考えるもので、値引きの対象にならないのが普通です。
その他の費用
たとえば塗装でも、屋根本体以外の軒天(軒下)や雨どいの塗装は付帯工事費として、別費用として計上されます。また、工事費の項目でご紹介した「清掃代、ゴミ廃棄代、交通費」などの諸経費も別途、必要となります。
見積もりの摘要は、「その他費用一式」と簡単に表記せず、明細が細かく載っているのが、良心的でトラブルになりにくい見積もりです。
屋根塗装の費用でリフォーム助成金が受けられる
屋根の塗装で、自治体から助成金を受けられる場合があります。助成金は返済の必要はありませんが、必ず実施しているとは限りません。
申請は専門的な知識も要するので、塗装会社のサポートを受けることもできます。悪徳業者から「必ず助成金が出る」かのような営業をされることがありますが、鵜呑みにするのは禁物です。
助成金は、申請される施主ご自身もよく調べた上で、手続きを進めましょう。
なぜ屋根塗装の費用で助成金が受けられる?
屋根塗装のための助成金は、住まいの維持への経済的なサポートを行うというだけではありません。環境保護に適応した塗料の使用することで、地球温暖化の防止や、省エネルギー対策の助成金制度もあります。
また、空き家対策や移住促進の助成金が、屋根塗装のリフォームにも使用できるケースがあります。
助成金の支給額の相場
助成される金額は自治体ごとに異なりますが、塗装工事費用の10~20%を、上限10万~30万円の範囲で支給する制度が多いです。
空き家対策や移住助成金の場合は、多くは最大50~200万円のリフォーム助成金からの一部を、屋根塗装の費用に利用するなどの形が多いでしょう。
屋根塗装の費用で助成金を受ける際の注意点
前述のように、該当エリアの自治体に、屋根塗装の費用に適用できる助成金がない場合もあります。助成金の制度実施は1年単位が多く例年、年度初め直前の3月の後半から、5月の前半にかけて募集を開始する自治体が多いです。したがってこの時期にしっかり情報を確認しましょう。
助成金は工事前に申請し、一度費用の全額を支払って施工完了の報告を行ってから振り込まれます。
申請の際には、家族全員地方税の滞納がないことや、年齢・家族構成、使用する塗料など、助成金別でさまざまな条件が設けられています。クリアできるかを注意深く確認する必要があります。
助成金/補助金を使うには|ペイプロ
屋根塗装の費用を安く抑えるコツ
助成金以外に屋根塗装の費用を抑える方法はあるのでしょうか?
高価格な塗料で長持ちさせる
塗料の価格は、耐用年数に比例することが多く、高価な塗料の方が長持ちします。
屋根や外壁の塗装には、絶対的にはコストが多くかかっても、長い目ではお得になることが多いです。
もっとも安価なアクリル塗料の寿命は4~5年なのに対して、無機塗料はアクリル塗料の3倍のコストになるものの、メンテナンスの周期は20~25年と、大幅に寿命が長いです。
何度も塗り直すと都度、塗装工事費や足場代がかかることになるので、塗料選びもトータルコストで検討しましょう。
複数の業者に相見積もりを依頼する
複数の見積もりから良心的な塗装業者を探すことで、費用を下げられることがあります。
しかし安さだけを重視すると、施工不良や追加料金請求などのトラブルにつながりやすくなります。コストに見合った仕事をしてもらえるというのが、相見積もりの上でのポイントとなるでしょう。
優良な業者を探す方法は、こちらの記事も参考にしてください。
外壁塗装の悪徳業者にご用心!悪質な手口への対処法を解説|ペイプロ
外壁と一緒に施工する
一般的に外壁塗装のタイミングは10年前後と言われており、屋根塗装のタイミングの8年と近い時期に必要になります。そのため、屋根と外壁の塗装を一度に施工することがおすすめです。
屋根のみの塗装施工よりも費用は追加になります。しかし1回の設置で20万円ほど費用がかかる足場代が1回で済むだけでも、相当な費用の節約になります。
いずれリフォームする必要があるなら、一度に進めたほうが、延べの工事期間も短くて済むことになります。
また、屋根と外壁を同じ塗装業者に依頼することで、値引きもしてもらえる可能性もあります。
自然災害時に火災保険や地震保険を適用する
火災保険は経年劣化には適用できませんが、自然災害との関連性が証明できれば、屋根塗装も保険の給付金の対象になります。
火災保険は「住宅火災保険」「住宅総合保険」新タイプの「オールリスクタイプ」と「特約火災保険」など種類があり、補償範囲なども異なります。
また、火災保険や地震保険は細かい特約が多数あるので、加入や更新の際にはいざという時に備え、内容をよく検討して補償を追加するのも良いでしょう。
火災保険で認められる屋根の損害状況
火災保険が屋根塗装に適用されるのは主に「風災」と「水災」です。適用が認められる例・認められない例は以下です。
風災 台風・竜巻・雹災・雪災 | 〇認められる | ・台風による強風や突風で屋根材や外壁材が破損 ・竜巻や台風悲惨物が屋根にぶつかり穴があいた ・雹(ひょう)が屋根に当たり破損した ・大雪で屋根材が破損した |
---|---|---|
✕認められない | ・損害額が20万円以下 ・経年劣化による色あせなど ・風速20メートル/秒以下の風による被害 | |
水災 洪水・高潮・土砂崩れ | 〇認められる | ・台風で川が氾濫し、浸水で屋根に被害が出た。 ・豪雨で土砂崩れが起き、家の半分以上が破損した |
✕認められない | ・お風呂のお湯が出しっぱなしで、床が濡れた (別に対応する保険がある) |
地震保険も、被害規模が小さいものは免責となり、経年劣化は対象外である点は同じです。
火災保険で認められる屋根の損害症状
続いて、屋根が火災保険の適用範囲として認められやすい症状を、屋根材別に見てみましょう。
屋根材 | ズレ | 割れ | 浮き | 剥がれ | 破損 |
---|---|---|---|---|---|
スレート屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
瓦屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
金属屋根 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
棟板金 | 〇 | 〇 | |||
漆喰 | 〇 | 〇 | |||
屋根塗装 | 〇 |
破損だけではなくズレ、浮き、剥がれなどの症状も認められることが分かります。
なお、最近では保険の給付金も助成金と同じように、施工された工事費用からの後払いとなっています。
悪徳業者に多い営業手法で、「火災保険が使えるから格安施工できます!」というのがあります。繰り返しますが、経年変化に対応するためのリフォーム費用で保険の請求はできません。保険会社の審査も年々細かく、厳しくなっているため、正しい情報で申請をしましょう。
DIYで屋根塗装をする
DIYで屋根塗装を行えれば、費用を抑えることは可能です。その場合、正しい危険防止策と、塗料や溶剤の扱いの正しい知識を準備した上でDIY施工しましょう。
安全対策が充分でない場合、転落事故の危険性が高いので、十分に注意しましょう。慣れてくるとかえって危険です。また、丁寧に作業を行い、塗膜をしっかり均一に施工するようにしてください。塗りが不十分な箇所が残った場合は、そこから劣化が早く、耐用年数が短くなる可能性があるためです。
屋根塗装の業者選びの方法
屋根塗装業者選びをする上で、費用も施工も良心的な塗装業者の基準とは、どのように見極めたらいいのでしょうか?方法を解説します。
屋根塗装の業者の探し方
候補となる塗装業者との接点は、Webサイトや周囲で最近塗装施工をした人の紹介のほか、家を施工したハウスメーカーへの依頼、ホームセンター経由、チラシや看板、新聞広告などさまざまです。
Webで施工例や口コミなどを参考にして比較しましょう。口コミは信ぴょう性の薄いものもありますので、そのまま鵜呑みにはしないようにします。
一括見積サイトで、費用を基準にして良い業者を探すのは難しいです。費用と施工内容ともに安心できる塗装業者探しは、ペイプロをご利用ください。
業者選びの基準
屋根塗装を依頼する業者を選ぶ際には、以下の点を基準にしましょう。
- 説明が分かりやすい
- 質問に丁寧に答えてくれる
- 見積内容が細かく明快
- 契約を急がせない
- 資格保有者や会社の許可
- リフォーム瑕疵保険の有無
補修系のリフォーム内容は、お客さまの希望を形にするというより、塗装業者任せになりがちですが、分からないことを質問したり、希望を伝えてみましょう。丁寧に顧客の側になって答えてくれるかで、良心的な会社かが分かります。
また、内容が丁寧で、工事の摘要や、費用の分け方が細かい見積書を作成する会社は安心です。
資格は、塗装技能士や外装劣化診断士の保有者が在籍すること、会社が建設業許可を受けているなどが、安心のひとつの基準になります。屋根塗装の場合は雨漏り診断士や防水施工技能士も有力な資格でしょう。
リフォーム瑕疵保険は、屋根塗装工事の施工中や工事完了後、第三者検査員による現場検査が行われます。質の高い施工が確保されるうえ、万が一施工不良が出た場合も、保険修理が依頼できるシステムです。
塗装業者選びについては、こちらの記事も参考にしてください。
外壁塗装の業者選びに迷わない! 失敗しない選び方&優良業者の見分け方も解説|ペイプロ
屋根塗装の費用に関するQ&A
記事のまとめをかねて、屋根塗装の費用について、よくある質問をご参照ください。
屋根塗装は必ず必要?
再塗装しないままで屋根材が劣化すると、美観が損なわれるだけではなく、災害で屋根が傷みやすくなり、雨漏りや、家の内部の建材を傷める原因にもなります。
屋根塗装の費用の相場は?
30坪の家屋で約60万円からが相場となりますが、使用する塗料や屋根の傷みの進行具合などによって塗装費用が上下します。塗料の費用は100㎡あたり15万円前後のアクリル塗料から、55万円になる無機塗料まで、大きな幅があります。
屋根塗装が必要なサインは?
表面の色あせ、チョーキング(触ると白い粉状のものが残る)のほか、屋根材の剥がれ、ズレ、浮き、ひびなどが、再塗装が必要となる目印の要素となります。
屋根塗装の助成金申請の注意点は?
毎年3月の後半から、5月の前半にかけて募集を開始する自治体が多いため、その時期に塗装に使える助成金の有無を確認します。税金の滞納がないことなど、申請資格にも注意しましょう。助成金の支給は施工及び費用支払いのあととなります。
屋根塗装の費用を安く抑えるコツは?
簡単にまとめると、良質の塗料を使い、壁面と同時に依頼することで、長い目で見るとトータルの費用が安くなります。また、火災保険や助成金を利用できないかも確認しましょう。
まとめ
屋根塗装で必要な費用の相場について、見積もりの見方や、費用を安く抑えるコツを解説しました。後悔しない屋根塗装のためには、屋根塗装の基礎的な知識を持つことと、信頼できる塗装業者探しが大切です。
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