外壁塗装の費用相場が分からずにお困りではないですか?
本記事では自宅の外壁塗装を考えている方へ、費用相場やコスト削減のポイントをわかりやすく解説します。
塗装の見積もりの比較、相場との比較や信頼できる業者選び、DIYでのコスト削減法など、外壁塗装の費用について知っておくべき情報を網羅しています。予算内で理想の外壁を実現し、安心してリフォームを進めましょう。
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監修者:滋野 陽造
保有資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士
早稲田大卒。マスコミ広報宣伝業務・大手メーカー等のWebディレクターを経て、不動産関連業に従事。法令に則しながら、時流や現状も踏まえた解説をします。
外壁塗装の費用相場と費用についてのを知るための基本情報

外壁塗装の費用相場を把握することは、予算内で外壁塗装を完了させるための第一歩です。使用する塗料や施工方法、外壁の面積によって、外壁塗装の費用は大きく異なります。
コストを抑えるためのポイントを理解することで、無駄な出費を防ぎ、より経済的に外壁塗装を進めることができます。
坪数ごとの外壁塗装費用相場内訳
外壁塗装の費用相場は、建物の坪数によって大きく異なります。ここでは、坪数ごとの費用内訳と、見積もりを取る際のポイントについて解説します。
坪数ごとの費用内訳
建物の建築面積や外壁の面積=平屋か2階建て・3階建てかなどによって外壁塗装の費用は変動します。以下の表は、一般的な一戸建ての坪数ごとの費用相場内訳の実例です。
坪数 | 外壁塗装面積(㎡) | 使用塗料 | 費用相場(円) | 内訳(塗料費+施工費+その他) |
---|---|---|---|---|
20坪 | 66㎡ | シリコン塗料 | 500,000~800,000 | 塗料相場: 150,000円 施工相場: 300,000円 その他: 50,000円 |
30坪 | 99㎡ | シリコン塗料 | 700,000~1,200,000 | 塗料相場: 200,000円 施工相場: 450,000円 その他: 50,000円 |
40坪 | 132㎡ | シリコン塗料 | 900,000~1,500,000 | 塗料相場: 250,000円 施工相場: 600,000円 その他: 50,000円 |
(出典:リショップナビ)上記の費用内訳は、シリコン塗料を使用した場合の例です。
単価の安いウレタン塗料やシリコン塗料を選び、施工面積が少なければ、塗装工事費用は安価になります。
しかし高額な塗料は耐用年数が長く、再塗装のインターバルを長くとれるため、長期的なコストでは有利です。また、断熱塗料なども高価ですが、その分光熱費が下げられ、快適な室内となるメリットもあるでしょう。
塗装費用を左右する5つのポイント
外壁塗装の費用は、塗料の種類や施工面積によって異なります。耐久年数が長い塗料ほど初期費用は高くなりますが、長い目で見ればメンテナンスの頻度が少なくなるため、トータルコストを抑えることができます。
また、外壁塗装の費用は、以下のような要因によって左右されます。
- 建物の規模と形状
建物が大きいほど、外壁の塗装面積が増えるため、費用も高くなります。複雑な形状の建物は、施工に手間がかかるため、費用が増加する可能性があります。 - 外壁の状態
外壁にひび割れや汚れが多い場合、塗装前の下地処理に時間と費用がかかります。 - 塗料の種類
上述のように、塗料の種類によって費用が大きく変わります。耐久性や防汚性能など、機能性の高い塗料は費用が高くなります。 - 業者の選定
業者によって見積もりの内容や費用が異なるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。 - 施工方法
ローラー塗装や吹き付け塗装など、施工方法によっても費用が異なります
費用の妥当性を確認する方法
見積もりを受け取った後、その費用が妥当かどうかを確認するためには、以下の方法があります。
- インターネットで相場を調べる
インターネット上には、外壁塗装の費用相場を比較できるサイトや口コミ情報が多数あります。これらを参考に、自分が受け取った見積もりが相場に合っているか確認しましょう。 - 業者に直接質問する
見積もり内容について不明点や疑問点があれば、業者に直接質問しましょう。透明性のある業者は、詳細に説明してくれるはずです。 - 第三者に相談する
外壁塗装に詳しい第三者や専門家に相談することで、見積もりの妥当性を確認することができます。専門家の意見を参考にすることで、より確実な判断ができます。
塗料の種類や施工方法による費用の違い【一戸建て・㎡あたり】
外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類や施工方法によって大きく異なります。
ここでは、各塗料の特徴や費用の違い、施工方法の影響について詳しく解説します。
塗料の種類と費用の違い
外壁塗装に使用される塗料にはさまざまな種類があり、それぞれの特性によって費用相場が異なります。以下の表に、代表的な塗料の種類とその平均的な費用相場を示します。
塗料の種類 | 費用相場(㎡あたり) | 耐久年数 | 特徴 |
---|---|---|---|
アクリル塗料 | 1,000~1,500円 | 5~7年 | 低価格だが耐久性が低い |
ウレタン塗料 | 1,500~2,000円 | 7~10年 | 弾力性があり、防汚性能が高い |
シリコン塗料 | 2,000~3,000円 | 10~15年 | 耐候性が高く、コストパフォーマンスが良い |
フッ素塗料 | 3,000~4,000円 | 15~20年 | 耐久性が非常に高く、メンテナンス頻度が低い |
無機塗料 | 4,000~5,000円 | 20~25年 | 最も耐久性が高いが、高価 |
- アクリル塗料
アクリル塗料は、初期費用が安価で手軽に使用できる塗料です。しかし、耐久性が低いため、メンテナンスの頻度が高くなります。短期間での塗り替えを予定している場合には適していますが、長期的なコストパフォーマンスは低いです。
- ウレタン塗料
ウレタン塗料は、弾力性があり、外壁のひび割れに対する防汚性能が高い塗料です。アクリル塗料よりも耐久性があり、コストパフォーマンスも良いですが、シリコン塗料に比べると耐久性は劣ります。
- シリコン塗料
シリコン系の塗料は耐候性が高く、外壁塗装の中でも人気のある塗料です。費用と耐久性のバランスが良く、一般的な住宅に広く使用されています。長期的なコストパフォーマンスも高いため、多くの住宅所有者に選ばれています。
- フッ素塗料
フッ素塗料は、非常に高い耐久性を持ち、長期間メンテナンスが不要な塗料です。初期費用は高額ですが、メンテナンスの頻度が低いため、長期的にはコストを抑えることができます。耐久性を重視する場合に適しています。
- 無機塗料
無機塗料は、最も高い耐久性を持ち、20~25年と非常に長期間にわたって保護効果を発揮します。
ただし、費用が非常に高いため、予算に余裕がある場合や、極めて高い耐久性を求める場合に選ばれることが多いです。
施工方法による費用の違い
外壁塗装の費用は、施工方法によっても異なります。以下に代表的な施工方法とその特徴、費用について説明します。
- ローラー塗装
ローラー塗装は、ローラーを使用して塗料を塗布する方法です。施工が比較的簡単で費用も抑えられるため、一般的に使用されています。均一に塗装できるため、仕上がりも綺麗です。
- 吹き付け塗装
吹き付け塗装は、スプレーガンを使用して塗料を吹き付ける方法です。広い面積を短時間で塗装できるため、作業効率が高いですが、塗料の飛散が多いため、周囲の養生が必要です。ローラー塗装に比べて費用が高くなることが多いです。
- 刷毛塗装
刷毛塗装は、細かい部分や入り組んだ部分を刷毛で塗装する方法です。手間がかかるため、費用相場も高くなりますが、細部まで丁寧に仕上げることができます。ローラー塗装や吹き付け塗装と併用して使用されることが多いです。

施工方法の選定ポイント
施工方法を選定する際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 塗料の種類に適した方法を選ぶ
塗料の種類によっては、特定の施工方法が推奨されることがあります。塗料の特性に応じた施工方法を選ぶことで、塗料の性能を最大限に発揮できます。 - 施工場所の特性を考慮する
施工する場所の形状や状態に応じて、最適な施工方法を選びましょう。例えば、入り組んだ部分や狭い場所には刷毛塗装が適しています。 - 費用と仕上がりのバランスを考える
施工方法によって費用が異なるため、予算に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。また、仕上がりの品質も考慮して選定しましょう。
見積もりの取り方と費用の比較方法
外壁塗装の施工金額の相場を把握し、予算内で施工を完了させるためには、適正な見積もりを取ることが重要です。
見積もりの内訳を詳しく確認し、塗料の種類や施工方法が適切かどうかをチェックします。見積もり比較では、単に安価なものを選ぶのではなく、品質と信頼性を考慮することが大切です。
適正な費用見積もりを取るためのコツ
外壁塗装の費用を最適化し、適正な見積もりを取るためにはいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。以下に、適正な見積もりを取るための具体的なコツを紹介します。
1. 複数の業者から見積もりを取る
外壁塗装の見積もりを取る際には、必ず複数の業者から見積もりを取得しましょう。これにより、費用の相場を把握することができ、適正な価格を見極める手助けとなります。
見積もり依頼の流れ
- 業者の選定:信頼できる業者を3~5社選びます。
- 現地調査:各業者に現地調査を依頼し、具体的な見積もりを取ります。
- 見積もりの比較:各業者の見積もりを比較し、内容を確認します。
2. 見積もり内容の詳細を確認する
見積もりには、塗料の種類、施工方法、施工範囲、下地処理の内容などが記載されています。これらの詳細を確認し、各業者の見積もりが同じ条件で比較できるようにします。
見積もりの確認ポイントは以下の5つです。
項目 | 内容 |
---|---|
塗料の種類 | 使用する塗料の種類やブランド、グレードを確認します。 |
施工方法 | ローラー塗装、吹き付け塗装、刷毛塗装など、施工方法を確認します。 |
施工範囲 | 外壁全体の塗装範囲や、部分的な塗装の範囲を確認します。 |
下地処理 | 外壁のひび割れや汚れの処理方法を確認します。 |
追加費用 | 足場の設置費用や、施工後の清掃費用など、追加費用の有無を確認します。 |
3. 施工内容を明確にする
見積もりには施工内容の詳細も含まれます。どのような作業が含まれているのか、明確に確認しましょう。
例えば、下地処理や塗装回数、使用する機材などが具体的に記載されていることが重要です。
4. 追加費用の確認
見積もりには基本的な費用だけでなく、追加費用が含まれます。
例えば、足場の設置費用や、施工後の清掃費用などが追加されることがあります。これらの費用を建物調査の依頼などで事前に確認し、予算に含めるようにしましょう。
5. 予定される施工日数の確認
各社の見積もりの提示する工程を確認します。以下の標準的な工程日数の範囲より極度に長い・あるいは短い場合、追加料金や手抜き施工の可能性もあるため、業者に確認しましょう。
工程 | 内容 | 所要日数 |
---|---|---|
足場の設置・保護シート張り | このタイミングで近隣挨拶回りも | 半日~1日 |
高圧洗浄 | 壁面の汚れを除去・塗料の乗りを良くする | 半日~1日 |
下地処理 | ひび割れなどの補修も行う | 1日~ |
養生 | 塗料の飛散・付着をカバーする | 1日 |
塗装 | 3回重ね塗りを行うのが一般的 | 3日 |
付帯部塗装 | 外壁以外の付帯部分やオプション箇所の塗装 | 1日~2日 |
点検・手直し | 施工状態を施主が点検・手直しを依頼 | 1日 |
養生取り・足場解体・清掃 | 撤収作業 | 半日~1日 |
ただし外壁塗装の期間は、不可抗力な理由で延びることもあります。原因としては以下のケースがあります。
- 雨などの天候不順や雪・強風など季節性の影響を受けて作業がストップする場合
- 冬などの季節で、日照時間が短く、作業時間や乾燥時間に影響がある場合
- 築年数が古く、建物の傷みがひどい=塗装前の補修・張り替えに時間を要する場合
- 乾燥時間がかかる塗料を使用した場合は、当初から塗装工程が長めにとられる場合
6. 見積もり比較サイトの活用
インターネット上には、外壁塗装の見積もりを一括で比較できるサイトがあります。
これらのサイトを活用することで、効率的に複数の業者から見積もりを取ることができます。
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見積もり・業者内訳の確認と比較のポイント【適正価格・単価】

外壁塗装の見積もりを取得した際には、その内訳をしっかりと確認し、比較することが重要です。
ここでは、見積もり内訳の確認ポイントと比較方法について詳しく解説します。
見積もり比較のポイント
複数の業者から見積もりを取得した場合、各見積もりの内訳を比較する際には以下のポイントに注意しましょう。
- 項目ごとの費用を比較する
各項目の費用を比較し、異常に高いまたは低い項目がないか確認します。異常に低い場合は、後から追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。 - 塗料の種類と品質を比較する
使用する塗料の種類やブランド、品質を比較します。長期的なコストパフォーマンスを考えると、耐久性の高い塗料を選ぶことが重要です。 - 施工内容を比較する
各業者の施工内容が具体的に記載されているか確認します。例えば、塗装の回数や下地処理の方法など、細部まで比較することが大切です。 - 保証内容を比較する
施工後の保証内容も確認しましょう。保証期間が長く、アフターサービスが充実している業者を選ぶと安心です。
上項の見積もり内訳例を基準に、見積もりの比較をしてみましょう。
項目 | 業者A | 業者B | 業者C |
---|---|---|---|
塗料費 | シリコン塗料(ブランドA)200,000 | ウレタン塗料(ブランドB)150,000 | フッ素塗料(ブランドC)250,000 |
施工費 | 300,000 | 280,000 | 350,000 |
下地処理費 | 50,000 | 70,000 | 60,000 |
足場設置費 | 100,000 | 90,000 | 110,000 |
その他の費用 | 30,000 | 40,000 | 30,000 |
総費用 | 680,000 | 630,000 | 800,000 |
保証内容 | 5年保証、無料点検1回 | 3年保証、無料点検2回 | 7年保証、無料点検1回 |
信頼できる業者を選ぶためのチェックリスト
外壁塗装は高額なリフォームの一つであり、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者選びに失敗すると、相場よりも費用が高くなるだけでなく、品質の低い施工やトラブルが発生する可能性があります。ここでは、信頼できる業者を選ぶためのチェックリストを紹介します。
1. 業者の実績と評判を確認する
業者の実績と評判は、信頼性を判断する重要なポイントです。以下の方法で確認しましょう。
- 過去の施工実績:
業者のホームページやSNSで過去の施工事例を確認します。写真やビフォーアフターの画像が豊富に掲載されている業者は、実績があると考えられます。 - 口コミやレビュー:
インターネットの口コミサイトやレビューサイト、ブログなどで、他の利用者の評価を確認します。特に、費用相場や施工の質についての評価を重点的にチェックしましょう。
2. 見積もりの透明性を確認する
見積もりが詳細で、透明性があるかどうかも重要です。不明瞭な費用が含まれていないか確認しましょう。
- 明確な内訳:見積もりに塗料費、施工費、下地処理費、足場設置費、その他の費用が明確に記載されているか確認します。
- 追加費用の有無:見積もりに含まれていない追加費用があるかどうかを業者に確認します。後から不明な費用が発生しないようにしましょう。
3. 外壁塗装の資格や認証を確認する
外壁塗装業者には、特定の資格や認証を持っている場合があります。これらの資格は、業者の信頼性を示すものです。
- 塗装技能士:塗装技能士の資格を持つ職人が在籍しているか確認します。この資格は、塗装技術の高さを証明するものです。
- 建設業許可:建設業許可を取得している業者は、一定の基準を満たしていることが保証されています。
4. 保証内容を確認する
施工後の保証内容も重要なポイントです。長期の保証があるかどうかを確認しましょう。
- 保証期間:外壁塗装の保証期間が何年あるか確認します。一般的には5年から10年程度の保証が提供されることが多いです。
- 保証内容:保証内容に具体的に何が含まれているか確認します。例えば、塗装の剥がれや色落ちに対する保証などがあります。
5. コミュニケーションの取りやすさを確認する
業者とのコミュニケーションが取りやすいかどうかも重要です。丁寧で迅速な対応をしてくれる業者を選びましょう。
- 対応の速さ: 見積もり依頼や質問に対して迅速に対応してくれるか確認します。
- 説明の丁寧さ: 見積もり内容や施工方法について、分かりやすく丁寧に説明してくれるか確認します。
また、工事開始後の生活にどんな配慮が必要かをサポートしてくれたり、近隣への丁寧な対応を行ってくれる場合、良心的な業者として信頼がおける可能性が高いです。
6. 現地調査の内容を確認する
信頼できる業者は、現地調査を丁寧に行います。現地調査の内容を確認しましょう。
- 詳細な調査: 外壁の状態を詳細に調査し、適切な塗料や施工方法を提案してくれるか確認します。
- 調査報告書: 調査結果を報告書として提供してくれる業者は、信頼性が高いです。
なお、訪問営業などでその場で「このまま放置すると危険」などと言われた場合でも、慌ててその場で話を進めず、必ずほかの業者の現地調査も受けて見積もり比較をすることが大切です。
ここまで紹介した、6つの信頼できる業者を選ぶためのチェックリストをまとめています。
チェックポイント | 確認内容 |
---|---|
実績と評判 | 過去の施工実績、口コミやレビューを確認する |
見積もりの透明性 | 見積もりの内訳が明確で、不明瞭な費用が含まれていないか確認する |
資格や認証 | 塗装技能士の資格や建設業許可の有無を確認する |
保証内容 | 保証期間や保証内容が明確であるか確認する |
コミュニケーションの取りやすさ | 見積もり依頼や質問に対して迅速に対応し、丁寧に説明してくれるか確認する |
現地調査の内容 | 詳細な現地調査を行い、調査結果を報告書として提供してくれるか確認する |

外壁塗装のコストを削減する具体的な方法
外壁塗装の費用を相場よりも抑えるためには、いくつかの具体的な方法があります。複数の業者から見積もり、部分的なDIYでプロに任せる部分を絞る、耐久性の高い塗料で、長期的なコストパフォーマンスを高めるなどです。他の工事を同時に行うことも検討しましょう。
外壁塗装費用を抑えるための具体的なアドバイス
外壁塗装は高額なリフォーム費用がかかるため、ローン対応も可能ですが、少しでもコストを抑えるための工夫が必要です。
1. 複数の業者から見積もりを取る
外壁塗装の費用相場は業者によって異なるため、前述のように複数の業者から見積もりを取ることが重要です。これにより、相場を把握し、適正な価格で依頼することができます。
2. 塗料の選定に注意する
外壁塗装の費用を抑えるためには、塗料の選定が重要です。シリコン塗料は、耐久性が高くコストパフォーマンスに優れているため、一般的におすすめされています。
3. 時期を選ぶ
外壁塗装の依頼時期を選ぶことで、費用を抑えることができます。繁忙期である春や秋を避け、閑散期である夏や冬に依頼することで、相場よりも割引を受けられることがあります。
4. DIYでできる部分を増やす
外壁塗装の一部をDIYで行うことで、相場よりも費用を抑えることができます。ただし、下表のようにプロに任せる部分と自分で行う部分を明確にし、無理のない範囲で行うことが大切です。(詳細後述)
作業内容 | 自分でできる部分 | プロに任せる部分 |
---|---|---|
外壁の洗浄 | 〇 | × |
下地処理 | × | 〇 |
塗装の塗布 | 〇(部分的に) | 〇 |
足場の設置 | × | 〇 |
5. 一括見積もりサイトを活用する
一括見積もりサイトを利用することで、複数の業者から見積もりを簡単に取得できます。これにより、比較が容易になり、相場や適正価格での契約がしやすくなります。
一括見積サイトでは、参画業者を厳選してトラブル防止に努めたり、わかりやすいユーザーレビューを掲載するなど、安心して依頼できる要素があります。
ただし注意する点として、見積もり依頼をした場合はどうしても各社の「自社で決めたい」営業からの連絡が頻繁になります。依頼先を絞り込めたら、他は丁寧に、きっぱりとお断りをする必要があります。
6. クーポンやキャンペーンを利用する
業者によっては、クーポンやキャンペーンを実施している場合があります。これらを利用することで、外壁塗装の費用を抑えることができます。
DIYでできる部分とプロに任せる部分
外壁塗装の費用を抑えるためには、自分でできる部分をDIYで行い、専門的な部分はプロに任せるという方法が有効です。ここでは、DIYでできる作業とプロに任せるべき作業を具体的に紹介します。
DIYで行うメリットは、自分で行った部分がコストを下げられる点のほか、自分で作業をしたことによる達成感、覚えた技術を今後また使えるなどでしょう。
一方デメリットとしては、慣れない高所作業の危険性やプロトの仕上がりの差などが挙げられます。また、すべてDIYだけで完結しようとした場合、使用する塗料や道具、施工方法について適切な方法を知るための手間を要するでしょう。
したがって、プロに任せる部分は依頼した方が総合的なメリットは大きくなります。
DIYでできる部分
- 外壁の洗浄
- 内容:高圧洗浄機を使って外壁の汚れを落とす作業です。
- メリット:簡単な作業で費用を節約できる。
- 注意点:高圧洗浄機の使用方法をしっかりと理解し、適切な圧力で作業することが重要です。
- 養生作業
- 内容:窓やドアなど、塗装したくない部分をビニールシートやマスキングテープで覆う作業です。
- メリット:手間のかかる作業ですが、自分で行うことで施工費用を削減できます。
- 注意点:丁寧に養生することで、塗料のはみ出しを防ぎます。
- 一部の塗装作業
- 内容:手の届く範囲や簡単な部分の塗装作業を行います。
- メリット:プロに依頼する面積を減らすことで相場よりも費用を抑えられます。
- 注意点:塗料の種類や塗り方に注意し、ムラなく均一に塗ることが求められます。
- 下地処理の一部
- 内容:小さなひび割れや欠けの修復を行います。
- メリット:簡単な修復作業を自分で行うことで費用を節約できます。
- 注意点:適切な材料を使用し、確実に修復することが重要です。

プロに任せる部分
- 高所作業
- 内容:足場を組んで行う高所での塗装作業です。
- メリット:安全かつ効率的に作業を行うため、プロに任せるべきです。
- 注意点:高所作業は危険を伴うため、専門の業者に依頼することが重要です。
- 下地処理の大部分
- 内容:大きなひび割れや広範囲の修復を行います。
- メリット:プロの技術でしっかりと下地を整えることで、塗装の耐久性が向上します。
- 注意点:適切な材料と技術が求められるため、プロに任せる方が安心です。
- 専門的な塗装作業
- 内容:外壁全体の塗装や、特殊な塗料を使用する作業です。
- メリット:均一で美しい仕上がりを求める場合、プロに任せることが最適です。
- 注意点:塗料の選定や塗装技術に依存するため、プロの経験が重要です。
- 足場の設置と解体
- 内容:塗装作業を安全に行うための足場を設置し、作業後に解体します。
- メリット:安全確保のため、プロに任せるべき作業です。
- 注意点:足場の設置には専門的な知識と技術が必要です。
費用を抑えるための具体例
以下は、DIYとプロに任せる作業を組み合わせた場合の費用の相場の例です。
作業内容 | DIY | プロ | 費用相場(円) |
---|---|---|---|
外壁の洗浄 | 〇(自分で行う) | 0 | |
養生作業 | 〇(自分で行う) | 0 | |
部分的な塗装 | 〇(手の届く範囲) | 0 | |
下地処理 | ×(プロに任せる) | 〇(大部分を任せる) | 50,000 |
高所作業 | ×(プロに任せる) | 〇(プロに任せる) | 100,000 |
足場設置と解体 | ×(プロに任せる) | 〇(プロに任せる) | 100,000 |
全体の塗装 | ×(プロに任せる) | 〇(プロに任せる) | 300,000 |
総費用 | – | – | 550,000 |
外壁塗装と他の工事を同時に行う【屋根塗装・リフォーム】
外壁塗装の費用を相場よりも抑えるための有効な方法の一つが、他の工事を同時に行うことです。これにより、トータルコストを削減し、効率的にリフォームを進めることができます。以下では、他の工事を同時に行うメリットや、具体的な工事例について詳しく解説します。
他の工事を同時に行うメリット
- 足場費用の共有
外壁塗装や屋根工事など、高所作業を伴う工事では足場が必要です。複数の工事を同時に行うことで、足場の設置・解体費用を一度で済ませることができ、相場よりも費用を抑えることができます。 - 施工業者の一括手配
同じ業者に複数の工事を依頼することで、業者の手配やスケジュール調整がスムーズになり、工事期間の短縮にもつながります。また、まとめて依頼することで割引を受けられる場合もあります。 - 時間と労力の節約
複数の工事を一度に行うことで、各工事の準備や片付けにかかる時間と労力を節約できます。工事が一度に終わるため、生活への影響も最小限に抑えることができます。
外壁塗装と同時に行うと効果的な工事例
- 屋根塗装
屋根も外壁と同様に劣化が進む部分です。外壁塗装と同時に屋根塗装を行うことで、建物全体の美観と耐久性を向上させることができます。 - 雨どいの修理・交換
雨どいは外壁や屋根からの雨水を排水する重要な役割を持っています。雨どいの修理や交換を外壁塗装と同時に行うことで、効率的にメンテナンスができます。 - ベランダやバルコニーの防水工事
ベランダやバルコニーも外部にさらされているため、定期的な防水工事が必要です。外壁塗装と同時に行うことで、建物全体の防水性能を高めることができます。 - 外構工事
外壁塗装と合わせて、エクステリアや外構のリフォームを行うことで、建物全体の統一感を出すことができます。庭や駐車場の整備なども同時に行うと効果的です。
費用削減の具体例
以下に、外壁塗装と他の工事を同時に行った場合の費用削減効果の例を示します。
工事項目 | 個別に行った場合の費用 | 同時に行った場合の費用 | 削減効果(円) |
---|---|---|---|
外壁塗装 | 600,000円 | 600,000円 | 0 |
屋根塗装 | 300,000円 | 250,000円 | 50,000円 |
足場設置・解体 | 150,000円 | 150,000円(共有) | 150,000円 |
雨どい修理・交換 | 100,000円 | 80,000円 | 20,000円 |
総費用 | 1,150,000円 | 1,080,000円 | 220,000円 |
外壁塗装のコストを削減する方法のQ&A
外壁塗装の費用を抑えるための具体的な方法について、よくある質問とその回答を紹介します。これらのQ&Aを参考にして、自宅の外壁塗装を予算内で効果的に行いましょう。
Q1. 外壁塗装の費用相場はどのくらいですか?
外壁塗装の費用相場は、塗料の種類や施工方法、建物の大きさや状態によって異なります。
一般的には、アクリル塗料で1㎡あたり1,000~1,500円、シリコン塗料で2,000~3,000円、フッ素塗料で3,000~4,000円が目安です。30坪の家の場合、トータルで60万~100万円程度が相場となります。
Q2. 見積もりを比較する際のポイントは何ですか?
見積もりを比較する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 塗料の種類と価格:使用する塗料の種類とその価格を確認します。
- 施工内容:施工方法や作業の詳細を確認し、必要な作業が含まれているか確認します。
- 追加費用の有無:足場設置費用や廃棄物処理費用など、追加費用が含まれているか確認します。
Q3. DIYで外壁塗装を行うことでコストを抑えられますか?
一部の作業をDIYで行うことで、外壁塗装の費用を抑えることができます。
例えば、外壁の洗浄や養生作業は比較的簡単に自分で行えます。しかし、高所作業や塗料の選定、施工技術が必要な作業はプロに任せるのが安全です。
Q4. 長期的に見てコストパフォーマンスの良い塗料は何ですか?
長期的に見てコストパフォーマンスの良い塗料は、耐久性の高いシリコン塗料やフッ素塗料です。
初期費用は高くなりますが、耐久年数が長いため、メンテナンスの頻度が減り、トータルコストを抑えることができます。無機塗料はさらに高耐久で、20~25年の耐久性がありますが、費用も高めです。
Q5. 他のリフォーム工事と同時に行うと費用を抑えられますか?
他のリフォーム工事と同時に外壁塗装を行うことで、費用を抑えることができます。
例えば、屋根の塗装や防水工事を同時に行うことで、足場設置費用を共有できます。また、業者によっては一括見積もりをすることで割引を受けられる場合もあります。
まとめ|外壁塗装費用は削減できる
外壁塗装の費用相場を把握し、予算内で高品質な施工を実現するためには、正しい情報と計画が不可欠です。本記事で紹介したコスト削減のコツや適正な見積もりの取り方を活用して、賢く外壁塗装を進めましょう。
見積もりの比較や塗料の選定、DIYの活用など、さまざまな方法を駆使して、満足のいく外壁塗装を達成してください。自宅の美観と価値を高める外壁塗装が、快適な住環境の実現に繋がることを願っています。
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