レンガ調外壁の塗装で理想の家に!おしゃれに仕上げる方法と失敗しないコツ

レンガ調外壁の塗装

レンガ調の外壁は、重厚感や温かみを感じさせる、おしゃれで人気の高いデザインです。新築時に取り入れるケースはもちろん、塗り替えのタイミングでレンガ調を取り入れたいと考える方も多いと思います。ただし、見た目の印象を大きく左右するため、塗装方法や色の選び方には注意が必要です。

この記事では、レンガ調外壁の塗装について、知っておきたい基本情報を解説します。デザインや仕上げ方法の種類に加え、費用相場や業者選びのポイントも詳しくまとめています。これを読めば、初めて外壁塗装を検討する方でも安心です。

目次

外壁塗装の必要性

外壁塗装の必要性

外壁塗装には、見た目をきれいに整えるだけでなく、建物を守るという大切な役割があります。外壁は常に紫外線や雨風にさらされており、時間とともに塗膜が劣化して、防水性や保護機能が失われていきます。そのため、そのままにしておくとひび割れや塗膜のはがれが起こり、内部構造に悪影響を与えることもあります。

こうした劣化を防ぐには、外壁塗装を定期的に行うことが大切です。適切なタイミングで塗装をすることで、家の寿命を延ばすことができます。特にデザイン性を重視したレンガ調外壁では、劣化の影響が見た目にも大きく出やすいため、塗装の重要性はさらに高まります。

築年数別に見るメンテナンスの目安

外壁塗装のタイミングは、築年数や使用している塗料によって異なります。一般的には築10年がひとつの目安ですが、塗料の種類によっては7〜15年程度の幅があります。また、住んでいる地域の環境条件によっても劣化のスピードが変わってきます。レンガ調の場合は、色あせや模様のにじみが劣化のサインとなります。そのため、築5年を過ぎたあたりから定期的な点検をしておくと安心です。

スクロールできます
築年数状況の目安対応
〜5年見た目に大きな変化は少ないが、日当たり・雨風に注意定期点検は不要だが、模様のにじみなどに注目
5〜10年色あせや細かな模様のにじみが出始める点検を開始し、塗装時期を見極める
10〜15年模様の剥がれ・ツヤの消失・チョーキング現象が出やすいデザインを維持するなら塗り替えを検討
15年以上デザイン劣化・防水性能の低下・塗膜の剥がれ本格的な再塗装・補修が必要

築10年を超えた頃には塗装を検討する時期に入り、15年を過ぎると本格的なメンテナンスが必要になるケースも。放置せず、早めの対策を取ることで、劣化によるトラブルを防ぎ、結果的にコストを抑えることにもつながります。

レンガ調外壁の塗装方法の種類

レンガ調外壁の塗装方法の種類

レンガ調の外壁を美しく仕上げるには、塗装方法の選び方が重要です。仕上がりの質感や立体感、印象は、塗装技術や色使いによって大きく変わります。ここでは、代表的な塗装方法とその特徴ついてわかりやすく解説します。

単色塗装・ベタ塗りの特徴

単色塗装、いわゆるベタ塗りは、外壁全体を一色で均一に仕上げる塗装方法です。塗装工程がシンプルなため、施工期間が短く、コストも比較的抑えられるのが特徴です。レンガ調のサイディングにベタ塗りを施すと、素材の凹凸を活かしながら、落ち着いた雰囲気を演出できます。ただし、単色のために陰影や立体感が出にくく、仕上がりの表情がやや単調に感じられることもあります。コストを抑えつつシンプルなデザインを好む方には、ベタ塗りがおすすめです。

ダブルトーン塗装の特徴  

ダブルトーン塗装とは、ベースとなる下地の色(目地の色)と、表面の凹凸部分に別の色を塗り分ける塗装方法です。レンガ調外壁に奥行きとリアルな質感を加えることができ、上質で重厚な印象に仕上がります。多くの場合は職人による手作業で行われるため、高度な技術が必要ですが、その分、完成度が高く、美しい外観に仕上がります。デザイン性を重視する方や、高級感のある仕上がりを求める方におすすめです。

ツートンカラーの特徴  

ツートンカラーは、外壁全体を上下や左右で異なる色に塗り分ける手法です。建物全体の印象を引き締めたり、アクセントを加えたりする目的で用いられることが多いです。選ぶ色の組み合わせによって、モダン・ナチュラル・かわいらしいなど、さまざまなテイストを演出できます。そのため、外観に個性を持たせたい方や、他の家と差をつけたい方に人気のスタイルです。

クリア塗装の特徴

クリア塗装は、既存のサイディングの模様や色合いをそのまま活かしながら、透明な塗膜で外壁を保護する塗装方法です。特にレンガ調の意匠が気に入っていて、できるだけ元のデザインを残したいという方におすすめです。ただし、外壁に大きな劣化や色あせがある場合には施工できないこともあります。そのため、施工のタイミングは、劣化が軽度な築7〜10年の間が理想とされており、美観を保ちながら塗膜による保護効果も期待できます。

多彩模様塗装の特徴 

多彩模様塗装は、複数の色を組み合わせて吹き付けることで、レンガ調外壁に立体感や複雑な風合いを再現できる塗装方法です。この施工には、専用の吹き付け機と高度な技術が必要です。そのため、費用はやや高めになりますが、その分仕上がりに奥行きと高級感が生まれます。ベタ塗りやダブルトーンでは表現できない独自の質感や高級感を演出できるため、新築のような美しさを求める方や、周囲の住宅と差をつけたい方におすすめです。

レンガ調外壁に使用される塗料の種類と選び方 

レンガ調外壁に使用される塗料の種類と選び方 

レンガ調外壁を美しく長持ちさせるためには、塗料選びが非常に重要です。

ここでは、一般的に使われる4種類の塗料「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「ラジカル制御型塗料」について、それぞれの特徴と耐用年数を紹介します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は柔軟性があり、細かなひび割れにもなじみやすいのが特徴です。価格が手ごろで扱いやすいため、短期間での塗り替えを前提とする方に適しています。耐用年数は5〜7年程度とやや短めです。

シリコン塗料

シリコン塗料は、耐久性とコストのバランスが良く、一般住宅で最も多く使用されています。防汚性・耐候性にも優れ、耐用年数は7〜15年程度とされます。

フッ素塗料

フッ素塗料は非常に高い耐候性を持ち、、耐用年数は15年を超えることもあります。その分価格は高めですが、長期間メンテナンスの手間を減らしたい方に適しています。紫外線や雨風による劣化にも強く、外観を長く美しく保ちたい場合に効果的です。

ラジカル制御型塗料 

紫外線によって発生する「ラジカル」という劣化因子の働きを抑える、最新の技術を使った塗料です。価格と性能のバランスが良く、耐用年数は約10〜13年。コストを抑えつつ耐久性を高めたい人に人気があります。

塗料は外壁のデザインや性能に大きく関わるため、希望の仕上がりと予算に応じて慎重に選ぶことが大切です。

プロが教える!おしゃれなレンガ調外壁に仕上げる方法

プロが教える!おしゃれなレンガ調外壁に仕上げる方法

レンガ調外壁は、その高級感や重厚なデザイン性から多くの住宅で採用されています。しかし、塗装によっては印象がチープになったり、思い通りの仕上がりにならなかったりすることも。

この章では、プロの視点から、おしゃれで洗練された外観に仕上げるための塗装デザインや色選びのコツを詳しく解説します。

人気の仕上がりを実現するカラー・塗装デザインの選び方

レンガ調外壁の魅力を最大限に引き出すには、色選びとデザインのバランスがとても重要です。
赤みの強いブラウン系は温かくクラシックな印象を与えます。一方でベージュやグレージュ系は落ち着いたナチュラルな雰囲気を演出します。住宅全体の統一感を意識し、屋根やサッシ、門柱との相性を考慮することで、洗練された外観に仕上がります。

また、塗装方法によっても印象は大きく変わります。
単色塗装はシンプルで落ち着いた印象に、ダブルトーン塗装は奥行きと高級感を演出できます。多彩模様塗装は立体感と高級感を強調できます。色の濃淡や質感の違いで外観の印象は大きく変わるため、カラーシミュレーションを活用や、施工事例を参考にしながら検討することが大切です。塗る色と塗り方は、家の個性を決める大切な要素です。

サイディング材に合わせた塗装提案とポイント  

美しい仕上がりを実現するには、サイディング材の種類や表面の模様に合った塗装方法を選びましょう。
レンガ調のサイディングには、凹凸が深いタイプから、浅く繊細な模様のものまでさまざまな種類があります。凹凸がはっきりしたサイディングにはダブルトーン塗装が映え、立体感と陰影を際立たせてくれます。逆に、浅い模様には単色や多彩模様塗装のように素材の表情を活かす技法が向いています。

また、素材の種類にも注意が必要です。
窯業系サイディングは汚れやすさや吸水性を考慮した塗料の選定が必要で、金属系や樹脂系サイディングでは塗料の密着性が重要です。
これらを踏まえ、業者に「このサイディングにはどんな塗装が合いますか?」と具体的に聞くことで、満足のいく仕上がりを実現できます。

レンガ調外壁の塗装にかかる費用相場と比較

レンガ調外壁の塗装にかかる費用相場と比較

レンガ調外壁の塗装を検討する際、気になるのが「どれくらい費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。塗装にかかる費用は、外壁の面積や塗料の種類、塗装方法によって大きく異なります。

ここでは、塗装面積別の費用目安や、塗料・施工方法ごとの相場をわかりやすく解説し、コストを抑えるためのポイントも紹介します。

塗装面積別の費用目安と内訳 

レンガ調外壁の塗装費用は、建物の大きさや外壁の面積によって大きく変わります。例えば、一般的な30坪(約99㎡)程度の戸建て住宅(外壁面積約120㎡)の場合、塗装費用の相場はおおよそ80万〜130万円前後です。この金額には、足場設置・高圧洗浄・下地処理・塗料代・人件費などが含まれています。内訳の目安は以下のとおりです。

  • 足場代:全体の15〜20%
  • 塗料代:10〜20%
  • 人件費:30%以上

特にレンガ調のサイディングは凹凸があり、塗装に手間がかかるため、平坦な外壁に比べて若干高めになる傾向があります。

塗装方法・塗料ごとの費用比較  

塗装方法によっても費用は異なります。

単色塗装(ベタ塗り)
比較的シンプルで安価。1㎡あたり1,800〜2,500円が相場です。

ダブルトーン塗装
2色を使い分けるため工程が増え、1㎡あたり3,000〜4,000円と高くなる傾向があります。

多彩模様塗装
専用機材と高い技術が必要なため、費用はやや高めになりますが、立体感と高級感を演出できます。

クリア塗装
透明な塗膜で既存の意匠を活かせますが、下地が良好であることが前提となります。

塗料ごとの単価と耐用年数の目安

スクロールできます
塗料の種類単価の目安
(1㎡あたり)
耐用年数特徴
ウレタン塗料1,800〜2,500円約5〜7年安価で扱いやすいが、やや短命
シリコン塗料2,500〜3,500円約7〜15年バランスが良く、一般住宅で人気
フッ素塗料3,500〜5,000約13〜15年以上高耐久・高価格。メンテナンス頻度を抑えられる
ラジカル制御型塗料2,500〜4,500円約10〜13年紫外線による劣化を抑える。コスパの良い新技術

コストを抑えるポイントと注意点

レンガ調外壁塗装の費用を抑えるには、塗料の選定と業者選びが重要です。安価な塗料を選べば初期費用は下がりますが、耐久性が低く、数年で再塗装が必要になることもあります。そのため、10年以上の耐用年数がある塗料を選ぶことをおすすめします。

また、施工業者は必ず複数社から相見積もりを取ることが重要です。項目ごとの費用内訳を比較することで、費用の妥当性を判断しやすくなります。特に「足場代」や「諸経費」などの内訳が明記されているかどうかを確認しましょう。また、極端に安い見積もりには注意が必要です。手抜き工事や保証の不備につながるリスクがあるため、価格だけでなく内容全体もしっかり確認しましょう。

後悔しないための業者選びと依頼時のチェックポイント

後悔しないための業者選びと依頼時のチェックポイント

外壁塗装で満足のいく仕上がりを実現するには、「どの業者に依頼するか」が非常に重要です。価格だけで判断すると、施工の質や保証に不安が残るケースも少なくありません。

ここでは、信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントや、見積もり・契約時に確認すべき項目、失敗を避けるための相談のコツをご紹介します。

優良業者を見極めるチェックリスト  

外壁塗装の仕上がりや満足度は、業者選びによって大きく左右されます。優良な業者を見極めるには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 建設業許可や塗装技能士などの資格を持っているか
  • 過去の施工実績が豊富で、口コミ評価が安定しているか
  • 担当者が丁寧で、専門用語もわかりやすく説明してくれるか
  • 自社施工かどうか(下請けに丸投げしない)

特に自社施工の業者は、中間マージンが発生しにくく、コスト面や品質面で安心感があるためおすすめです。
担当者の対応も「その会社の信頼性をはかるバロメーター」として注目しましょう。

見積もり・契約前に確認すべきこと  

業者から見積もりをもらった際は、「一式」とだけ書かれていないか注意しましょう。以下のように項目ごとに分かれて記載されているのが理想です。

  • 足場代
  • 高圧洗浄費
  • 塗料代
  • 施工費
  • 諸経費

明細が細かく書かれていれば、価格の根拠が明確であり、不要な上乗せを防ぎやすくなります。

また、契約書の内容にも注意が必要です。工期や支払い条件、アフターサービスの内容、保証期間などが明記されているかも必ず確認しましょう。口約束やあいまいな説明のまま契約すると、トラブル時に対応してもらえないリスクがあります。

おすすめの比較方法と相談のコツ  

業者を選ぶ際には、費用の比較だけでなく、対応力や信頼性も見極めることが大切です。複数社に見積もりを依頼することで、担当者の説明の丁寧さや、こちらの希望にどれだけ耳を傾けてくれるかを比較することができます。
価格だけで判断せず「人」の対応も含めてチェックするのがポイントです。相談の時には、、「レンガ調の雰囲気を活かしたい」「予算は◯万円以内にしたい」など、具体的な要望や不安を遠慮せず伝えましょう。そうすることで、より的確な提案が受けられ、納得感のある工事につながります。
単なる施工業者ではなく、パートナーとして信頼できるかどうかが、満足度の高い外壁塗装を実現する鍵です。

まとめ:レンガ調外壁をおしゃれに仕上げるために大切なこと

まとめ:レンガ調外壁をおしゃれに仕上げるために大切なこと

レンガ調外壁は、重厚感や温かみのあるデザインが魅力ですが、塗装の方法や選ぶ塗料によって印象は大きく変わります。色・デザイン・塗料の種類、そして業者選びまで、どれも仕上がりを左右する大切な要素です。納得のいく仕上がりを実現するには、以下のような点を総合的に検討しましょう。

  • 周囲との調和を意識した色選び 
  • デザイン性とコストを両立する塗装方法の選択
  • 耐久性・防汚性など、機能面も考慮した塗料選び
  • サイディングの材質との相性

そして、美しさを長く保つためには、耐久性のある塗料を使うことと、定期的なメンテナンスが欠かせません。 また、信頼できる業者に依頼することで、施工の品質やアフターサポートにも安心感が生まれます。

「見た目」だけでなく、「長く快適に住み続けられること」も意識して塗装プランを考えることで、後悔のない外壁リフォームが実現します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次