外壁にひび割れや剥がれが見つかったら、凍害の可能性があります。とくに寒冷地では、外壁のひび割れから水分が侵入し、凍結膨張によって建物全体に深刻な被害をもたらすこともあるのです。
実際に、適切な対策を怠ると、通常の外壁リフォームよりも最大で2倍以上の修繕費用がかかるケースも少なくありません。
本記事では、外壁のひび割れから凍害の原因、対策、補修方法、さらに火災保険や業者選びのポイントまで徹底解説します。早期発見と適切な対応で、大切な住まいを守りましょう。

監修者:藤 孝憲
保有資格:宅地建物取引士・SEO検定1級・CFPなど
資格を活かし、中立的な立場で記事の執筆・監修をしています。専門用語もわかりやすく説明し、常に生活者目線を大切にしています。
外壁凍害とは?症状と見分け方

外壁に不審なひび割れや剥がれを発見したときは凍害の可能性があります。まずは外壁の異常から凍害特有の症状を見分ける方法を確認し、早期対策に役立てましょう。
外壁凍害の代表的な症状とチェックポイント
外壁に現れる凍害の症状は、初期段階で見逃してしまうことが少なくありません。主な症状は以下のとおりです。
症状 | 詳細 |
ひび割れ | 水分の浸入と凍結・融解の繰り返しで発生 |
ポップアウト現象 | 外壁表面が小さく盛り上がり、剥がれ落ちる現象 |
スケーリング | セメント層が薄く剥離していく状態 |
上記のほかにも、塗膜の剥がれや変色、白華現象(表面に白い物質が発生する現象)なども凍害のサインと言えるでしょう。
これらの症状に気づいたら、まずは写真に記録し、定期的に状態の変化観察することをおすすめします。
なぜ外壁が凍害を受けるのか
凍害が発生する根本的な原因を理解することが、効果的な対策の第一歩です。以下に主な原因と詳細を表にまとめました。
凍害が発生する原因
主な原因 | 詳細 |
水分の浸透と凍結膨張 | 水分が氷点下で凍結すると体積が約9%増加し、外壁材を内側から押し広げる |
塗膜の劣化 | 紫外線や風雨による経年劣化で、ひび割れや剥がれから水分が浸入 |
施工不良 | サイディングの目地処理不良や防水シーリングの劣化で水分侵入 |
定期的なメンテナンスや再塗装により、これらの問題を予防することが大切です。ご自宅の外壁塗装が10年以上経過している場合は、専門家による点検を検討してみましょう。
凍害のリスクが高い地域と条件
凍害のリスクは全国一律ではなく、地域や気象条件によって大きく異なります。以下の条件に当てはまる地域は、とくに注意が必要です。
- 北海道や東北などの寒冷地
- 日中と夜間の温度差が大きい地域
- 海岸沿いなど湿気の多い地域
また、マイナス2度以下になると水の凍結が始まり、凍害のリスクが上昇します。塗膜が劣化した古い建物や、メンテナンス不足の住宅も凍害リスクが高いので注意が必要です。
寒冷地へ引っ越したばかりの方は、地元の住宅事情に詳しくない場合が多いため、とくに警戒しましょう。
凍害対策として、定期的な外壁点検と適切な時期での再塗装を心がけてください。地域の気候に詳しい地元の業者に相談するのも効果的です。
凍害の原因調査と診断方法

凍害の可能性がある場合、適切な対処には正確な原因調査と診断が重要です。自己診断方法から専門家による調査まで詳しく解説するので、ご自宅の外壁点検にお役立てください。
水分侵入経路の特定と弱点箇所
凍害対策の第一歩は、水分の侵入経路を特定することです。とくに建物の中でも以下の箇所は水分が侵入しやすいため、重点的に確認しましょう。
- サイディングの目地部分
- 窓周りや外壁と屋根の接合部
- 外壁のひび割れ
- 目地シーリングの劣化や浮き
- 窓枠周辺の隙間
- 外壁材の継ぎ目
外壁の点検時には、これらの弱点箇所を丁寧に確認することが重要です。雨の日に外壁を観察するのも効果的で、水の流れ方や溜まり方から侵入経路を特定できることがあります。
水分侵入を防ぐためには、劣化したシーリング材の打ち直しや、ひび割れ箇所の補修、定期的な防水処理が欠かせません。
専門業者による点検を5年に一度程度行い、弱点箇所を早期に発見・補修することで、大規模な凍害被害を未然に防ぎましょう。
外壁材別の凍害症状と脆弱性
外壁材の種類によって、凍害の症状や脆弱性は大きく異なります。自宅の外壁材を確認し、それぞれの特性に合わせた点検と対策を行いましょう。
外壁材 | 凍害症状 | 弱点 | 対策 |
サイディング | 表面剥離、割れ | 水分吸収性が高い | 定期的な塗装更新 |
モルタル | 網目状ひび割れ、剥離 | 微細なひび割れ発生 | ひび割れの早期補修 |
タイル | タイルの浮き、剥がれ | 目地部分 | 目地のメンテナンス |
一般的に使用されるサイディングは、セメント成分を含むため水分を吸収しやすい性質があります。とくに、窯業系サイディングは凍害によって表面の剥離や割れが発生しやすく、進行すると内部まで損傷する恐れがあります。
モルタル外壁は比較的強度がありますが、微細なひび割れが発生しやすく、そこから水分が侵入すると凍害によって深刻な損傷を受けることがあります。
タイル外壁は耐久性に優れていますが、目地部分が弱点となります。凍害によってタイルの浮きや剥がれが発生し、最悪の場合は落下事故にもつながりかねません。
自宅の外壁材を把握し、適切な対策を講じることで、凍害被害を最小限に抑えられます。
凍害進行段階と早期発見ポイント
凍害は進行するまで気づかないことが多いため、その進行段階を理解し早期発見することが重要です。症状の進行に応じた対応が適切な補修につながります。
初期段階
- 微細なひび割れ
- ポップアウト現象
- この段階で発見できれば、比較的簡単な補修で済むことが多い
中期段階
- スケーリング
- 塗膜の浮き
- 外壁の色むらや質感の変化
- 部分的な補修工事が必要だが、全面張り替えまでは至らないケースが多い
後期段階
- 外壁材の大規模な剥離や崩落
- 建物の構造にも影響を及ぼす可能性
- 外壁の全面張り替えなど高額な修繕が必要になる
季節の変わり目、とくに冬から春にかけての点検が効果的です。この時期は凍結融解サイクルが活発になり、症状が顕著に現れやすくなります。
凍害を受けた外壁の補修方法

凍害による外壁損傷を放置すると建物全体に影響が及ぶ恐れがあります。ここでは被害状況に応じた補修方法を解説します。早期の対応で補修費用を抑え、住まいの価値を守りましょう。
被害状況別の補修アプローチ
凍害による外壁の被害状況は、軽度から重度までさまざまです。それぞれの状況に応じた適切な補修アプローチを選択することが、効果的かつ経済的な対策につながります。
軽度の損傷
- 部分補修と再塗装
- 損傷箇所のクリーニング
- ひび割れへの充填剤注入
- 防水性塗料による仕上げ
- 比較的短期間かつ低コストで対応可能
中程度の損傷
- 損傷部分の外壁材一部交換
- 周辺部分を含めた広範囲の再塗装
- 目地シーリングの打ち直し
- サイディングの場合、部分的な板の交換
重度の損傷
- 全面的な張り替え
- より凍害に強い外壁材や工法の選択
- 将来的な問題発生を防ぐための抜本的対策
補修を検討する際は、まず専門家による詳細な診断を受け、被害状況を正確に把握しましょう。その上で複数の業者から見積もりを取り、提案内容を比較検討することをおすすめします。
早めの対応が二次被害を防ぎ、結果的にコスト削減につながります。
補修工事の費用相場
凍害による外壁補修の費用は、被害の程度や建物の規模、選択する工法によって大きく異なります。一般的な相場を把握しておくことで、適正な価格での修繕計画が立てやすくなります。
工事内容 | 費用相場 | 主な作業内容 |
小規模な部分補修 | 5万円〜 | 局所的なひび割れの補修、部分的な塗装修復 |
中規模の部分補修 | 20万円〜50万円 | 部分的な外壁材交換、広範囲の再塗装 |
外壁全体の塗り直し | 100万円〜150万円 | 下地処理、防水対策、塗装工程 |
外壁の全面張り替え | 200万円以上 | 既存外壁の撤去、新規外壁材設置、関連工事 |
DIY補修と専門業者依頼の比較
外壁の凍害補修をDIYで行うか、専門業者に依頼するかは、被害状況や予算、ご自身のスキルによって判断する必要があります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、最適な選択をしましょう。
DIY補修のメリットとデメリット
DIY補修は、住宅やその他の物の損傷を自分自身で修理する方法として多くの人に選ばれています。この方法にはさまざまなメリットがあります。
まず、専門業者に依頼する場合と比較して大幅なコスト削減が可能です。また、自分のペースで作業を進められるため、時間的な制約を受けにくいという利点もあります。軽度の損傷であれば、一般の人でも十分に対応できることが多いでしょう。
一方で、DIY補修にはいくつかの注意点も存在します。技術や経験の不足により修理の質に限界がある場合があります。また、表面的な修理にとどまり、損傷の根本的な原因に対処できないこともあります。さらに、高所での作業が必要な場合は、安全面での懸念も無視できません。
専門業者依頼のメリットとデメリット
専門業者に補修を依頼することには、いくつかの重要なメリットがあります。
まず、専門業者は豊富な知識と経験を持っているため、確実な施工が期待できます。特に複雑な問題や凍害などの場合、その原因を正確に診断し、適切な対策を講じることができます。
さらに、多くの専門業者は保証制度を設けており、これにより施工後の不具合に対しても安心感が得られます。
一方で、専門業者への依頼にはデメリットも存在します。最も大きな課題は費用面で、DIYと比較すると明らかに高額になります。また、工事のスケジュールが業者の都合に左右されるため、自分のペースで進められない可能性があります。
さらに、業者によって技術力や対応に差があり、必ずしも期待通りの品質が得られるとは限らないという点も考慮する必要があります。
外壁凍害の補修費用を軽減!火災保険の活用法

火災保険は意外にも凍害による補修費用をカバーできる場合があります。この章では保険適用の条件や申請方法について詳しく解説し、修繕費用の負担軽減につなげます。
火災保険適用条件と範囲
凍害自体は経年劣化の一種として扱われることが多く、原則として火災保険の対象外です。しかし、凍害が「雪災」や「水災」などの自然災害が原因で発生した場合は、保険適用の可能性が高まります。
- 「雪災」や「水災」などの自然災害が原因の凍害
- 大雪による重みで発生したひび割れ
- 突然の豪雪と急激な気温変化による凍結被害
- 「凍結による水道管の破裂」(多くの保険で明示的に補償項目)
保険の種類によっても補償範囲は異なります。一般的な住宅火災保険より、住宅総合保険の方が補償範囲が広いことが多く、自然災害による損傷にも対応している場合が多いです。
ご自宅の外壁に凍害の兆候を発見したら、まずは加入している保険の契約内容を確認しましょう。特約や補償条件を詳しく調べ、凍害関連の項目があるかチェックすることが重要です。
不明点があれば、保険会社や代理店に直接問い合わせることをおすすめします。保険適用されれば、補修費用の負担を大幅に軽減できる可能性があります。
保険申請時に必要な手続きと注意点
火災保険を活用して凍害補修の費用を軽減するためには、適切な申請手続きが欠かせません。スムーズな申請のためのポイントと注意すべき事項を押さえておきましょう。
申請の流れとポイント
- 被害状況の記録
- 凍害の症状を発見したらすぐに写真や動画で記録
- できれば日付入りの画像で、被害箇所を複数の角度から撮影
- これらの記録は保険申請時の重要な証拠となる
- 保険会社への連絡
- 被害を確認したら速やかに保険会社に連絡
- 連絡が遅れると保険金が減額されるケースもある
- 申請の意向を明確に伝える
- 必要書類の準備
- 外壁診断書
- 修理見積書
- 保険申請に精通した業者を選ぶとスムーズ
「これは保険が適用されないだろう」と自己判断で諦めず、まずは保険会社に相談してみることが重要です。思いがけず補償対象となるケースも少なくありません。
保険申請のサポートを行っている外壁補修業者もありますので、そうした業者を選べば手続きがスムーズに進みやすくなります。凍害の兆候を見つけたら、早めに専門家や保険会社に相談し、適切な対応を取りましょう。
凍害対策・補修の業者選び

信頼できる業者選びは成功への鍵です。この章では施工実績、保証内容、見積もりなど確認すべきポイントを解説し、後悔しない業者選定をサポートします。
信頼できる業者の特徴とチェック方法
外壁凍害の補修には、信頼できる業者選びが成功の鍵となります。適切な業者を見極めるためのポイントを押さえ、後悔のない選択をしましょう。
チェックすべき項目と確認方法
- 施工実績
- 凍害補修の経験が豊富か
- 過去の施工事例の確認
- 実際の施工現場や完成物件の見学
- 寒冷地での施工経験の有無
- 資格や保証体制
- 「建設業許可」の有無
- 「住宅リフォーム事業者団体登録」などの公的認証
- アフターフォロー体制の整備状況
- 保証期間と保証内容の明確さ
- 口コミや評判
- インターネット上の評価サイトやSNSでの評判
- 知人からの紹介や体験談
- 地域での評判や信頼度
まず確認すべきは施工実績です。凍害補修の経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。地域の気候に詳しく、寒冷地での施工経験が豊富な業者は信頼度が高いと言えます。
次に資格や保証体制のチェックです。「建設業許可」や「住宅リフォーム事業者団体登録」などの公的な認証を受けている業者は、一定の基準をクリアしている証となります。
口コミや評判も参考になります。インターネット上の評価サイトやSNSでの評判、知人からの紹介など、第三者の意見を集めることで、業者の実態をより正確に把握できます。
業者比較は3〜5社程度に絞って行うのが効果的です。各社の見積もり内容や提案の質、担当者の対応などを総合的に判断しましょう。
保証内容の比較と重要ポイント
外壁凍害の補修工事を依頼する際、意外と見落としがちなのが保証内容です。工事完了後のトラブルに備え、各業者の保証内容を比較検討することが重要です。
保証内容の主要チェックポイント
- 保証期間
- 一般的な外壁工事の保証期間は5〜10年程度
- 業者によって大きく異なる
- 長期保証は施工品質に自信がある証拠
- 保証対象範囲
- 「施工不良に限る」のか
- 「材料の不具合も含む」のか
- 「自然災害による被害は除外」されるか
- 凍害の再発時の対応が含まれるか
- 保証の適用条件
- 「定期点検を受けること」が条件か
- 「居住者の故意・過失による損傷は対象外」か
- その他の除外事項は何か
まず注目すべきは保証期間です。一般的な外壁工事の保証期間は5〜10年程度ですが、業者によって大きく異なります。保証期間だけでなく、保証の対象範囲も必ず確認しましょう。
契約時には保証書の内容を必ず確認し、不明点があれば質問しましょう。複数の業者から見積もりを取る際は、工事費用だけでなく保証内容も重要な比較項目として検討しましょう。
適切な見積もりの取り方と比較方法
外壁凍害の補修工事を依頼する際、適切な見積もりの取得と比較は、費用対効果の高い工事を実現するための重要なステップです。効果的な見積もり取得のポイントをご紹介します。
見積もり取得と比較のステップ
- 複数業者からの見積もり取得
- 最低でも3社、できれば5社程度
- 地域の気候に詳しい業者を含める
- 大手と地元業者のバランスを考慮
- 見積もり内容の確認
- 材料費、労務費、諸経費など内訳の透明性
- 使用材料の品質や規格
- 工事範囲と工程の明確さ
- 保証内容の詳細
- 各業者への質問と比較
- 「工法を選んだ理由は?」
- 「予想される耐用年数は?」
- 「凍害対策として重視しているポイントは?」
- 同じ質問に対する回答を比較
見積もり依頼の際は、具体的な要望や懸念事項を明確に伝えましょう。たとえば「凍害の再発防止策としてとくに注力してほしい」「予算の上限は○○万円」など、条件を伝えることで、より的確な提案を受けられます。
見積もり内容の比較では、単に価格の安さだけでなく、使用材料の品質や工法の適切さ、保証内容なども含めて総合的に判断することが大切です。
最終的な判断は、コストパフォーマンスと信頼性のバランスを考慮して行いましょう。適切な見積もり比較が、満足度の高い凍害補修工事につながります。
外壁凍害補修の費用負担を軽減する助成金・補助金制度

外壁凍害の補修には助成金や補助金を活用して費用負担を減らせる可能性があります。各自治体の制度や税制優遇措置について解説し、賢く補修費用を抑える方法を紹介します。
自治体別の外壁リフォーム助成金制度と申請方法
外壁凍害の補修費用を軽減する方法として、自治体が提供する助成金や補助金制度の活用が考えられます。これらの制度を上手に利用することで、経済的負担を大幅に減らせる可能性があります。
活用できる可能性のある制度
- 住宅リフォーム助成
- 耐震改修補助
- 省エネ改修補助
- 老朽住宅改修助成
「住宅リフォーム助成」「耐震改修補助」「省エネ改修補助」など、より広い枠組みの中で外壁補修も対象となるケースも多いです。とくに老朽化した住宅の安全性向上や断熱性能改善を目的とした制度では、凍害補修を含む外壁リフォームが対象となることがあります。
自治体によって制度の内容は大きく異なります。助成金額、対象工事の範囲、申請条件などが自治体ごとに設定されているため、お住まいの地域の情報を確認することが重要です。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が運営する「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」を利用すれば、地域別に制度を簡単に検索できます。
申請の流れ
- 工事前の事前申請(工事後では対象外になりがち)
- 必要書類の準備(申請書、工事計画書、見積書、住宅の現況写真など)
- 審査・承認
- 工事実施
- 完了報告
- 補助金受給
お住まいの自治体の担当窓口に直接問い合わせることで、最新かつ正確な情報が得られます。制度を有効活用して、凍害補修の経済的負担を軽減しましょう。
省エネ改修工事による税制優遇と固定資産税の減額特例
外壁凍害の補修工事とあわせて省エネ改修を行うことで、さまざまな税制優遇を受けられる可能性があります。これらの制度を活用すれば、初期費用の負担軽減だけでなく、長期的な経済メリットも得られるでしょう。
活用できる主な制度
- 住宅ローン減税の拡充措置
- 省エネ改修を含むリフォームローンの所得税控除
- 年末のローン残高の一定割合が最大13年間にわたって所得税から控除
- 長期的な節税効果が期待できる
- 固定資産税の減額特例
- 一定の省エネ改修工事を行った住宅については、改修後の固定資産税が一定期間(通常は3年間)減額
- 断熱改修を含む外壁リフォームは、この減額特例の対象となることが多い
具体的な要件としては、築10年以上の住宅であること、一定の省エネ性能が向上すること、工事費用が50万円を超えることなどが一般的です。
また、工事完了後3か月以内に必要書類を添えて申告する必要があります。
これらの制度を活用するためには、事前に詳細な要件確認と計画的な準備が重要です。省エネ改修の専門知識を持つ業者に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。
凍害補修と省エネ改修を一体的に行うことで、住宅の長寿命化と資産価値向上、そして税制優遇によるコスト削減という一石三鳥の効果が期待できます。
まとめ:外壁凍害から住まいを守るための総合対策

本記事では、外壁のひび割れから凍害へのつながり、その原因・対策・補修方法について詳しく解説しました。とくに凍害は寒冷地では建物に深刻なダメージを与える可能性があり、早期発見・対応が極めて重要です。
- 定期的な外壁点検(とくに冬から春にかけて)
- 早期の補修対応(小さな問題を放置しない)
- 適切な外壁材と工法の選択
- 信頼できる専門業者への相談
- 助成金・補助金・火災保険の活用
外壁の点検は定期的に行い、少しでも異変を感じたら専門家に相談することをおすすめします。
信頼できる専門業者選びは、ペイプロの無料相談サービスをご利用いただければ、厳選された高評価の業者をご紹介可能です。外壁凍害の心配がある方は、まずは無料診断から始めてみませんか?