外壁塗装に光触媒塗料を使うメリットとは?効果・費用・注意点を徹底解説

外壁塗装に光触媒塗料を使うメリットとは?効果・費用・注意点を徹底解説

最近注目されている光触媒塗料。外壁塗装に使うと、どんなメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか?光触媒塗料は、汚れを分解して外壁をキレイに保てるのが特長です。美観を長く保ちたい方や、お手入れの手間を減らしたい方にも人気があります。

この記事では、光触媒塗料のメリットとデメリットをわかりやすくご紹介します。耐用年数や費用、注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

外壁塗装に使用される光触媒塗料とは?仕組みと基本知識 

外壁塗装に使用される光触媒塗料とは?仕組みと基本知識 

外壁塗装に使われる光触媒塗料は、太陽の光を使って汚れを分解する塗料です。外壁を綺麗に保つ力があり、注目を集めています。特に、長く美しさをキープしたい方やお手入れの手間や費用を減らしたい方に人気です。

ここでは、光触媒塗料の仕組みと他の塗料との違いについてわかりやすく紹介します。

光触媒塗料の仕組み|太陽光と酸化チタンのセルフクリーニング効果

光触媒塗料は、太陽光と酸化チタンの働きで外壁をセルフクリーニングします。セルフクリーニングの原理は、以下のとおりです。

  • 光触媒塗料に含まれる酸化チタン(TiO₂)という成分が紫外線に当たる
  • 酸化チタンが強力な酸化反応を起こす
  • 外壁に付着した有機物の汚れや菌を分解・無害化する
  • 分解された汚れや菌が雨水と一緒に洗い流される

このように、光触媒塗料は太陽と雨の力で外壁の汚れを落とすことができます。自然の力をうまく活用して、清潔な状態を保てるのが特長です。

他の塗料との違い(無機塗料・フッ素塗料・シリコン塗料との比較)

光触媒塗料と他の塗料との違いは、性能や費用・耐用年数などです。

以下に代表的な塗料との比較をまとめました。

塗料の種類性能費用耐用年数
無機塗料防汚性・耐候性がとても高い1㎡あたり6000円前後20年前後
光触媒塗料汚れや菌を分解・除去する
(セルフクリーニング機能)
1㎡あたり5000円前後15年前後
フッ素塗料防汚性・耐候性が高い1㎡あたり4000円前後15年前後
シリコン塗料カラーバリエーションが豊富1㎡あたり3000円前後10年前後

無機塗料・フッ素塗料には防汚性・耐候性がありますが、汚れや菌を分解する性能はありません。シリコン塗料は性能に劣りますが、初期費用を抑えやすいです。

一方で光触媒塗料は耐用年数が比較的長めで、外壁の美しさを長く保ちやすい点が特長です。初期費用はやや高いですが、そのぶん長く使えて経済的です。美観を重視する方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。

外壁塗装に光触媒塗料を使用するメリット 

外壁塗装に光触媒塗料を使用するメリット 

外壁塗装に光触媒塗料を使うことで、長期間にわたって外壁の美しさと清潔さを保てるだけでなく、環境やコスト面でも多くの利点があります。

ここでは、外壁塗装に光触媒塗料を使用するメリットについて詳しく解説します。 

メンテナンスコストを抑えられる

光触媒塗料の大きな魅力は、セルフクリーニングによってメンテナンスコストを抑えられる点です。光触媒塗料に含まれる酸化チタンが太陽の光で汚れを分解するため、雨水で汚れが洗い流されます。

  • フッ素塗料やシリコン塗料には、数年ごとに高圧洗浄による清掃が必要になる
  • 光触媒塗料なら、セルフクリーニングにより清掃の回数を減らせる

初期費用はシリコン塗料よりも高いですが、長期的に見ればメンテナンスコストの削減につながります。光触媒塗料は、美観を維持しながら費用を抑えたい方に適した塗料です。 

カビ・藻・菌の発生を抑制する 

光触媒塗料には、カビや藻、細菌の発生を抑制する効果もあります。酸化チタンには、紫外線を受けると活性酸素を発生させて菌類の成長を抑制する性質があるためです。

  • 湿気が多い北側の壁面や日陰でも、汚れや菌の繁殖を抑える
  • 建物全体が清潔に保たれ、健康的な住環境を維持しやすい

特にアレルギーを気にされる方にとって、光触媒塗料は心強い選択肢です。 

耐候性・耐久性に優れている 

光触媒塗料は、耐候性に優れています。紫外線や雨風といった自然環境の影響を受けにくいからです。塗膜の劣化スピードが遅いため、一般的な塗料よりも耐用年数が長い点も特徴です。

  • シリコン塗料の耐用年数は約10年
  • 光触媒塗料の耐用年数は約15年と長持ちする

塗り替えの回数を減らせるため、長期的なコスト削減につながります。 

環境にやさしい(エコ塗料である) 

光触媒塗料は、環境にやさしい「エコ塗料」として評価されています。空気中の有害物質(NOxなど)を分解する働きがあるためです。

  • 特に都市部では、大気浄化に貢献する
  • 汚れが付きにくいため、洗浄に使う水や洗剤の使用量も減らせる

住まいを綺麗に保ちながら地球にやさしい選択ができるのは、光触媒塗料の大きな魅力です。 

美観を維持しやすい 

長期間にわたって外壁の美しさを保ちやすいのも、光触媒塗料のメリットです。汚れが付きにくく、付いたとしても自然に洗い流されるため、塗装した直後のような清潔感が続きます。

  • 排気ガスや黄砂、花粉などによる外壁の汚れを軽減できる
  • 見た目の綺麗さを保つことで、家の印象や資産価値を維持しやすい

したがって光触媒塗料は、外壁の見た目にこだわりたい方に非常におすすめです。

建物の資産価値を維持できる

光触媒塗料は長期間にわたり外壁の美しさや清潔さを保つため、建物の資産価値を維持するのに役立ちます。

  • 外壁が綺麗で劣化が少ない建物は、売却や賃貸の際に高く評価される
  • 定期的な修繕や清掃に頼らず、美観と性能を長く保てる

大切な住まいの資産価値を守りたい方にとって、光触媒塗料は効果的な手段です。

外壁塗装に光触媒塗料を使用するデメリット 

外壁塗装に光触媒塗料を使用するデメリット 

光触媒塗料には多くのメリットがある一方で、使用するデメリットもいくつか存在します。初期費用の高さや施工条件の制限、ひび割れしやすい性質などです。

ここでは、外壁塗装に光触媒塗料を使用するデメリットについて詳しく解説します。 

初期費用が高い 

光触媒塗料は、一般的な塗料と比べて初期費用が高くなる傾向があります。

  • 塗料自体の製造コストが高く、施工に専門的な技術が求められる
  • シリコン塗料に比べて、1.5倍程度の費用がかかる

したがって初期費用に余裕がない場合は、注意が必要です。ただし施工後の清掃や再塗装のコストや頻度を減らせるため、長期的なコストパフォーマンスには優れています。 

施工条件が制限される(日陰でも効果があるか?) 

光触媒塗料の作用にとって太陽光(特に紫外線)が鍵となるため、日当たりが悪い場所では効果が十分に発揮されません。

  • 建物の北側や隣家の影になる部分では、セルフクリーニングや抗菌効果が弱まりやすい 
  • 施工前の高圧洗浄後に十分乾燥させないと、塗料が密着しない(早期劣化の原因)

最近では弱い光でも効果を発揮するタイプもありますが、全ての製品に当てはまるわけではありません。施工前に、十分に検討しましょう。 

施工できる業者が限られる 

光触媒塗料には施工に専門的な知識と技術が求められるため、対応できる塗装業者が限られます。

  • 適切な方法で塗布しなければ、本来の性能を十分に発揮できない
  • 施工が不十分だと、早期劣化の原因になる

したがって業者選びが、非常に重要になります。失敗を防ぐには、施工実績が豊富でメーカーから認定を受けている業者を選ぶのがおすすめです。信頼できる業者に依頼しましょう。 

ひび割れしやすい 

光触媒塗料には表面が硬く仕上がる特性があるため、柔軟性に欠けます。

  • 建物の揺れや地盤の変化などにより、ひび割れが生じやすい
  • 小さなひび割れが発生している外壁に塗布すると、徐々に劣化が広がってしまう

そこで事前に外壁の状態を点検し、必要であれば補修を行ってから塗装することが大切です。 

再塗装時の塗料選びが難しい 

光触媒塗料を一度塗ると、再塗装時に他の塗料が密着しづらくなります。

  • 光触媒の汚れを弾く性質が、塗料の密着性に悪影響を及ぼす
  • 施工が不十分だと、仕上がりにムラが出る

再塗装の際には、相性のよい塗料や専用の下地処理を選ぶことが大切です。光触媒塗料の施工経験が少ない業者に依頼すると、失敗するリスクがあるため注意しましょう。

落ちにくい汚れの種類もある

光触媒塗料は、ホコリや砂、花粉などの汚れを分解・除去できます。ただし全ての汚れに対応できるわけではありません。

  • 鳥のフンや油分を含む汚れ、サビ汚れなどは分解されにくい(雨水だけでは完全に落ちない)

そのため、頑固な汚れには定期的な手作業での清掃が必要です。光触媒塗料のセルフクリーニング機能に過度な期待をしすぎないように注意してください。

外壁塗装に使用する光触媒塗料の耐用年数とメンテナンス性 

外壁塗装に使用する光触媒塗料の耐用年数とメンテナンス性 

光触媒塗料は、「長持ちする塗料」として知られています。どれくらいの耐用年数で、どの程度のメンテナンスが必要なのでしょうか?

ここでは、外壁塗装に使用する光触媒塗料の耐用年数とメンテナンス性について詳しく解説します。 

光触媒塗料の耐用年数はどれくらい? 

光触媒塗料の耐用年数は、一般的に15年前後とされています。無機塗料(20年前後)には劣ります。しかしシリコン塗料(10年前後)やフッ素塗料(15年前後)と比べると、遜色ない長さです。

  • 紫外線や雨風に強く、塗膜の劣化が起きにくい
  • セルフクリーニング効果により外壁表面が汚れにくく、美観が長持ちする

もちろん実際の耐用年数は、使用環境や製品のグレードなどによって変動します。しかし適切な施工がされていれば、長期間にわたり外壁を保護してくれる塗料です。 

メンテナンスは本当に不要か? 

結論から言うと、光触媒塗料にメンテナンスが完全に不要というわけではありません。

  • セルフクリーニング機能で汚れが雨で洗い流されるため、外壁の洗浄や再塗装の頻度を抑えられる
  • 分解されにくい汚れ(鳥のフンや油汚れなど)が付着した場合は、清掃が必要になる

シリコン塗料・フッ素塗料などに比べれば、格段にメンテナンスの手間は少ないです。年に一度の点検で塗膜の状態や劣化の兆候を早期に確認できれば、より長持ちさせられます。

再塗装のタイミングはいつか? 

光触媒塗料を再塗装するタイミングは、15年を目安に検討してください。ただし気候条件や建物の立地、使用した塗料の種類などによって、劣化のスピードは異なります。

  • 海沿いの地域や交通量の多い道路沿いなどは、汚れやダメージを受けやすい(若干早めの再塗装が必要になる)
  • 塗膜のツヤがなくなったときや小さなひび割れができたときなどが、再塗装のタイミングになる

適切なタイミングで再塗装を行うことで外壁の劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことができます。

光触媒塗料を使用した外壁塗装の費用相場 

光触媒塗料を使用した外壁塗装の費用相場 

光触媒塗料による外壁塗装は機能性の高さから注目を集めていますが、費用面が気になる方も多いでしょう。

ここでは、1㎡あたりの単価や施工全体の目安、他の塗料と比較したコストパフォーマンス、そして長期的に見た費用対効果について詳しく解説します。 

1㎡あたりの単価と施工全体の目安 

光触媒塗料の施工単価は、一般的に1㎡あたり5,000円前後です。例えば150㎡の外壁塗装費用は、75万円程度になります(塗料本体価格と施工費用の合計)。

  • シリコン塗料(1㎡あたり3000円)やフッ素塗料(1㎡あたり4000円)と比べると高い
  • ただし耐久性や機能性が高いため、高性能塗料としての価値がある

予算を組む際は、附帯工事も含めた総額を確認しましょう。 

他の塗料と比べたコストパフォーマンス 

光触媒塗料の初期費用は、他の塗料に比べて高めです。しかし耐用年数は、20年前後です。したがって長期的に考えると、コストパフォーマンスに優れています。

  • シリコン塗料(10年程度)やフッ素塗料(15年程度)よりも長持ちする
  • セルフクリーニング機能により清掃や再塗装のコストを削減できる

光触媒塗料は、頻繁なメンテナンスを避けたい方におすすめです。 

初期費用は高いが長期的にお得?(費用対効果の分析) 

結論からいえば、光触媒塗料は初期費用こそ高いものの、長期的にはお得です。

  • 耐用年数の長さ(20年前後)に加え、セルフクリーニング機能で清掃や再塗装の頻度が大幅に減る
  • 20年間で2回再塗装が必要なシリコン塗料に対し、光触媒塗料であれば1回で済む

光触媒塗料は、費用対効果が高い塗料です。耐久性と機能性の違いは、トータルコストの差として表れます。目先の安さだけではなく、長い目で見たお得さを重視する方に適しています。

光触媒塗料を使用した外壁塗装の注意点 

光触媒塗料を使用した外壁塗装の注意点 

光触媒塗料は高機能で魅力的な塗料ですが、使用にあたって注意点がいくつかあります。業者選びや見積もりの内訳、製品の選び方などが、外壁塗装の仕上がりと満足度を左右するからです。

ここでは、光触媒塗料を使用した外壁塗装の注意点について詳しく解説します。 

光触媒塗料の実績が多い業者を選ぶ 

光触媒塗料を使用した外壁塗装を希望するなら、施工実績が豊富な業者に依頼することが非常に大切です。

  • 一般的な塗料とは施工方法が異なり、正しい知識と技術が求められる
  • 下地処理や塗り重ねのタイミングを誤ると、効果を十分に発揮できない(早期劣化の原因になる)

業者選びの際は施工事例やメーカーからの認定、口コミなどを確認し、信頼できる業者に依頼しましょう。 

見積もりの内訳をチェックする 

光触媒塗料を使った外壁塗装は高額であるため、見積もりの内訳を細かく確認することも重要です。

  • どの工程にどれだけの費用がかかっているのかを把握する
  • 各項目の費用(「塗料代」「足場代」「高圧洗浄」「下地補修」「仕上げ材」など)をチェックする
  • 不要な上乗せや不明瞭な請求を避ける

納得感のある工事費用で依頼するためには、相見積もりで比較する(複数の業者から見積もりを取る)こともおすすめです。 

高性能の製品を選ぶ 

光触媒塗料の製品によって、性能に差が出ます。そこで信頼性の高いメーカーや高性能の製品を選ぶことが大切です。

  • 光触媒と謳っていても、実際には効果が薄い製品も存在する
  • 酸化チタンの配合量や粒子の大きさ、光に対する感度などによって、セルフクリーニング機能が変化する

販売実績が多い製品や評価の高いブランド、第三者機関の試験結果が公表されている製品などを選ぶと安心です。

まとめ:光触媒塗料で外壁を美しく長持ちさせよう!

まとめ:光触媒塗料で外壁を美しく長持ちさせよう!

光触媒塗料は、セルフクリーニング機能に優れています。加えてコストパフォーマンスに優れた外壁塗装材です。メリットとデメリットを把握し、信頼できる業者や高性能な製品を選ぶことで、美しく長持ちする外壁を実現させましょう。

光触媒塗料を使用した外壁塗装を検討されている方は、ぜひペイプロをご利用ください。ペイプロは、外壁塗装の専門業者を比較・紹介してくれる無料のマッチングサービスです。厳選された優良な外壁塗装業者を紹介しているため、光触媒塗料に対応している業者も揃っています。ご相談は無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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