「外壁塗装の業者選びに迷ってる」「どうやって優良企業を見分ければいいの?」など、業者選びでお困りではありませんか?外壁塗装は簡単に塗り直せるものではないため、失敗のリスクを思うと、業者選びはどうしても慎重になりますよね。
本記事では、外壁塗装業者の失敗しない選び方と優良企業の見分け方を解説します。
塗装業者の選び方のコツや費用相場、気を付けるべき悪徳業者の特徴も解説しているので、外壁塗装の業者選びにぜひご活用ください。
外壁塗装業者はどこで見つかる?よくある4つの探し方
「そもそも、外壁塗装業者はどこで見つかるの?」と気になる方のために、よくある探し方を4つご紹介します。
- 1.知人からの紹介
- 2.チラシや看板
- 3.新聞広告
- 4.インターネットで検索
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.知人からの紹介
外壁塗装業者の見つけ方の一つ目は、「知人からの紹介を受ける」です。実際に利用したことのある業者を紹介してもらえるので、安心して工事を依頼しやすいメリットがあります。
費用面や対応の丁寧さ、仕上がりの良し悪しなど、実際に見て判断できると業者選びのハードルが下がりますね。また、地元の工務店や塗装業者の評判を聞ける場合が多く、大手企業より費用を抑えられる点もメリットの一つです。
2.チラシや看板
チラシや看板で見かけて「うちもそろそろ外壁の修繕をすべき?」と気になったことがある方も多いでしょう。とくにチラシで見かける塗装業者は地元の業者が多く、技術力の高い塗装専門業者の職人に任せられる可能性が高くなります。
工事を外注する可能性も低いため、費用を抑えながら、自社職人により安定した仕上がりを期待できるでしょう。
ただし、チラシの中には、工事の質が悪い悪質業者のものが紛れている可能性があります。
チラシで気になった業者の見極め方は、続きで紹介する「外壁塗装業者の選び方のコツ」「優良業者の見分け方」を参考に慎重に選んでいきましょう。
3.新聞広告
新聞広告を見ると、外壁や屋根の塗装業者やハウスメーカーを見つけられます。とくにお住まいの地域の行政が発行している、市報や区報を見ると、地元の塗装業者が見つかる可能性が高いです。
その他、知名度と信頼度の高さが魅力の、大手ハウスメーカーやリフォーム業者も見つかります。なお、新聞広告の情報だけでは仕上がりの良し悪しなどは判断できないため、まずは実績や口コミを調べてみましょう。
4.インターネットで検索
インターネット検索では地域を絞って依頼できる業者を見つけられるため、効率よく塗装業者が見つかる点がメリットです。企業や業者のホームページを調べれば、外壁や屋根の修繕実績を見れるため、実際の仕上がりを参考に比較検討できます。
また、口コミや評判を調べるためには、インターネットを活用するのがベスト。
チラシや広告、知人から紹介を受けた業者も、一度インターネットで評判を調べてみると失敗のリスクを軽減できますよ。
外壁塗装業者の種類と特徴
外壁塗装業者の種類は主に以下の4つにわかれます。
- ハウスメーカー
- リフォーム業者
- 工務店
- 外壁塗装会社
「どこに頼むべき?」「大手のメリットは?工務店の方が良いの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは大手企業が運営しているため、丁寧な対応と確かな品質を期待できます。全国展開している企業が多く、知名度の高さと豊富な塗装実績に安心感を覚える方は多いでしょう。また、ご自宅を建てたハウスメーカーであれば、建物に関する精密なデータも保有しているため、失敗は少ないです。
ただし、ハウスメーカーでは下請け業者に塗装を委託するため、中間手数料が発生する分、費用が高くなります。
以下のメリット・デメリットも参考に、どの業者に依頼するか選んでいきましょう。
【外壁塗装をハウスメーカーに依頼するメリット】
- 知名度の高さと豊富な実績で安心できる
- 外壁塗装の失敗のリスクが低い
- 保証制度・アフターケアが充実
- 丁寧かつスピーディーな対応に期待できる
- リフォームの相談もできる
【外壁塗装をハウスメーカーに依頼するデメリット】
- 中間手数料が発生するため費用は高め
- 施工品質は一定ではない
- トラブル時の対応が遅い場合もある
ハウスメーカーと塗装業者のどちらに依頼すべきか迷った際は、こちらの記事も参考になります。
→外壁塗装はハウスメーカーに依頼すべき?それぞれの差を徹底比較!
リフォーム業者
リフォーム業者では外壁塗装と一緒にリフォームも頼めるので、大幅なイメージチェンジが行えます。ハウスメーカーより規模の小さい企業が多く、費用の面でも依頼しやすいところもメリットです。
また、塗装以外の住宅に関する相談もしやすいので、リフォームを迷っている方におすすめの業者といえるでしょう。
メリットがある一方で、外壁塗装に関する知識が乏しい可能性がある点がデメリットです。もともと塗装業者だった会社であれば、あまり問題ありません。
しかし、別業界から参入してきたリフォーム業者は、施工実績が少ない、もしくは施工は外注している可能性があるため注意が必要です。
【外壁塗装をリフォーム業者に依頼するメリット】
- リフォームの相談も一緒にできる
- リフォームの経験や知識が豊富
- ハウスメーカーより費用を抑えられる
【外壁塗装をリフォーム業者に依頼するデメリット】
- 外壁塗装の知識と実績が少ないこともある
- 技術に差がある可能性もある
- 費用と仕上がりにバラツキがある
工務店
工務店はハウスメーカーより規模が小さく、地元に密着した営業形態をとる建設会社です。大手ハウスメーカーでは手が届きにくい、細かなサービスとサポートが魅力で、相談しやすいメリットがあります。
また、地域で活動する職人や施工会社と繋がりが深く、腕の確かな塗装職人による施工が期待できるでしょう。
ただし、工務店はハウスメーカーと同様に、外壁塗装を施工会社に外注する可能性があります。その分費用がかさむ可能性があることを、念頭に入れておきましょう。
【外壁塗装を工務店に依頼するメリット】
- リフォームなど住宅に関する相談も可能
- 費用の面でも柔軟な対応が期待できる
- きめ細かな注文に応えてくれる
- 失敗のリスクが少ない
【外壁塗装を工務店に依頼するデメリット】
- 外壁塗装を外注する場合は費用がかさむ
- 費用と対応の早さは工務店による
- 保証内容はハウスメーカーに劣ることもある
外壁塗装会社
外壁塗装会社は塗装専門のプロの職人を抱える、地元の人から頼りにされる塗装専門業者です。自社の職人が塗装を行うため、安定した施工技術に期待できます。ハウスメーカーや工務店のように中間手数料が発生しないため、比較的安く依頼できるのもメリットの一つです。
また、塗装技能士など塗装に関する資格を保有している職人も多く、確かな腕と経験を持つプロに依頼できるところも、他の業者にはない魅力と言えます。
【外壁塗装を外壁塗装会社に依頼するメリット】
- 中間手数料がなく料金が比較的安い
- 塗装の専門だから経験と実績が豊富
- 外壁塗装に関する知識が豊富で頼りになる
- 職人の技術が安定している
- 資格を保有するプロに依頼できる
【外壁塗装を外壁塗装会社に依頼するデメリット】
- 業者選びが難しい
- 悪質業者が紛れている可能性もある
- 保証やアフターケアの内容は塗装業者による
塗装業者の中には、後から高額な請求をしたり、質の悪い塗装工事を行ったりする悪質業者が紛れている可能性があります。続きで紹介する、優良業者の見分け方と外壁塗装業者の選び方のコツを参考に、信頼できる塗装業者を選びましょう。
外壁塗装の業者選びに失敗しない!優良業者の見分け方
気になる外壁塗装業者が本当に良い業者なのか見極めるために、優良業者の見分け方をお伝えします。
- 資格や許可証を保有しているか
- 保証内容が充実しているか
- 誠実に対応してくれているか
- 料金・工事内容が明確であるか
信頼できる塗装業者を選ぶためにも、ぜひ優良業者の見分け方もチェックしてみてくださいね。
資格や許可証を保有しているか
優良業者の見分け方の一つに、資格や許可証を保有しているか確認するという方法があります。塗装に関する資格には、「塗装技能士」というものがありますが、取得するには一定の実務経験と知識が必要です。
基本的に、塗装職人は資格がなくてもなれるため、塗装技術にむらがあるのが現状です。
そのため、塗装技能士を保有している職人がいると、経験と知識を持っているため、優良業者である可能性が高いといえます。
また、「建設業許可」という許可証を保有している業者は、都道府県知事または国土交通大臣から、誠実さと技術面、金銭的信用を認められた業者です。外壁塗装業者が必ずしも保有する必要はありませんが、優良業者選びの基準の一つとして覚えておきましょう。
保証内容が充実しているか
万一の場合に備え、保証内容が充実しているかも優良業者を見極めるポイントです。しかし、塗装業者によって保証内容は異なるため、保証があるからといって安心はできません。
まずは、以下のどちらのタイプの保証を受けられるのか確認してみましょう。
- 自社保証
- 組合・団体の保証
それぞれの特徴は以下のとおりです。
保証の内容 | 特徴 |
自社保証 | 塗装業者が独自で保証するサービス補償内容は業者によって異なる保証対象が限定的な場合がある |
組合・団体の保証 | 塗装業者が加入している組合または団体が保証するサービス塗装業者が保証できないケースや、倒産してしまっても保証してもらえる加入している組合または団体によって補償内容は異なる |
どちらの保証も、保証内容は業者や運営している団体によって異なります。
そのため、以下のチェックポイントを参考に、保証によるアフターフォローが充実した優良企業を見分けていきましょう。
チェックポイント | 望ましい保証 |
保証期間が短くないか | 5年以上 |
保証対象はどこまでなのか | 変色やふくれまで対応 |
保証の範囲はどこまでか | 木材や金属まで保証範囲 |
また、トラブルを避けるためにも、「保証書」は必ず受け取り保管するるようにしましょう。
誠実に対応してくれているか
依頼者と直接話す機会が多い、営業担当の対応の誠実さも優良業者を見極めるポイントの一つです。営業担当に力を入れていない業者は、工事の質や料金の面でも不誠実な可能性があります。説明が不十分であったり、現場の職人と話がかみ合っていないなど、後々トラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。
以下に当てはまる項目が多い営業マンほど、優良企業に依頼できる確率が高いと判断できるでしょう。
また、小さな塗装会社であれば、職人が営業から施工まで行う場合もあるため、職人さんの対応も以下を参考にしましょう。
- 工事の流れや補修方法を明確に伝えてくれる
- 連絡が早い、対応が誠実
- 専門知識を持っている
- どんな質問にも誠実に答えてくれる
- 工事の内容や料金をあいまいにしない
- 現状の状態を写真を使ってわかりやすく説明してくれる
- 万が一の場合やデメリットについても教えてくれる
料金・工事内容が明確であるか
見積もり内容や工事内容の説明が明確であるかも、優良企業を見つけるポイントです。優良企業であれば、見積内容や工事内容について質問した際に、丁寧に納得いく形で答えてくれます。
詳しく説明できない業者や料金をごまかそうとする場合は、悪質業者の可能性もあるので注意しましょう。
また、見積もり内容に「一式」と書かれた内訳がある場合、料金を水増し請求している可能性があります。見積もり依頼を出す際に、「一式で書かずに細かい内訳で書いてほしい」と伝えておくと、料金の透明性を確保できるでしょう。
もう迷わない!外壁塗装業者の選び方のコツ
外壁塗装の業者選びに迷ったら、以下の6つの選び方のコツを参考に選んでみてくださいね。
- 選ぶ基準に優先順位を付けておく
- 塗装の施工実績を確認する
- 口コミや評判を参考に選ぶ
- 相見積もりをお願いする
- 営業担当の対応で見極める
- 見積もり内容をよく確認する
「塗装業者選びがわからない…」「絶対に失敗はしたくない!」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
選ぶ基準に優先順位を付けておく
「保証が充実している方が安心」「できれば料金は安い方がいい」など、希望条件に優先順位を付けると塗装業者を選びやすくなります。例えば、ハウスメーカーは保証やアフターサービスが充実しているが料金は高め、外壁塗装会社は料金は比較的安いが業者選びが難しいなど、それぞれにメリット・デメリットがあります。
また、外壁塗装だけ依頼するのか、屋根の塗装やリフォームも検討しているかによって、業者選びの基準は変わってくるでしょう。料金が同じぐらいで迷った際は、続きで紹介する選び方のコツも参考に選んでいきましょう。
塗装の施工実績を確認する
気になる塗装業者が見つかった際は、公式ホームページの施工実績を確認してみましょう。公式ホームページには実際に外壁塗装を依頼した方の、事例紹介やお客様の声が掲載されていることがあります。
写真や動画で詳細を細かく掲載している業者ほど、信頼度が高いといえるでしょう。
一方で、施工事例が文章だけで説明されている業者は、事例を捏造している可能性があります。また、職人の顔が掲載されている業者は、責任感の強い誠実な対応が期待できるでしょう。
口コミや評判を参考に選ぶ
塗装業者選びに迷った際は、口コミや評判を参考に選ぶと良い業者を見つけやすくなります。口コミを調べると、実際に業者を利用した方の感想が見れるため、仕上がりの良し悪しや対応がどうだったかなどがわかります。
また、公式ホームページの施工事例では、実際にいくらかかったのか掲載している場合もあるので、費用感や相場が気になる際に役立つでしょう。
知り合いで外壁塗装を依頼したことのある方がいれば、依頼先の塗装業者について聞いてみると良いですね。
相見積もりをお願いする
塗装業者は1社に絞らず、3社程度を目途に相見積もりをとるようにしましょう。
最初から1社に絞って契約を進めてしまうと、価格が適正なのか、工事内容に不備がないかなどの判断が難しくなります。ご自宅の外壁の状態と費用感を正しく把握するためにも、相見積もりをとることをおすすめします。
相見積もりをとることで期待できるメリットは、主に以下のとおりです。
- 複数の業者を比較することで費用感を把握できる
- 外壁の状態と必要な工事内容が理解できる
- 多角的な視点から冷静に判断できる
- 悪質業者にあたる確率が低くなる
営業担当の対応で見極める
営業担当の対応を見ると、塗装工事の丁寧さや料金の誠実さも判断できます。難しい専門用語を並べて説明する営業担当や、契約を急かすような場合は、悪質業者の可能性も考えられます。
また、大幅な割引やお得感を強調するセールスも、割り引いた分を工事で手抜きする可能性があるため、注意が必要です。
誠実な営業担当は、その場で契約を急かさず、しっかり要望をヒアリングしたうえで検討する時間を設けてくれます。業者選びで迷った際は、営業担当の対応が誠実で、デメリットについてもしっかり伝えてくれる業者を選びましょう。
見積もり内容をよく確認する
装業者の選び方のコツの最後は、「見積もり内容をよく確認する」ことです。
塗装業者に見積もり依頼を出すと、優良企業であれば以下の内容が詳しく記載されています。
- 品名
- 数量(広さや数量)
- 単価
- 金額
- 詳細
また、外壁や屋根塗装は3回塗りが基本のため、最低でも3種類の塗料の詳細が記載されているはずです。他にも、足場の架設や解体、高圧洗浄、養生費、諸経費など、細かく詳細を書き記してあるのが一般的といえます。
一方で注意すべき塗装業者の特徴は、「一式」という書き方で工事内容をまとめて記載し、詳細が書かれていないケースです。
詳細を記さない、明確な工事内容を隠そうとする業者は、料金を水増しして請求している可能性があります。見積もりについて詳しい説明を要求してもはぐらかす場合は、他の業者を選んだ方が良いでしょう。
外壁塗装を業者に依頼する際の費用相場
戸建て住宅の平均面積である約30〜40坪の費用相場は、約60万〜130万円です。同じ面積でも、塗料の種類や人件費、依頼先によって費用は大きく変動します。また、以下の坪数ごとの費用相場の一覧を参考に、外壁塗装を業者に依頼する際の相場を見ていきましょう。
なお、2階建て以上の建物の坪数を計算する際は、1階+2階と、すべての階の床面積を足した数で計算します。
1階が15坪で2階も15坪の場合は、30坪の欄をご参照ください。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
10坪 | 37m2 | 約20~50万円 |
20坪 | 79m2 | 約40~80万円 |
30坪 | 119m2 | 約60~100万円 |
40坪 | 158m2 | 約80~130万円 |
50坪 | 198m2 | 約90~150万円 |
60坪 | 238m2 | 約120~200万円 |
70坪 | 277m2 | 約140~230万円 |
80坪 | 317m2 | 約160~250万円 |
90坪 | 356m2 | 約180~280万円 |
100坪 | 396m2 | 約200~310万円 |
なお、2階建て以上の建物の坪数を計算する際は、1階+2階というふうに、すべての階の床面積を足した数で計算します。1階が15坪で2階も15坪の場合は、30坪の欄をご参照ください。
外壁塗装の業者選びは悪質業者に要注意!
外壁塗装の業者選びで迷う理由の一つである、悪質業者について解説します。悪質業者に依頼してしまうと、後から高額な請求をされたり、工事がずさんだったりと、トラブルに巻き込まれるケースが多いです。
悪徳業者に騙されないためにも、以下で紹介するよくある手口やトラブル事例などを把握しておきましょう。
- 悪質業者のよくある手口と対策法
- トラブル事例
- 悪質業者リスト
悪質業者のよくある手口と対策法
外壁塗装の悪質業者は、以下のような手口を使って契約をさせようとしてきます。
- 大幅な割引をしてお得感を演出する
- キャンペーンを強くアピールする
- その場で契約させて断れなくする
- 前払いで契約させようとする
- 不安をあおって契約を急かそうとする
- 見積書をごまかして水増し請求する
これらのケースはとくに訪問販売で多い手口です。
つい魅力的な料金に契約したくなってしまいますが、トラブルを避けるためにもその場で契約するのは避けましょう。
トラブル事例
ここでは消費者センター(独立行政法人国民生活センター)に寄せられた、外壁に関するトラブル事例をいくつかご紹介します。
訪問営業で訪れた相手方に、外壁のひび割れについて「早く塗装しないと大変なことになる。セラミック塗装なら 30年持つ」と言われたため、外壁塗装と屋根塗装(合計約 200 万円)を依頼した。
工事内容がずさんで、契約時の話と実際の作業内容が違う点がいくつもあったため、消費生活センターにも相談することに。
結果としてに既払い金100万円を返金して契約解除するとの和解案が提示され、両当事者間で和解が成立した。
参照:独立行政法人 国民生活センター「戸建て住宅の外壁塗装の品質に関する紛争(6)」
オリジナル塗料を使った光触媒塗装の外壁塗装契約を締結した。その際、塗装は「15 年は持つ」と説明された。光触媒塗装と通常の塗装の違いについて説明はなかった。完工後、代金約110万円を支払った。
2年後、外壁南面に変色が目立ち始めたため、相手方に連絡。相手方は自宅を見に来た上で、15年保証は塗装剥離のみなので対象外と言い、原因を説明しないまま、工事費20万円での工事のやり直しを提案した。
納得できず消費者センターに相談し、結果として30万円で再塗装工事を施工。 年間の保証期間を設ける内容で和解。
参照:独立行政法人 国民生活センター「戸建て住宅の外壁塗装の品質に関する紛争」
悪質業者リスト
外壁塗装業者の気になる悪質業者リストの確認方法は、主に以下の2つの方法があります。
- 特定商取引法ガイドで確認する
- ネガティブ情報等検索サイトで検索する
どちらも外壁塗装業者を含む、行政処分を受けた事業者と処分内容を確認できる行政が運営するサイトです。気になる企業や業者が、悪質業者でないか確かめたいときにご活用ください。
参照:消費者庁「特定商取引法ガイド」
国土交通省「ネガティブ情報等検索サイト」
外壁塗装の業者選びの注意点
外壁塗装業者を選ぶ際は、以下の5つの注意点に気を付けましょう。
- 訪問販売はトラブルが多いので避けた方が無難
- 見積もりが高すぎても安すぎても要注意
- 不安をあおる・過剰な値引きをする業者は避ける
- 契約を急かす業者は警戒すべき
- 現場調査が適当な業者は注意が必要
悪質業者によるトラブルのリスクを避けるためにも、業者を選ぶ前にご一読ください。
訪問販売はトラブルが多いので避けた方が無難
消費者センター(独立行政法人国民生活センター)に寄せられる外壁塗装に関するトラブルの多くは、訪問販売によるものがほとんどです。「助成金や補助金を使えばタダで修繕工事ができる」「足場台を無料にする」などと聞くと、ついお得な気がして契約してしまい、後々トラブルに発展する場合もあります。
実際に消費者センター(独立行政法人国民生活センター)に届いた相談件数を見ると、訪問販売によるトラブルが多いことがわかります。
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023(5月31日時点) |
相談件数 | 8,786 | 9,753 | 10,076 | 1,238 |
引用:独立行政法人国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」
訪問販売では、「契約を急かされて不要なリフォーム工事も契約してしまった」「すぐ工事した方がいいと言われた」など、その場で契約をさせようとするケースが多いです。
訪問販売はトラブルにつながるリスクが高いと理解し、その場では契約しないようにしましょう。
見積もりが高すぎても安すぎても要注意
見積もりは高すぎるだけでなく、安すぎる場合も注意が必要です。適正価格より安すぎる見積もりを提示する業者は、説明した塗料より安いものを使ったり、薄く塗って費用を抑えようとするなど、施工不良の可能性が高くなります。
一見するとお得に感じる料金でも、数年後に再塗装工事が必要になり、結果として工事費がかさんでしまうケースもあるのです。また、高すぎる見積もりを出す業者は、多めに見積もりを出して契約できれば運がいいと考える、悪徳業者の可能性が高いので避けた方が良いでしょう。
不安をあおる・過剰な値引きをする業者は避ける
不安をあおったり、過剰な値引きをしたりして、興味を持たせようとするのも悪徳業者の特徴の一つです。「今すぐ修繕が必要」「今契約するなら50%割引」など、あおり行為や大幅なセールスでアピールする業者は、誠実な対応とはいえません。
過剰な値引きで売り込む業者は、わざと高めに料金を伝えて、大幅な値引きでお得感を演出しているだけの可能性があります。誠実な対応ではないと感じた際は、トラブルを避けるためにもお断りするのが無難です。
契約を急かす業者は警戒すべき
その場で契約をさせようとする業者は、考える余地を与えず、とりあえず契約を結ぼうとしています。押しの強い営業担当もいますが、気が進まない場合や悪質業者の疑いがある場合は、その場は帰ってもらいましょう。
また、本当に良い業者であれば、その場で急いで契約させようとしないはずです。外壁塗装は安くないので、複数の業者を比較検討しながら決めていきましょう。
現場調査が適当な業者は注意が必要
外壁の現場調査が適当な業者は、適正価格で見積もりを出していない可能性があります。ちゃんと確認せずにざっくりと見積もりを出している場合、高めに料金を請求しているかもしれません。
費用相場を見比べて、あまりにも高額な料金を提示している場合は誠実な対応は望めないので、他の業者を選んだ方が良いでしょう。とくに見積もりに「一式」と記載している業者は注意が必要です。
外壁塗装業者を探している人によくあるQ&A
最後に、外壁塗装の業者選びでお困りの方によくある質問と答えをまとめてご紹介します。
- 見積もりは何社ぐらいがベスト?
- 塗料の種類は選べる?
- 屋根の塗装も一緒にできる?
- 外壁塗装の寿命は平均何年?
- お茶や差し入れ、お礼は必要?
- 塗装工事中はトイレを貸すべき?
気になる項目をぜひチェックしてみてくださいね。
見積もりは何社ぐらいがベスト?
見積もりは3社程度がベストです。
外壁塗装業者へ依頼を検討する際は、まずは3社ほど気になる業者を選び、相見積もりを出して比較検討しましょう。
塗料の種類は選べる?
塗料の種類は選ぶこともできますが、外壁の状態を見て、業者側から適切な塗料を提案することも可能です。
また、大手だと自社ブランド塗料のみの扱いの可能性もあるため、見積もりの際に確認してみましょう。
屋根の塗装も一緒にできる?
屋根の塗装も外壁塗装と一緒に工事が可能です。
また、屋根塗装も同時に契約すると、足場代が1回分になったり、諸経費が抑えられたりするため、総合的に安くなるケースが多いです。
外壁塗装の寿命は平均何年?
新築の住宅の場合は8〜10年が目安です。
塗料の種類によって耐用年数は異なるため、以下の表もご参照ください。
塗料の種類 | 耐久年数 |
ウレタン塗料 | 約5~7年 |
シリコン塗料 | 約7~10年 |
フッ素塗料 | 約15年~ |
ピュアアクリル塗料 | 約15年~ |
お茶や差し入れ、お礼は必要?
職人さんへの差し入れやお礼は不要です。
最近では最初からお断りしている業者も増えてきています。
塗装工事中はトイレを貸すべき?
塗装工事中であってもトイレを貸す必要はありません。
職人さんも自分から借りることはありませんので、気にしなくて大丈夫です。
外壁塗装の業者選びに迷ったら、地域の優良業者が見つかる「ペイプロ」がおすすめ!
「外壁塗装の業者選びが難しい」「塗装業者に頼みたいけど判断が難しい」など、業者選びでお困りなら、地域の優良業者が見つかる「ペイプロ」がおすすめです。
ペイプロでは全国に28,000社ある塗装業者のうちの、上位150社のみ厳選してご紹介します。
さらに、お住まいの地域の優良企業をピックアップして紹介するので、ご要望に合った最適な業者を見つけることが可能です。口コミ上位1%の業者が簡単に見つかるのは、ペイプロならではです。
外壁塗装の業者選びに迷ったら、まずは相見積もりをお願いしよう!
外壁塗装は安い買い物ではないため、業者選びに困っているという方は多いです。また、悪質業者を選んでしまうとトラブルに巻き込まれる恐れもあるため、慎重に選ぶのが正解ともいえるでしょう。
業者選びに迷った際は、気になる複数の業者に相見積もりを出してもらい、比較検討しながら選ぶと良いですね。
もし、「どの業者を選ぶべきか迷っている」という場合は、「ペイプロ」であなたにぴったりの評判の良い塗装業者を見つけてみませんか?
LINEでも簡単に相談できますので、業者選びで困った際は、ぜひお気軽にご相談ください。