外壁・屋根塗装の下地処理とは?種類・費用などのポイントを解説!

外壁・屋根塗装の下地処理とは?

なぜ外壁や屋根の塗装には、下地処理が必要なのでしょうか?下地処理は、外壁・屋根塗装の仕上がりや耐久性を左右します。本記事では、下地処理の種類や費用など、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

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目次

外壁・屋根塗装の下地処理とは? 

外壁・屋根塗装の下地処理とは? 

下地処理とは、外壁・屋根などの塗装前に汚れや傷を補修し、塗料の密着性や耐久性を高めるための準備作業です。正しい下地処理は、塗装の仕上がりと耐久性を左右します。

ここでは、下地処理の基本について詳しく解説します。 

下地処理の役割と重要性 

下地処理には塗装を美しく長持ちさせるために、表面を整える役割があります。塗装工事において、とても重要な工程です。

  • 表面に汚れやカビなどが付いていると、新しい塗料が密着しない
  • 下地処理が甘いと、すぐに剥がれたり、膨れたりする

下地処理では、高圧洗浄や補修、パテ埋めなどで塗面をきれいに整えます。下地処理のひと手間を省くと、せっかくの塗装工事が不十分になってしまいます。塗装工事では、見えない部分こそ丁寧に行うことが重要です。 

下地処理が塗装の耐久性に影響する理由 

下地処理の質は、塗装の持ちに大きく影響します。単に塗るだけで、塗料の性能が発揮されるわけではありません。

  • 表面に汚れや傷、湿気があると、塗膜が早く劣化してしまう
  • 外壁のひび割れやサビを放置して塗装すると、内側から劣化が進む
  • 下地処理が不十分だと、短期間で塗装が浮いたり剥がれたりしてしまう

一方、丁寧に下地処理をしてから塗装すれば、塗料がしっかり密着します。風雨や紫外線にも強くなります。つまり下地処理を丁寧に行うことが、塗装の寿命を左右するポイントです。 

下地処理と塗装の違い 

下地処理と塗装の違いは、目的や施工方法にあります。料理で例えると、下地処理が「食材の下ごしらえ」であり、塗装が「調理や盛り付け」にあたります。

工程目的の違い施工方法の違い
下地処理塗装しやすいように、表面を整える外壁・屋根を洗浄したり、ひび割れを埋めたりする
塗装塗面に塗料を塗る外壁・屋根に色を付けたり、保護機能を加えたりする

下地が整っていなければ、どんなに高品質な塗料を使っても良い結果は得られません。だからこそ両者の違いを理解し、それぞれの工程を正しく進めることが大切です。

外壁・屋根塗装における下地処理の種類 

外壁・屋根塗装における下地処理の種類 

外壁や屋根の塗装前には、いくつかの工程に分けて下地処理を行います。工程ごとに目的が異なり、塗装の密着性や仕上がりを大きく左右します。

ここでは、代表的な下地処理の種類について詳しく解説します。 

高圧洗浄 

一般的な外壁・屋根塗装の前には、高圧洗浄を行います。なぜなら外壁や屋根にはホコリやカビ、コケ、排気ガスなどの汚れが蓄積しているからです。

  • 強い水圧で表面の汚れを洗い流し、清潔な状態に戻す
  • 丁寧に洗浄することで、塗装の持ちがぐんと良くなる

汚れを取り除かないと、塗料がうまく密着しません。 外壁や屋根には見た目以上に汚れがこびりついているため、プロによる丁寧な高圧洗浄が重要です。

ケレン(サビや劣化した塗膜の除去) 

金属部分や古い塗膜がある箇所には、ケレン作業を行います。ケレンで下地を整える作業は、とても重要です。

  • ケレン作業で、サビや剥がれかけた塗膜を専用の道具で削り落とす
  • 塗料の密着性を高めて、美しい仕上がりと耐久性を維持する

劣化した塗膜に新しい塗料を塗っても、すぐに浮いたり剥がれたりしてしまいます。例えば金属製サイディングのサビを落とさずに塗装すると、内部でサビが進行して短期間で再塗装が必要です。

ひび割れ(クラック)の補修 

ひび割れ(クラック)がある場合は、塗装前に補修が必要です。ひび割れを放置して塗装すると、水が浸入して内部の劣化が進んでしまうからです。

  • 補修方法には、コーキング材やモルタルを用いた埋め戻しなどがある
  • クラックの幅や深さに応じて、補修方法は異なる

適切な補修により建物の防水性が高まり、安心して塗装作業を進めることができます。小さなクラックでも、放置せずに適切に処理することが大切です。 

シーリング処理

外壁材の継ぎ目やサッシの周りには、シーリング処理が欠かせません。シーリングとは、隙間を埋めるためのゴム製の補修材です。

  • 防水や伸縮への対応が求められる部分をシーリングする
  • 塗装前に古いシーリングを撤去して、打ち替える

経年劣化でシーリングに硬化やひび割れが起こっていると、水の侵入や断熱性能の低下につながります。建物の寿命を守り、塗装の効果を引き出すために、シーリング処理を行いましょう。 

パテ埋めと研磨 

壁面の小さな穴や凹凸には、パテ埋めと研磨が行われます。塗装面を滑らかに整えるための工程です。

  • パテで表面をなだらかにし、サンドペーパーなどで研磨する
  • 塗料が均一にのり、ツヤや質感が良くなる

凹みや段差を放置して塗装すると、仕上がりがデコボコになり、美観を損ねてしまいます。特に仕上がりの美しさを重視する場合には、パテ埋めと研磨を丁寧に行うことが必要です。 

下塗り(プライマー・シーラーの塗布) 

下塗りは、塗装の「のり」を良くするための大事な工程です。下地と塗料の間にプライマーやシーラーを塗ることで塗料が密着し、塗料の剥がれや下地による吸い込みを防ぐことができます。

  • プライマーは、地と塗料の接着剤として機能する
  • シーラーは、下地が塗料を吸収しないように抑える

下地の素材や塗料の種類によって適した下塗り剤が異なるため、業者による正しい判断が求められます。きちんと下塗りを行えば、仕上げ塗装がより美しく、長持ちします。

外壁・屋根塗装前の下地処理が不十分だとどうなるか 

外壁・屋根塗装前の下地処理が不十分だとどうなるか 

外壁や屋根の塗装を長持ちさせるためには、下地処理の質が非常に重要です。もし下地処理が不十分なまま塗装を行ってしまうと、仕上がりの見た目や耐久性に悪影響が出るだけでなく、将来的なトラブルの原因にもなります。

ここでは、不十分な下地処理が引き起こすリスクを解説します。 

早期の劣化(塗装の剥がれ・浮き) 

下地処理が甘いと、外壁・屋根塗装後に早期に劣化(剥がれや浮き)するリスクが高まります。

  • 汚れや水分が残った状態では、新しい塗料がうまく密着しない
  • 時間と費用をかけて塗装しても、コストが無駄になる

例えば高圧洗浄が不十分だったり、ひび割れの補修を怠ったまま塗装を進めると、塗料はすぐに密着性を失い、見た目が悪くなったり剥がれが生じたりします。見えない工程こそ、丁寧な下地処理が大切です。

雨漏り・サビの発生 

適切な下地処理が行われていないと、建物の内部にまで被害(雨漏り・サビの発生)が及ぶリスクがあります。

  • クラックの補修やシーリング処理が不十分だと、雨水が入り込んでしまう
  • 金属素材のケレン作業が甘いと、内部のサビが進行する

雨漏り・サビが発生すると見た目だけではなく、構造部の劣化につながります。一見するとわかりにくいため放置してしまいがちですが、最終的には大掛かりな修繕が必要です。外壁・屋根の防水性や耐久性を維持するためにも、下地処理は非常に大切なステップです。 

再塗装のコスト増加 

下地処理を適当に済ませてしまうと塗装が長持ちせず、早い段階で再塗装が必要になるリスクもあります。

  • 塗装を長持ちさせるためには、塗装前の下地処理が欠かせない
  • 再塗装の回数が増えると、費用(足場代や人件費、材料費など)もかかる

丁寧に下地処理をしておけば、10年以上塗装がきれいに保たれるケースもあります。長期的なコストを大きく抑えることが可能です。目先の節約よりも、将来を見据えた投資として下地処理を考えるべきです。

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DIYによる外壁・屋根塗装でも下地処理は必要か? 

DIYによる外壁・屋根塗装でも下地処理は必要か? 

DIYによる外壁・屋根塗装でも、下地処理は欠かせません。仕上がりの美しさや塗装の耐久性を高めるためには、業者と同じように下準備が必要です。

ここでは、DIYでできる下地処理と注意点、業者に依頼すべきケースを解説します。 

DIYでできる下地処理 

DIYでも、一部の下地処理は可能です。

  • 外壁や屋根の汚れは、家庭用の高圧洗浄機を使って除去できる
  • 軽度のひび割れや小さな穴であれば、市販の補修材やパテで埋められる
  • DIY向けの補修キットは、ホームセンターで手軽に入手できる
  • 市販の機材や材料には、作業手順がわかりやすく書かれている

ただし外壁や屋根の下地処理を丁寧に行わないと、塗装のムラや剥がれの原因になります。できる範囲を把握したうえで、丁寧に処理することが大切です。 

DIYによる下地処理の注意点 

DIYで外壁・屋根塗装の下地処理を行う際には、注意点がいくつかあります。

  • 汚れや劣化した塗膜の除去が不十分だと、塗料が密着しない
  • 高所での作業は転落などのリスクがあるため、安全対策が必要
  • 目視では、劣化やムラを見逃してしまう

例えばクラックの奥に湿気が残っていると、塗装後に膨れや剥離が起こることがあります。専門業者のような判断や施工ができないからこそ、安全・確実にできる範囲に留めておきましょう。無理をせず、業者に相談することも大切です。 

業者に下地処理を依頼すべきケース 

下地処理に不安がある場合や外壁・屋根の状態が悪い場合は、迷わずに業者に依頼すべきです。

依頼すべきケース理由
広範囲にひび割れやサビ、カビが見られる専門的なノウハウや機材が必要になる
高所作業が伴う転落や施工不良などのリスクがある

塗装の専門業者であれば、下地の状態を正確に診断したうえで適切な方法で処理してくれます。結果的に塗装が長持ちして、費用対効果も高まります。安全かつ確実な施工を求めるなら、専門業者の力を借りるのが賢明です。

外壁・屋根塗装の下地処理費用 

外壁・屋根塗装の下地処理費用 

外壁や屋根の塗装では、塗料だけでなく下地処理にも費用がかかります。「どのような作業が行われるのか」「費用はどれくらいかかるのか」を事前に知っておくことで、見積もりの内訳や妥当性が判断しやすくなります。 

ここでは、下地処理費用の相場や単価などについて詳しく解説します。

下地処理費用の相場 

下地処理の費用相場は、一般的に塗装費用の全体の20%前後とされています。例えば100万円の外壁塗装費用なら、下地処理には20万円前後が含まれる計算です。

  • 下地処理費用は、塗面の状態や面積、使用する材料によって変動する
  • 外壁・屋根の劣化が進んでいるほど、下地処理費用は高くなる

比較的新しい建物で補修箇所が少なければ、費用を抑えることが可能です。見積もりの際には、下地処理費用が明確に記載されているかを確認しましょう。 

下地処理方法別の単価(高圧洗浄・ケレン・補修・シーリング・パテ埋め・研磨) 

下地処理の方法によって、単価が異なります。

下地処理の方法下地処理の単価
高圧洗浄(表面の汚れを落とす基本作業)1㎡あたり200〜300円程度
ケレン作業(金属部分のサビを落とす作業)1㎡あたり500〜2,000円程度
ひび割れ(クラック)の補修1㎥あたり1,000円〜2,000円程度
シーリング処理(打ち増し・打ち替え)1mあたり900〜1,200円程度
パテ埋めと研磨1㎡あたり1,000〜3,000円程度
下塗り(プライマーとシーラーの塗布)1㎡あたり600〜1,000円程度

下地処理費用の単価を知っておくと、見積もりを受け取ったときに不明な項目があっても判断がしやすくなります。 

塗装費用に下地処理費は含まれるか? 

外壁・屋根塗装費用には、下地処理費が含まれている場合も別途計上される場合もあります。例えば「塗装工事一式:〇〇万円」と記載されていても、簡易的な下地処理しか含まれていない見積書があります。

  • 業者によって見積書の表記方法が異なるため注意する
  • 一式としてまとめられている見積書には内訳が明記されていないこともある

納得いく施工を受けるためには、「下地処理の内容と費用が詳細に書かれているか」を事前に確認し、不明点を質問しましょう。信頼できる業者なら、丁寧に説明してくれるはずです。

安心して下地処理を依頼できる外壁・屋根塗装業者の選び方 

安心して下地処理を依頼できる外壁・屋根塗装業者の選び方 

外壁・屋根塗装を成功させるためには、信頼できる業者選びが欠かせません。特に下地処理は仕上がりや耐久性に大きく影響するため、業者の対応や説明の丁寧さが重要です。

ここでは、安心して依頼できる業者の選び方を紹介します。 

見積書の確認(下地処理の詳細が記載されているか) 

まず注目すべきは、「見積書に下地処理の詳細が明記されているか」どうかです。

  • 具体的な記載内容(「高圧洗浄〇㎡」「シーリング打ち替え〇m」)を確認する
  • 納得のいく施工を受けるために、見積書の事前確認を徹底する

反対に見積書に「一式」や「含む」とだけ書いていても、下地処理の内容が分かりません。詳細が記載されていないと、追加費用を請求されるリスクがあります。 

自社施工の選択

安心して塗装工事を任せたいなら、なるべく自社施工の業者を選びましょう。なぜなら自社で施工を行う会社は下請け任せにせず、技術や品質の管理が行き届いている可能性が高いからです。

  • 自社の職人が施工する業者では、施工中の対応や仕上がりに対する責任感が強い
  • 不具合があった際に、相談や対応がスムーズになる

逆に下請け業者に丸投げしている会社では現場との意思疎通が不十分になり、トラブルにつながるリスクがあります。品質の高い下地処理や丁寧な塗装を期待するなら、「自社施工であるかどうか」が一つの判断基準になります。

施工実績と口コミのチェック 

業者を選ぶときは、施工実績や口コミをチェックしてみるのもおすすめです。過去の実績や顧客の評価を調査することで、各業者の信頼性や技術力を客観的に判断できます。以下の条件に当てはまれば、安心して依頼できる可能性が高いです。

  • 業者の公式サイトに、施工写真が豊富に掲載されている
  • 「説明が丁寧」「仕上がりがきれい」といった口コミが多い

反対に「対応が遅い」「仕上がりに不満」という声が目立つ業者には、注意が必要です。後悔のない選択ができるように、複数の情報源を調査したうえで判断しましょう。 

アフターサービスや保証の有無 

アフターサービスや保証の有無も、業者選びの大切なポイントです。塗装工事後に、すぐ問題が発生するわけではありません。以下の条件に当てはまる業者を探しましょう。

  • 万が一のトラブルに備えて、アフターサービスが充実している
  • 「塗膜保証〇年」「下地処理も含めた保証あり」などと明記されている

逆にアフターサービスや保証がない業者に依頼すると、施工後に剥がれや不具合が出た際に自費で対応することになりかねません。長く安心して暮らすためにも、アフターサービスの有無を確認しましょう。

まとめ:下地処理で外壁・屋根塗装の仕上がりと寿命が決まる! 

まとめ:下地処理で外壁・屋根塗装の仕上がりと寿命が決まる! 

外壁・屋根塗装の品質は、下地処理の丁寧さで決まります。美しく長持ちする塗装を実現するためにも、工程の重要性を理解し、信頼できる業者に依頼しましょう。

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