サイディングの外壁塗装は必要ない?塗装時期や費用など徹底解説

サイディングの外壁塗装は 必要ない?

外壁塗装は本当に必要ないのでしょうか?特に「サイディング外壁」は、工場塗装されているため「塗装しなくても大丈夫」と思われがちです。

しかし、間違った判断をしてしまうと、住宅の寿命や資産価値に大きく関わります。本記事では、塗装が不要なサイディング外壁の特徴や、劣化のサインまで詳しく解説します。

「まだ大丈夫」と思っている今こそ、正しい判断が必要です。外壁の状態に少しでも不安がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

サイティング外壁は本当に塗装が必要ないのか?

サイティング外壁は本当に塗装が必要ないのか?

サイディング外壁は、本当に塗装が必要ないのか疑問に思う方も多いです。

しかし、実際には塗装が必要な場合もあります。正しい判断ができるように、サイディング外壁の基本と誤解されやすい理由を解説します。

サイディングの特性と耐久性

サイディング外壁は、工場で塗装や加工が施されている製品です。製造段階で高性能な塗膜が施工されており、施工後しばらくは見た目も耐久性も保たれます。

なかには10〜20年持つものもあり、初期の美しさを長期間維持しやすいです。

ただし、外壁は常に紫外線や風雨にさらされます。時間の経過とともに表面の塗膜が劣化し、保護機能が低下する場合が多いです。高性能な素材でも、経年劣化がまったく起きないわけではありません。

高性能なサイディングでも、定期的な点検とメンテナンスは必ず行いましょう。

外壁をメンテナンスする重要性

サイディング外壁も、年数が経てば劣化する可能性があります。外壁の塗膜が薄くなると、内部に水が浸入しやすくなり、腐食やカビの原因になります。

定期的にメンテナンスを行うことで、早期に劣化を発見し対策が可能です。必要なタイミングで手を打つことで、修繕費の増加を防ぐことにもつながります。

見た目に異常がなくても、内部で進行しているトラブルを防ぐために点検は欠かせません。

必要ないと誤解される理由

サイディング外壁は最初から塗装されているため、しばらく美しい状態が続きます。この見た目により、塗装の必要がないと感じる方が多いです。

また、営業トークやインターネット記事の一部に「メンテナンス不要」と書かれている場合もあります。しかし、塗装が必要ないのは、特殊な仕様や条件を満たした外壁に限られる話です。

誤解が広がる背景には、素材の特性に関する正確な情報が行き渡っていない現状があります。

サイディング外壁の塗装をしないリスク

サイディング外壁の塗装をしないリスク

外壁塗装をせずに放置すると、建物にさまざまなリスクが生じます。劣化が進行すると、修繕範囲も広がり、費用もかさみます。

ここでは、具体的なリスクについて説明します。

雨漏りのリスクがある

塗膜が劣化すると、防水性が失われて雨水が内部に入り込みます。外壁のひび割れやコーキングの切れ目から水が侵入すると、建物内部の断熱材や木材が濡れてしまいます。

雨水が常に染み込む状態になると、カビや腐食の原因になり、健康被害や修繕費が高額になります。外壁塗装は、防水性を維持するために必要な対策です。

シロアリなど害虫が侵入しやすくなる

外壁の劣化により木部が露出すると、シロアリや他の害虫が侵入するリスクが高まります。湿気を含んだ木材は、害虫にとって最適な環境になります。

また、一度侵入された場合、駆除作業に大きな費用がかかります。予防のためにも、外壁の保護は欠かせません。外から見える被害がないうちに、塗装で外壁を守ることが重要です。

住宅の寿命が短くなり資産価値が下がる

外壁の劣化が進行すると、建物自体の寿命が短くなってしまいます。構造部材にダメージが及ぶと、全面的な修繕が必要になるでしょう。

見た目も損なわれるため、将来的な売却時に価格が下がる可能性があります。住宅の価値を維持するには、定期的な外壁塗装が有効です。

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塗装の必要がないサイディング外壁の特徴

塗装の必要がないサイディング外壁の特徴

塗装の必要がない外壁も存在します。素材やコーティングによって、高耐久性を実現したものです。

メンテナンス費を抑えたい方は、塗装不要の外壁材を利用してみましょう。

無機コーティングで仕上げた外壁

無機コーティングは、紫外線や熱に強い特性があります。主成分が無機質物のため、劣化が進みにくい構造です。一般的な塗膜よりも耐久年数が長く、20年以上持つケースもあります。

外壁表面が滑らかで、汚れが付着しにくい特性もあります。定期的な洗浄だけで、美しさを保ちやすい素材です。費用は高めですが、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れています。

光触媒サイディングの外壁

光触媒サイディングは、太陽光によって汚れを分解する機能を持っています。分解された汚れは、雨水によって自然に洗い流されます。光触媒サイディングが外壁の美観を長期間維持できるのは、自己洗浄機能があるからです。

また、大気中の有害物質を分解する作用もあり、周辺環境の改善にも役立ちます。エコ性能を求める、住宅でも採用されています。光触媒サイディングは、日当たりが良い場所に特に向いている仕様です。

親水性塗膜仕様で保護した外壁

親水性塗膜は、水と馴染みやすい特性を持ちます。雨水が膜状に広がり、汚れを浮かせて自然に落とします。通常の塗膜よりも汚れが付きにくく、洗浄頻度も減らせます。

都市部の排気ガスによる黒ずみにも強く、美観維持に適した塗膜です。外壁の清掃コストを削減できる点も魅力でしょう。親水性塗膜は、長期間の見た目を維持する強みがあります。

色付き金属サイディングを使用した外壁

色付き金属サイディングは、焼付け塗装によって表面を仕上げています。塗膜が非常に強く、色あせや剥がれに強い特徴を持ちます。耐候性とデザイン性の両立が可能です。

金属素材のため、湿気にも強く、カビや腐食の心配も少ないです。耐久性の高さから、塗装メンテナンスの回数を減らせます。色付き金属サイディングは、メンテナンスを減らしたい方には適した外壁です。

塗装が必要なサイディング外壁のサイン

塗装が必要なサイディング外壁のサイン

一見きれいに見える外壁でも、塗装が必要なサインが現れている場合があります。外壁の劣化サインを見逃すと、建物へのダメージが深刻化します。

塗装が必要になる代表的な兆候を紹介しますので、参考にし外壁を確認してみましょう。

チョーキング現象がある

外壁に触れたとき、手に白い粉が付く現象をチョーキングと呼びます。塗膜が劣化して顔料が表面に出てきた状態です。チョーキングが発生していると、塗膜の防水機能がすでに失われています。

放置すると、外壁に水が染み込みやすくなり、建物の劣化を早めます。早めに、外壁塗装をしましょう。

色あせがある

外壁の色が全体的に薄くなる、ムラが出るなどの変化は、塗膜の劣化が進行している証拠です。紫外線の影響により、顔料が分解され、退色が起こります。

美観を損ねるだけでなく、防水性も低下している可能性があります。色あせが発生している際は、早期の塗装が必要です。

反りやひび割れがある

目地コーキングの劣化がみられる

サイディングボードが反っていたり、ひびが入っていたりする場合も、劣化のサインです。しかし、反りやひび割れは塗装だけでは補習ができません。

業者に相談し、補習や張替えを行いましょう。早めに対処すると、補修だけで済む可能性が高くなります。

目地コーキングの劣化がみられる

サイディングの継ぎ目には、シーリング材が使われています。シーリング材が、割れたり剥がれたりしている場合、外壁内部に雨水が入り込むリスクがあります。

コーキングの劣化は雨漏りの原因となるため、すぐに補修しましょう。劣化を見つけたら、塗装と合わせて対応するのが理想です。

防水性が低下している

外壁に水が染み込んでいるように見えたり、乾くまで時間がかかったりする場合は、防水性が著しく低下しています。雨の後、外壁の一部だけが濡れたまま残っているようなら要注意です。

防水性が低いと、建物全体の耐久性に悪影響です。防水性を回復させるためにも、外壁塗装を行ってください。

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サイディング外壁を塗装以外でセルフケアする方法

サイディング外壁を塗装以外でセルフケアする方法

外壁を良い状態に保つには、塗装だけが手段ではありません。定期的な点検や清掃によって、劣化の進行を抑えられます。

ここでは、セルフケアの方法について解説します。外壁を綺麗に保てるよう、参考にしてください。

定期洗浄で汚れを防ぐ

外壁は常に風や雨にさらされ、汚れやホコリが付着します。放置すると、カビや苔の原因になります。年に1〜2回は水で洗い流し、カビなどの発生を防ぎましょう。

高圧洗浄機を使う場合は、強すぎる水圧に注意が必要です。外壁を傷めないように適切な方法で行いましょう。

コーキングをこまめに点検する

目地に使われているコーキングは、経年で縮みやすく、ひび割れが生じやすい部分です。劣化が進む前に、定期的に点検しておくと安心です。

目で見てわかる亀裂や剥がれがあれば、早めに補修してください。

通気層をしっかり確保する

サイディングの内側には、湿気を逃がすための通気層が設けられています。通気層が塞がれると、内部に湿気がこもりやすくなり、カビや腐食の原因になります。

換気口や排気の通り道がふさがれていないか、普段から注意して確認しておきましょう。

部分補修で劣化を食い止める

大きな補修が必要になる前に、小さなトラブルを見つけて対処することが重要です。塗膜のはがれや小さなヒビなどは、部分的な補修で済むことが多いです。

こまめに点検し、初期段階で補修すれば、外壁の寿命を大きく延ばせます。

サイディングは「外壁塗装」と「張り替え」どっちがお得?費用を比較

サイディングは「外壁塗装」と「張り替え」どっちがお得?費用を比較

外壁のメンテナンスでは、塗装にするか張り替えるかで悩むことがあります。費用や耐久性の違いを比較して、判断しましょう。

塗装費用の相場

外壁塗装の費用は、1㎡あたり2,500〜4,000円程度です。30坪の住宅なら、全体で80万〜120万円程度が一般的です。外壁塗装の費用は、塗料の種類によって金額が変動します。

塗料の種類価格(1㎡あたり)耐久年数の目安
アクリル系約1,500〜2,000円5〜7年
ウレタン系約1,800〜2,500円7〜10年
シリコン系約2,500〜3,500円10〜15年
フッ素系約3,500〜5,000円15〜20年
無機塗料約4,000〜5,500円20年以上

グレードが高い塗料は費用がかかりますが、長持ちするため結果的にコスパが良くなる場合もあります。

張り替え費用の相場

サイディングの張り替えは、部分張り替えで30万〜60万円程度、全面張り替えでは150万〜300万円程度が目安です。工期や足場費用も必要になるため、費用は大きくなります。

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工事内容費用相場(目安)概要と特徴
部分張り替え約30万〜60万円劣化や損傷のある部分だけを交換する方法です。施工範囲が狭いため、費用と工期を抑えられます。
全面張り替え約150万〜300万円既存のサイディングをすべて撤去し、新しい外壁材を張る工事です。耐久性が高く、外観も一新できます。

一度張り替えれば20年以上持つため、長期的視点では検討の価値があります。

両方のライフサイクルコストを試算

塗装は、10〜15年ごとに行います。20年で2回実施すると考えると、合計で150万〜200万円ほどです。一方、張り替えは初期費用が高いものの、長期間メンテナンスが不要になる場合もあります。

住まいの寿命や今後の生活設計を踏まえて、塗装か張り替えか選んでください。

補助金やローンを活用

自治体によっては、外壁改修に対する補助金制度があります。バリアフリー化や省エネ性能向上を兼ねる工事であれば、さらに対象となる可能性があります。

また、リフォームローンを活用すれば、初期費用の負担を抑えて工事が可能です。事前に条件や金利を比較して検討するとよいでしょう。

外壁塗装が必要ないかを業者に相談するときのポイント

外壁塗装が必要ないかを業者に相談するときのポイント

外壁塗装が本当に必要なのか、専門的な判断が求められる場面では業者への相談が効果的です。相談の際にどのような点に注目するかによって、後悔のない選択につながります。

必要性を見極める判断材料を得るための、具体的な相談ポイントについて解説します。

診断無料サービスを利用する

多くの外壁業者では、無料で診断を行っています。外観だけでなく、細かい部分の劣化状況まで調べてもらえるため、的確な判断が可能です。

診断結果をもとに、塗装が本当に必要かどうか冷静に検討できるでしょう。。

保証内容を細かく確認する

建築時の保証が残っている場合、無償対応が受けられることもあります。

塗装や張り替えにどこまで対応するのか、自然災害時の補償は含まれるかなど、事前に細かく確認しましょう。

保証内容も含めて業者に相談すると、どこまで塗装が必要かなどアドバイスをもらえます。

住宅を建てた業者のアフターサービスを利用する

住宅を建てた業者のアフターサービスを利用する

ハウスメーカーや工務店が提供するアフターサービスは、専門知識があるため安心感があります。図面や施工履歴をもとに、外壁塗装が必要か的確な判断をしてくれます。

建築した会社と連絡が取れる場合は、まず相談してみましょう。

複数の業者に外壁を見てもらう

一社だけの意見で判断せず、複数の業者に外壁の状態を見てもらいます。業者によって意見が異なる場合もあるため、慎重に塗装が必要か判断してください。

意見が異なる場合は詳細を聞き、欠陥部分などを確認しながら塗装するか検討しましょう。

塗装を依頼する際は業者の施工実績をチェックする

業者の技術力や信頼性を確認するには、過去の施工事例を見るのが効果的です。どんな住宅に対応してきたか、どのような仕上がりだったかを確認しましょう。

業者を選ぶ際は、写真やレビュー、顧客の声も参考にすると判断しやすくなります。

外壁塗装が必要ないかどうかは業者に相談してから判断しよう

外壁塗装が必要ないかどうかは業者に相談してから判断しよう

サイディング外壁が塗装不要かどうかは、素人目には判断が難しいです。劣化サインが出ていても、気づかないことがあります。信頼できる業者に相談し、診断結果をもとに塗装をするか判断してください。

自己判断による放置は、後の大きなトラブルにつながります。費用を抑えるためにも、早めの点検と適切な対処を行いましょう。

サイディングの外壁塗装を検討されている方は、ぜひペイプロをご利用ください。ペイプロは、外壁塗装の専門業者を比較・紹介してくれる無料のマッチングサービスです。

厳選された優良な外壁塗装業者を紹介しているため、サイディングの塗装に対応している業者も揃っています。ご相談は無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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