住宅の外観を左右する外壁材には様々な種類が存在するため、デザイン性や耐久性、メンテナンス性など、さまざまな要素を考慮して種類を選ぶ必要があります。
しかし、多種多様な外壁材の中から自宅に合ったものを選ぶのは簡単ではありません。また、長年の使用により外壁材が劣化や損傷した場合、適切な補修方法を選択することも重要です。
そこで本記事では、外壁材の種類と特徴、選び方のポイント、メンテナンス方法、補修方法と費用相場について、わかりやすく解説します。
外壁材選びに迷っている方や、メンテナンスや補修を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。ご自分に合った種類の外壁材やメンテナンス方法が見つかるでしょう。
主要な外壁材の種類と特徴・価格相場・メンテナンス周期
住宅の外観を決める重要な要素である外壁材の種類は、建物の耐久性や美観、メンテナンスの手間などに大きな影響を与えます。ここでは、一般的に使用される4種類の外壁材について、それぞれの特徴や価格帯、メンテナンス周期を詳しく見ていきましょう。
サイディング
サイディングは、軽量で施工が容易、比較的手頃な価格で多彩なデザインが選べるため、現在最も普及している外壁材の一つです。原材料により、窯業系、金属系、樹脂系、木質系の4種類に分けられます。
それぞれの種類のサイディングの特徴・価格・耐用年数は以下の通りです。
サイディングの種類 | 特徴 | 価格(1平方メートルあたり) | 耐用年数 |
---|---|---|---|
窯業系サイディング | セメントと繊維質材料を主成分とした丈夫で耐火性に優れた素材 | 約4,000〜6,000円 | 7年~10年 |
金属系サイディング | アルミニウムや亜鉛めっき鋼板などを使用した軽量で耐久性に優れた素材 | 約5,000〜7,000円 | 10年~15年 |
樹脂系サイディング | プラスチック系材料を使用した軽量で耐久性のある外壁材 | 約7,000〜10,000円 | 10年~20年 |
木質系サイディング | 天然木や木質繊維を樹脂と組み合わせた自然な風合いが特徴 | 約6,000〜9,000円 | 8年~10年 |
※サイディングの価格目安・塗装時期は以下のサイトを参照
耐用年数:https://www.gaiso.co/column/outerwall/detail/?sid=259
塗装時期目安:https://www.ikedatosou.com/advise/saidhingu-tosoujikinosain-taiyounensuu/
モルタル
モルタルは、セメントと砂、水を混ぜて作られる種類の外壁材料です。
1990年代頃※1まで主流だった材料で、耐久性や耐火性に優れています。塗り壁と呼ばれるモルタル仕上げは、職人の手作業で塗り重ねることで、味わい深い質感を生み出します。価格は1平方メートルあたり約1,000~6,000円と比較的安価ですが、施工には熟練の技術が必要とされます。
また、モルタルは吸水性が高いため、定期的な防水処理やクラック補修が必要で、メンテナンス周期は10年程度です。雨水や紫外線による劣化も起こりやすいため、適切な塗装や補修を行うことが重要です。
※1 参照 https://www.tosouyasan12.net/blog/111674.html
※参照 https://reform-market.com/wall-painting/contents/mortar-wall#section–4
タイル
タイルは、耐久性と美しさを兼ね備えた外壁材です。
多様なデザインや色彩から選べ、高級感のある外観を実現できます。耐火性や吸水率の低さ、清掃のしやすさも利点です。価格は1平方メートルあたり約13,000~35,000円※1と、他の外壁材と比べて高めですが、メンテナンス周期は長く、適切な施工であれば数20年~30年の耐用年数が期待できます。
ただし、施工には高い技術が必要で、地震対策として軽量タイルの使用や接着剤の強度アップなどの工夫が求められます。
※1 参照 https://www.tsujitosou.jp/column-wall/11210/#mecha06
※2 参照 https://www.kodama-t.co.jp/materials/tile/
ALCボード
ALCボードは、軽量気泡コンクリートを板状に成型した外壁材です。
耐久性が高く、定期的にメンテナンスを行えば、50年以上※1の耐久性を持つといわれています。また、優れた断熱性能により省エネ効果が期待でき、軽量で施工性も良いため工期短縮とコストダウンにつながります。
柔軟性があり、地震の衝撃を吸収しやすいのも特徴です。価格は1平方メートルあたり約5,500~7,200円程度※2と比較的リーズナブルですが、表面が多孔質なため汚れが染み込みやすく、塗装のメンテナンス周期が7~10年※3と短めなのがデメリットです。メンテナンス周期を考慮し、建物の特性に合わせて採用することが重要です。
※1 参照 https://oriens-p.net/menu_page/index.php?mode=menu_page&page_id=1084&mp=2
※2 参照 https://tatsumi-toso.com/column/post-16125/
※3 参照 https://penkio.com/column/alc/
外壁材の選び方!ポイント3選!
外壁材は、住宅の外観を大きく左右するだけでなく、建物の耐久性や居住性にも影響を与える重要な要素です。ここでは、外壁材選びの際に押さえておきたい3つのポイントを詳しく解説します。
デザインで選ぶ
外壁材のデザインは、住宅の印象を大きく左右する重要な要素です。自分の理想とする住宅のイメージに合ったデザインを選ぶことが大切ですが、以下の点を考慮する必要があります。
まず、住宅の全体的なコンセプトやスタイルとの調和を考えましょう。
例えば、モダンな印象を与えたい場合は、シンプルで洗練されたデザインの外壁材がおすすめです。一方、自然素材を活かしたナチュラルな雰囲気を演出したい場合は、木質系サイディングや石材調のタイルなどがよく選ばれます。
また、周辺の景観や街並みとのバランスを意識することも大切です。自宅だけが突出したデザインにならないよう、周辺環境との調和を図りましょう。
さらに、外壁材の色や質感、パターンのバリエーションを検討し、理想のデザインを追求することが重要です。豊富な種類の選択肢の中から、自分の好みに合ったデザインを見つけ出しましょう。
このように、外壁材のデザイン選びは、住宅の印象を決定づける重要なプロセスです。全体のコンセプトや周辺環境とのバランスを考慮しながら、じっくりと吟味することをおすすめします。
メンテナンス性と耐久性で選ぶ
外壁材のメンテナンス性と耐久性は、長期的な住宅の維持管理に大きく影響します。手間やコストを抑えつつ、建物の美観と性能を保つためには、以下の点に気を付けましょう。
まず、定期的なメンテナンスの必要性と費用を考慮することが重要です。タイルやALCボードなどの長期間メンテナンスフリーな素材は、手間を最小限に抑えたい場合におすすめです。一方、木質系サイディングなどは、定期的なメンテナンスが必要ですが、自然な風合いを楽しむことができます。
次に、経年劣化に強く、長持ちする素材を選ぶことも大切です。外壁材は常に外部環境の影響を受けるため、耐久性の高い素材を選択することで、長期的な美観の維持と建物の保護が可能になります。
さらに、気候風土に適した素材を選ぶことで、外壁材の劣化を防ぐことができます。地域によって日照量や湿度、温度差などの環境条件が異なるため、それらを考慮した素材選びが肝心です。
このように、外壁材のメンテナンス性と耐久性は、長期的な住宅の維持管理に直結する重要な要素です。手間やコストを抑えつつ、建物の美観と性能を保つことができる素材を選びましょう。
耐火性・耐震性で選ぶ
外壁材の耐火性と耐震性は、住宅の安全性に直結する重要な要素です。地域の防火規制や耐震基準に適合した外壁材を選ぶ必要があるため、以下の点に注意することが重要です。
まず、地域の防火規制を確認し、適合する素材を選ぶことが大切です。例えば、防火地域では不燃材料であるタイルやALCボードなどの使用が義務付けられています。これらの素材は、火災の延焼を防ぐ効果があります。
次に、耐震性の高い素材を選択することで、地震に強い住宅を実現できます。地震対策として、軽量で柔軟性のあるサイディングや、耐震性の高いモルタルなどがおすすめです。これらの素材は、地震の揺れに対して破損しにくく、建物の倒壊を防ぐ効果が期待できます。
さらに、適切な施工方法で外壁材を取り付けることも重要です。専門家による確実な施工により、外壁材の耐火性と耐震性を最大限に発揮させることができます。
このように、外壁材の耐火性と耐震性は、住宅の安全性を確保する上で欠かせない要素です。地域の規制に適合し、耐震性の高い素材を選び、適切な施工方法で取り付けることで、安心・安全な住まいを実現しましょう。
自宅の外壁材の種類の見分け方
自宅の外壁材の種類を正確に把握することは、適切なメンテナンスや修繕を行う上で欠かせません。外壁材には様々な種類があり、それぞれ特徴や価格帯、メンテナンス周期が異なるからです。
そこでここからは、代表的な外壁材であるサイディング、モルタル、タイル、ALCの見分け方について、わかりやすく解説していきます。
サイディング外壁の見分け方
サイディング外壁は、現在最も普及している外壁材の一つです。板状の材料を重ね張りすることで構成されており、継ぎ目が横方向に規則的に並んでいるのが特徴です。外壁表面に規則的な横線の継ぎ目があり、継ぎ目にはシーリング材が使用されています。また、材質によって表面のテクスチャーや色調が異なり、塗装されている場合が多いです。
サイディング外壁は、規則的な継ぎ目と多様な表面デザインが特徴です。継ぎ目の有無や表面の質感に注目することで、他の外壁材と見分けることができます。
モルタル外壁の見分け方
モルタル外壁は、長い間使われてきた外壁材の一つであり、セメントと砂を混ぜたモルタルを壁面に塗り付けることで仕上げられています。その独特の質感と色調、および経年劣化の特徴から見分けることができます。
モルタル外壁の表面は粗く、ざらざらとした質感を持ち、色調は通常、グレーやベージュ系の無彩色です。経年劣化によるひび割れや欠けが生じている場合もあります。近年では質感を良くするために、着色されたモルタルや、表面に模様を付けたデザインモルタルも使用されています。
タイルの見分け方
タイルは、耐久性と意匠性に優れた外壁材であり、その特徴的な外観から容易に見分けることができます。タイル外壁は、小片のタイルを接着剤で壁面に貼り付けることで仕上げられており、タイル特有の光沢感とモザイク状の外観が特徴です。
タイルの形状は正方形や長方形が一般的で、大きさは「227×60mm」か「108×60mm」※のものが多く使用されています。タイルの色や質感は多種多様であり、目地(タイルの間の隙間)が等間隔に配置されているのが特徴です。タイル外壁は、モザイク状の外観と目地の存在が大きな特徴であり、これらの点に着目することで、他の外壁材と区別することができます。
※参照 https://hags-ec.com/column/the-choice-of-the-outer-wall-tile-and-the-three-points-to-be-kept/
ALC外壁の見分け方
ALCは、軽量気泡コンクリートを板状に成形した外壁材です。ALC外壁は、工場で製造された大型パネルを現場で組み立てる工法で構成されており、その外観の特徴を把握することで見分けが可能です。
ALC外壁の表面は平滑で、継ぎ目が少ないのが特徴です。パネルの継ぎ目にはシーリング材が使用されており、色調は通常、白系やグレー系の無彩色です。また、塗装されている場合が多いです。ALCパネルは、高層建築の外壁材としても広く使用されており、大規模な壁面を効率的に構築できる利点があります。
【目的別】ベストな外壁材の種類はこれだ!
外壁材は、住宅の外観を大きく左右するだけでなく、建物の保護や断熱性能にも影響を与える重要な要素です。しかし、外壁材の種類は多岐にわたり、それぞれ異なる特性を持っているため、自分の目的に合った外壁材を選ぶのは簡単ではありません。ここでは、人気、デザイン、コスト、耐久性、耐火性・耐震性の5つの観点から、おすすめの外壁材を紹介します。
人気のある外壁材を選ぶなら窯業系サイディング
窯業系サイディングは、現在の住宅市場で、数あるサイディングの中でも、最も人気のある外壁材の一つです。セメントと繊維質材料を主成分とし、優れた耐久性と耐火性を備えています。
さらに、表面には木目調や石目調など、多彩な模様やカラーバリエーションがあるため、幅広い住宅スタイルに対応できます。メンテナンス周期も長く、塗り替えの必要性が低いことから、手間とコストを抑えられるのも大きな利点です。
デザイン重視ならモルタル
モルタルは、セメントと砂、水を混ぜて作る古くから使われてきた外壁材です。その最大の特徴は、自由な形状や模様を表現できる点にあります。職人の手仕事により、石や煉瓦を思わせる質感や、曲線的な意匠を実現できるため、住宅に高級感と個性を与えることができます。
また、着色や模様付けにより、独特の雰囲気を演出することも可能です。デザイン性を重視する人にとって、モルタルは魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
コスト・メンテナンス性重視ならサイディング
サイディングは、コストとメンテナンス性のバランスに優れた外壁材です。以下の表は、サイディングの主な特徴をまとめたものです。
特徴 | 説明 |
---|---|
価格 | リーズナブルで、施工費用も抑えられる |
メンテナンス | 塗り替え周期が長く、メンテナンスコストが低い |
種類 | 窯業系、金属系、木質系など多様な素材がある |
施工性 | 軽量で施工が容易、工期の短縮が可能 |
サイディングは、手頃な価格と低いメンテナンスコストが魅力の外壁材です。多様な素材から選べるため、予算と目的に合わせて最適なものを選択できます。また、施工性の良さから、工期の短縮にもつながるでしょう。
耐久性重視ならガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムの合金めっきを施した鋼板であり、優れた耐久性と耐食性を持っています。特に、亜鉛とアルミニウムの組み合わせによる高い防錆効果は、海岸地域など厳しい環境でも長期間の使用を可能にします。
また、軽量で施工が容易なため、大規模な建物にも適しています。塗装や模様付けにより、多彩なデザインを実現できるのも魅力の一つです。耐久性を最優先に考える場合、ガルバリウム鋼板は適した外壁材と言えます。
耐久性とデザインを両立するならタイル
タイルは、耐久性とデザイン性を兼ね備えた外壁材です。以下の表は、タイルの主な特徴をまとめたものです。
特徴 | 説明 |
---|---|
耐久性 | 高い耐久性と耐候性を持ち、長期間の使用に適する |
デザイン性 | 豊富なカラーや模様、形状のバリエーションがある |
意匠性 | モザイク調の貼り方や、ユニークな目地の使い方が可能 |
メンテナンス | 定期的な清掃は必要だが、塗り替えの必要性は低い |
タイルは、高い耐久性を持ちながら、豊富なデザインバリエーションを楽しめる外壁材です。モザイク調の貼り方やユニークな目地の使い方により、個性的な外観を実現できます。
メンテナンスは定期的な清掃が必要ですが、塗り替えの必要性は低いため、長期的なメンテナンスコストを抑えられるでしょう。
耐火性・耐震性重視ならALCボード
ALCボードの特徴を以下の表にまとめました。
特徴 | 説明 |
---|---|
材質 | 軽量気泡コンクリートを板状に成形 |
耐火性 | 不燃材料のため、火災の延焼を防ぐ効果がある |
耐震性 | 軽量で柔軟性があり、地震の揺れに強い |
断熱性 | 優れた断熱性能を持つ |
用途 | 高層マンションやオフィスビルなどの大規模建築物で広く使用される |
ALCボードは、耐火性と耐震性に優れた外壁材です。軽量気泡コンクリートを使用することで、高い断熱性能も実現しています。大規模建築物で広く使用されているのは、こうした安全性の高さが理由の一つでしょう。住宅の安全性を最優先に考える場合、ALCボードは適した外壁材と言えます。
外壁材の補修方法と費用相場
外壁材は、住宅の外観を美しく保つだけでなく、建物を風雨や紫外線から守る重要な役割を担っています。しかし、長年の使用により、劣化や損傷が発生することがあります。適切な補修を行うことで、外壁材の寿命を延ばし、住宅の価値を維持することができます。ここでは、外壁材の補修方法と費用相場について詳しく解説します。
部分補修
部分補修は、外壁材の一部に発生したひび割れや欠損を、部分的に補修する方法です。損傷の程度が軽微な場合に適しており、費用を抑えながら外壁の美観と機能を回復することができます。
以下は、部分補修の手順をまとめたものです。
- 損傷部分の周囲をマスキングテープで保護
- ひび割れや欠損部分を掃除し、ゴミや汚れを除去
- 補修材を損傷部分に充填し、表面を平滑に仕上げる
- 補修部分を塗装し、外壁材の色に合わせる
部分補修の費用相場は、損傷の程度や使用する材料によって異なり、目安は以下のとおりです。
補修箇所 | 相場費用 |
---|---|
ひび割れ | 1,800~2,500円/㎡ |
外壁の穴・傷の補修 | 約1,000~6,000円/1箇所あたり |
チョーキングの補修 | 2,000~50,000円/㎡ |
カビ・コケの除去 | 200~250円/㎡ |
コーキング材の補修 | 500~900円/m |
外壁塗装(30坪) | 45万~60万円 |
※参照 https://renove-station.com/column/26031/
外壁材の損傷が小さい場合は、その部分のみを補修することで、費用を抑えながら美観と機能を回復できます。
全面補修
外壁材の全面補修は、外壁材の表面全体に発生した劣化や汚れを、補修材を用いて補修する方法です。外壁材の劣化が進行している場合に適しており、外壁全体の美観と機能を回復することができます。
全面補修の具体的な方法は以下の通りです。
- 高圧洗浄で外壁材の汚れを落とす
- 補修材を外壁材の表面全体に塗布する
- 表面を平滑に仕上げる
外壁の補修材の種類には、以下のようなものがあります。
- セメント系
- アクリル系
- ウレタン系
外壁材の種類や状態に合わせて、適切な補修材を選択することが重要です。
外壁の全面補修の利点は、外壁材の表面全体に補修材を塗布することで、劣化や汚れを一気に解消できる点です。また、補修材の種類や塗布方法を工夫することで、外壁材の性能を向上させることも可能です。部分補修と比べて費用はかかりますが、外壁全体の寿命を延ばすことができるため、長期的なコストメリットがあります。
全面補修の費用相場は、外壁材の種類や建物の大きさによって異なりますが、一般的な戸建て住宅で200~280万円※程度が目安です。
※参照 https://gearmix.co.jp/blog/gaiheki-syuri-hiyou/
重ね塗り・張り替え
重ね塗りと張り替えは、外壁材の劣化が著しく、補修では対応できない場合に適した方法です。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
方法 | 特徴 |
---|---|
重ね塗り | 既存の外壁材の上に新しい塗装を重ねる方法 外壁材を剥がさないため工期が短く、費用を抑えられる 外壁材の種類によっては、重ね塗りができない場合がある |
張り替え | 既存の外壁材を剥がし、新しい外壁材を張り替える方法 外壁材を一新できるため、見た目も性能も大幅に向上する 重ね塗りに比べて工期が長く、費用もかかる |
重ね塗りの費用相場は、30坪程度の一般的な戸建て住宅で130~220万円程度、張り替えの費用相場は、170~250万円程度が目安です。ただし、これらの費用は、外壁材の種類や建物の大きさ、施工業者によって大きく異なります。
外壁材の補修方法は、損傷の程度や予算、希望する仕上がりに応じて選択する必要があります。部分補修や前面補修は、比較的費用を抑えながら外壁材の美観と機能を回復できる方法ですが、劣化が進行している場合は、重ね塗りや張り替えを検討する必要があります。いずれの方法を選ぶ場合も、専門家に相談し、適切な材料と施工方法を選ぶことが大切です。
※参照 https://www.gaiheki-tosou.shop/blog/?p=2736#i-2
まとめ:自分の目的に応じて最適な種類の外壁材を選ぼう
外壁材は、住宅の外観を左右するだけでなく、建物の保護にも大きな影響を与える重要な要素です。サイディング、モルタル、タイル、ALCボードなど、外壁材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や価格帯、メンテナンス周期が異なります。
外壁材を選ぶ際は、デザイン、メンテナンス性と耐久性、耐火性・耐震性などの観点から慎重に検討することが大切です。また、人気、コスト、デザイン性、耐久性、安全性など、自分の目的に応じて最適な外壁材を選ぶことが重要です。
例えば、コストを重視する場合はサイディングがおすすめですが、デザイン性を重視するならモルタルやタイルが良いでしょう。耐久性を最優先するなら、ガルバリウム鋼板やタイルが適しています。
長年の使用により外壁材が劣化や損傷した場合は、適切な補修方法を選択する必要があります。部分的な補修や表面全体の補修は比較的コストを抑えられますが、劣化が進行している場合は、重ね塗りや張り替えを検討しましょう。
外壁材選びやメンテナンスに悩む方は、ぜひ本記事を参考にして、自分に合った外壁材やメンテナンス方法を見つけてください。専門家に相談し、適切な材料と施工方法を選ぶことで、美しく長持ちする外壁を実現できます。
また、外壁塗装を検討されている方におすすめなのが、優良な塗装業者を厳選して紹介してくれる「ペイプロ」です。ペイプロでは、面倒な火災保険や助成金の申請サポートもしてくれるので、工事費用を抑えつつ、安心して外壁塗装を任せられます。ぜひ、ペイプロを活用して、理想の外壁リフォームを実現してみてはいかがでしょうか。