外壁に苔(コケ)が生えると、建物の美観を損なうだけでなく、素材の劣化を早める原因にもなります。外壁の苔は放置せず、定期的な清掃とメンテナンスで家の外観を美しく保ち、資産価値を維持しましょう。
しかし、「どのように除去すればいい?」「苔を生やさないようにしたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。本記事では、外壁の苔を安全に取り除く方法から再発防止策まで徹底解説します。
\ 簡単30秒! /

監修者:鹿野 博之
保有資格:中小企業診断士・宅建合格者・住環境測定士(補)など
経営改善、事業承継支援、企業研修、補助金申請支援などを得意としています。
外壁に苔(コケ)が生える原因3つ

外壁に苔が発生する原因を解説します。原因を理解することで、効果的な対策が可能です。
原因を把握し、外壁の苔対策をしましょう。
日光が当たらない
苔は日陰を好む性質があります。北側の外壁や木々に囲まれた場所など、日光が十分に当たらないエリアでは苔が繁殖しやすいです。
周囲に高い建物や大きな樹木がある場合、外壁に日光が当たる時間が制限され、苔の発生率が高まります。
また、出窓の下部や軒下なども日陰を作り出し、苔の繁殖を促進します。軒下などは通常の雨でも十分に洗い流されないため、湿気が長時間留まりやすくなります。
湿度が高い
苔は、湿った環境でも繁殖します。雨が多い地域や湿度の高い場所では、外壁の苔の成長速度が上がります。
また、排水設備の不良や雨樋の詰まりなども湿度を高めます。適切に排水されない雨水は外壁を常に湿った状態にし、苔が繁殖します。建物周辺の水はけの悪さも、外壁の乾燥を妨げる要素です。
苔(コケ)が発生しやすい外壁材がある
外壁材の種類によって、苔が発生しやすいものがあります。一般的に、表面が粗い素材ほど苔が生えやすいです。
表面が粗く水分を吸収しやすいサイディングや、目地部分が多い外壁材は特に苔が発生しやすいです。反対に、金属系やガラス系の滑らかな外壁材は、比較的苔が付きにくい特徴があります。
外壁材の種類 | 苔の発生しやすさ | 特徴 |
---|---|---|
モルタル・コンクリート | 非常に高い | 表面が粗く、水分を吸収しやすい |
窯業系サイディング | 高い | 目地部分に苔が発生しやすい |
金属系サイディング | 低い | 表面が滑らかで水分が付着しにくい |
タイル | 中程度 | 目地部分に発生しやすい |
塗り壁 | 高い | 凹凸が多く、水分が留まりやすい |
外壁材の特性を理解すると、適切なメンテナンス計画を立てられます。苔が発生しやすい外壁材を使用している場合は、定期的な点検と清掃が必要です。
外壁の苔(コケ)を放置するリスク

外壁の苔を放置すると、さまざまな問題が生じる可能性があります。欠陥が大きくなる前に、リスクを理解し、放置せずに対処しましょう。
外壁の見た目が悪くなる
苔が外壁に発生すると、緑や黒の斑点状の汚れとなって建物の美観を損ないます。時間の経過とともに苔の範囲は拡大し、建物全体の印象を大きく低下させます。
白や明るい色の外壁では、苔の存在が目立ちやすく、清潔感のない印象を与えてしまいます。
見た目の悪化は単なる美観の問題だけでなく、家の印象全体に影響します。訪問者に不潔なイメージを与えるだけでなく、近隣の住環境の評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。
外壁材が傷みやすくなる
苔は外壁表面に根を張り、内部に水分を保持します。内部に水分が貯まると、外壁材の劣化を早める原因となります。
寒冷地では、保持された水分が凍結と融解を繰り返し、凍害を引き起こします。凍害は、外壁にヒビや剥がれの原因になるため、見た目だけでなく内部まで欠陥が広がります。
また、苔の根が外壁材の隙間に入り込むことで、次第に隙間を広げ、外壁の耐久性を低下させます。外壁の寿命が短くなるだけでなく、最終的には大規模な修繕が必要になります。
アレルギーなど健康リスクが高まる
苔は胞子を放出し、室内に入り込むことでアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
呼吸器系の問題やアレルギー反応に敏感な方、小さな子どもやお年寄りがいる家庭では注意が必要です。また、苔で湿度が高まった環境はカビの発生も促進するため、複合的な健康リスクとなります。
家の価値が下がる
外壁の苔は、建物の資産価値を下げる要因となります。不動産査定において、外観の状態は重要な評価ポイントの一つです。苔だらけの外壁は、メンテナンス状態が悪いと判断されかねません。
将来的に住宅を売却する予定がある場合、外壁は綺麗に保ちましょう。
\ 簡単30秒! /
外壁の苔(コケ)を自分で掃除する方法

外壁の苔は、自分でも除去できます。適切な道具と方法を紹介するので、外壁のが気になる方は、参考にしてください。
外壁の苔(コケ)を自分で掃除するメリットとデメリット
自分で外壁の苔掃除を行うことには、いくつかのメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- 業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えられる
- 都合の良い時間に作業ができる
- 定期的なメンテナンスの知識と経験が身につく
- 自分の家の状態を詳しく把握できる
自分で外壁の苔を除去する場合、費用負担を減らせます。日程調整も自由に行えるので、仕事などで忙しい方も外壁を綺麗に保てるでしょう。
【デメリット】
- 作業に時間と労力がかかる
- 高所作業による転落などの危険性がある
- 道具の準備や処理に手間がかかる
- プロのような完璧な仕上がりが難しい場合がある
- 外壁材を傷つけるリスクがある
自分で外壁の苔を除去する場合は、安全面などに注意してください。高所作業はなるべく避け、無理のない範囲で除去をします。
外壁材を傷つける可能性もあるので、広範囲の苔は業者に依頼するのがおすすめです。自分の技術レベルや体力、家の状況を考慮して、DIYか業者に依頼するか判断しましょう。
外壁の苔(コケ) を自分で掃除するために必要な道具
効率よく安全に作業するために、以下の道具を準備しましょう。
道具 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
苔取り洗剤 | 苔の除去・殺菌 | 外壁材に適したものを選ぶ |
バケツ | 洗剤の希釈、水の運搬 | 5L程度のサイズが扱いやすい |
スポンジ・柔らかいブラシ | 苔の除去 | 外壁を傷つけにくいものを選ぶ |
デッキブラシ | 広範囲の清掃 | 長柄付きで手の届きにくい場所も清掃可能 |
高圧洗浄機 | 強力な水圧で除去 | 外壁材によっては使用を避ける |
脚立・はしご | 高所の作業 | 安定性の高いものを選ぶ |
ゴム手袋 | 手の保護 | 化学薬品から手を守る |
保護メガネ | 目の保護 | 洗剤や破片から目を守る |
防水シート | 植物や地面の保護 | 洗剤の飛散を防ぐ |
ガーデンスプレーヤー | 洗剤の散布 | 広範囲に均一に散布できる |
雨どい用ネット | 詰まり防止 | 洗い流した苔が排水溝を詰まらせるのを防ぐ |
道具は、ホームセンターなどで比較的簡単に入手できます。作業内容や外壁の状態に合わせて、必要なものを揃えましょう。
苔(コケ)を自分で掃除する手順

外壁の苔を、効率的かつ安全に除去するための手順を説明します。
掃除前の準備と養生をする
作業を始める前に、周囲の環境を整えてください。まず、洗剤がかからないように、植物や家具などを防水シートで覆います。地面にも同様にシートを敷いて、洗剤や苔が地面に落ちるのを防ぎましょう。
窓やドアはしっかりと閉め、エアコンの室外機や換気口なども保護します。また、作業中に雨樋から流れる水が排水溝に流れるように、雨どい用ネットを設置して詰まりを防止します。
天候の良い日を選び、風の少ない時間帯に作業しましょう。
洗浄剤を塗布する
適切な洗浄剤を選び、説明書に従って希釈します。ガーデンスプレーヤーや刷毛を使って、下から上へと洗浄剤を塗布します。上から塗布すると液だれが発生するので、必ず下から塗布してください。
(おすすめの洗浄剤や選び方については少し下の項目で詳しくご紹介します。)
洗浄剤を塗布したら、説明書に記載されている時間だけ放置します。(通常5〜15分程度ですが、製品によって異なります。)
洗浄剤を放置すると、苔を除去しやすくなります。ただし、長時間の放置は外壁材を傷める可能性があるため注意しましょう。
ブラシやスポンジで苔を擦り落とす
説明書通り洗浄剤を放置したら、柔らかいブラシやスポンジを使って苔を擦り落とします。外壁材を傷つけないよう、力加減に注意しながら優しく擦ります。
窯業系サイディングなど傷つきやすい外壁材の場合は、柔らかいスポンジを使用しましょう。
広範囲を効率よく清掃するには、長柄のデッキブラシが便利です。手の届きにくい場所も安全に作業できます。
擦る際は、上から下への一方向に動かすと効果的で、外壁材への負担も少なくなります。
水でしっかりと洗い流す
苔を擦り落としたら、洗浄剤が外壁に残らないよう、しっかりと洗い流します。上部から下部へと順に洗い流すと効率的です。洗浄剤が残ると、外壁材の変色や劣化の原因になるので丁寧に落としてください。
ホースや高圧洗浄機を使用する場合は、水圧で外壁材を傷めないよう適切な距離を保ちます。目地部分や塗装面は水圧に弱いため、近づけすぎないように注意しましょう。洗い残しがないよう、数回に分けて念入りに洗い流すのがおすすめです。
外壁を乾燥させる
洗浄作業が完了したら、外壁を自然乾燥させます。乾燥が不十分だと新たな苔やカビの発生原因となるため、完全に乾燥するまで待ちましょう。風通しの良い晴れた日に作業すると、乾燥時間を短縮できます。
外壁の乾燥状態は、色の変化や触った感覚で確認できます。必要に応じて扇風機で風を当てるなど、乾燥を促進する工夫も効果的です。日陰になる部分は乾きにくいため、定期的に確認してください。
高圧洗浄機で苔(コケ)を掃除する方法
高圧洗浄機を使用すると、作業効率が大幅に向上します。ただし、適切な使用方法を守ることが重要です。
高圧洗浄機を使用する際は、まず水圧の調整から始めます。
一般的な家庭用高圧洗浄機の場合、7〜8MPa程度の圧力で行いましょう。外壁から30〜50cm程度の距離を保ち、上から下へ向かって洗浄します。ノズルを一点に集中させず、均一に動かすことで外壁材へのダメージを防ぎます。
窯業系サイディングなど柔らかい外壁材の場合は、さらに水圧を下げるか、距離を取って使用してください。高圧洗浄機の使用前に、目立たない場所でのテストも重要です。
また、電気配線や窓周りなどは水が入り込まないようにしましょう。

外壁の苔(コケ)を自分で掃除する場合の費用目安
DIYで外壁の苔掃除を行う場合、必要な費用は主に道具と洗浄剤の購入費用です。
項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
苔取り洗浄剤 | 1,500円〜5,000円 | 外壁の広さにより数本必要な場合あり |
デッキブラシ・スポンジ | 1,000円〜3,000円 | 品質によって価格差あり |
保護具(手袋・ゴーグル) | 1,000円〜2,000円 | 安全のために必須 |
養生シート | 500円〜2,000円 | 周囲への影響を防ぐため |
脚立・はしご | 5,000円〜20,000円 | 所有していない場合 |
高圧洗浄機 | 10,000円〜50,000円 | レンタルの場合:3,000円〜/日 |
総額 | 約5,000円〜80,000円 | 既存の道具の有無や規模により大きく変動 |
高圧洗浄機は、1日あたり3,000円〜5,000円程度でレンタルも可能です。一般的な一戸建て住宅の場合、DIYでの掃除にかかる総費用は、既存の道具を考慮して1万円〜2万円程度が目安です。
業者に依頼するよりも、大幅に費用を抑えられます。ただし、時間や労力、安全面でのリスクなどもあるので、自分で苔を除去する際は慎重に行ってください。
外壁の苔(コケ)掃除を安全で効率よく行うポイント

外壁の苔掃除を、安全に行うためにポイントを紹介します。効率よく作業を進めて、メンテナンスの負担を減らしましょう。
晴れや曇りの日を選ぶ
外壁の苔を除去する際は、晴れや曇りの日を選んでください。雨天時の作業は避け、前日も雨が降っていない日を選ぶと良いでしょう。
晴れの日は洗浄後の乾燥が早く、苔の再発生リスクを減らせます。ただし、真夏は、洗浄剤が早く乾燥しすぎて効果が低下する可能性があります。真夏は、朝か夕方の涼しい時間帯に作業するのが理想的です。
また、翌日も晴れの予報であれば、外壁が十分に乾燥する時間を確保できます。天気予報を確認し、2日間ほど天候が安定している日を選びましょう。
洗浄剤は正しい方法で使用する
洗浄剤は、説明書の指示に従って正しく使用してください。希釈率や塗布量、放置時間などを守りましょう。
洗浄剤は一度に広範囲に塗布せず、作業可能な範囲ごとに塗布して処理すると効率的です。垂直面に塗布する場合は、下から上へ塗布すると液だれを防ぎ、均一な効果を得られます。
ただし、異なる種類の洗浄剤は、絶対に混ぜないでください。予期しない化学反応が起こり、有害なガスが発生する危険性があります。使用後の容器や道具は適切に洗浄し、次回の使用に備えましょう。
外壁材を傷つけないように優しく掃除する

外壁材の種類によって、適切な洗浄方法が異なります。材質を確認し、適切な力加減で、作業を行なってください。
窯業系サイディングやモルタル壁など表面が柔らかい外壁材は、強いブラシや高圧洗浄機だと傷がつく恐れがあります。柔らかいスポンジやブラシを使い、優しく擦るようにしましょう。
金属系サイディングも、表面に傷がつきやすいため、注意が必要です。また、塗装が劣化している箇所は、洗浄作業で塗膜が剥がれる可能性があるため、力を入れすぎないようにしてください。
高い場所での作業は安全を最優先にする
2階部分など高所での作業は、転落事故の危険性があるため、細心の注意を払いましょう。
脚立やはしごを使用する場合は、必ず水平で安定した場所に設置します。足場が不安定な場所では無理に作業せず、専門業者への依頼を検討しましょう。
高所作業時は単独で行わず、必ず2人以上で作業すると安全です。また、両手で作業する必要がある場合は、安全帯の使用も検討してください。体調の優れない日や、風の強い日は高所作業を避けましょう。
保護メガネや手袋などの保護具を必ず使う
洗浄剤には化学物質が含まれており、皮膚や目に接触すると炎症を起こす可能性があります。外壁の苔を除去する際は、保護具を利用しましょう。
ゴム手袋は洗浄剤から手を保護するだけでなく、擦り傷や切り傷も防止します。保護メガネは、洗浄剤の飛沫から目を守ります。高圧洗浄機を使用する場合は、破片や汚れが飛散するため、保護メガネは必ず着用してください。
長袖、長ズボンの作業着や、安全靴もおすすめです。
\ 簡単30秒! /
外壁の苔(コケ)掃除で特に注意すべき点

外壁の苔掃除で、注意するべき点を解説します。安全で効果的な清掃のために、必ず確認してください。
金属部分に洗浄剤が付かないように注意する
多くの苔取り洗浄剤は、酸性または塩素系の成分を含んでいます。金属部分に付着すると、腐食や変色の原因となります。雨樋、窓枠、ドアノブなどの金属部分は注意が必要です。
金属部分の近くで作業する場合は、あらかじめビニールシートなどで覆い、洗浄剤が付着しないように保護します。誤って洗浄剤が金属部分に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流しましょう。
アルミサッシなどの近くを洗浄する際は、金属に影響の少ない中性洗剤を使用してください。
周りの植物に洗浄剤がかからないように配慮する

洗浄剤の多くは苔だけではなく、様々な植物に影響を与えます。そのため、葉や根に付着すると枯れてしまいます。
作業前に植物全体をビニールシートで覆い、洗浄剤が直接かからないように保護します。地面にも同様にシートを敷き、土壌への浸透を防ぎます。風向きにも注意し、風下側に植物がある場合は慎重に作業しましょう。
誤って、周りの植物にかかってしまった場合は、水をたっぷりとかけ、付着した洗浄剤を洗い流します。洗浄剤が植物の根に流れ込まないよう、排水経路にも配慮してください
近隣の家へ外壁掃除をすることを事前に知らせる
外壁掃除をする際は、高圧洗浄機で水や洗浄剤が近隣の敷地に飛散する可能性があります。トラブル防止のため、事前に近隣住民に作業予定を知らせましょう。
作業当日は、洗浄水が隣家の敷地に入らないよう養生を徹底します。特に洗浄剤を使用する場合は、風向きに注意し飛散防止に努めましょう。隣家との境界線付近では、慎重に作業を行なってください。
また、高圧洗浄機の使用は騒音を伴うため、早朝や夜間の作業は避け日中に行います。事前に近隣住民へ挨拶し、トラブルを防ぎましょう。

排水溝が詰まらないように注意する
洗浄作業で落ちた苔や汚れは、排水溝に流れ込み詰まりの原因となります。詰まらないように、作業前に排水溝の周りの落ち葉やゴミを取り除きます。
苔や汚れがそのまま流れ込まないよう、排水口にネットを使用するのもおすすめです。
作業後は排水溝に清水を流し、残った汚れを洗い流します。定期的に排水口のネットを確認し、たまった汚れを取り除くことも重要です。大量の苔を除去する場合は、排水システムへの負担に注意しましょう。
落ちにくい苔(コケ)を無理に取ろうとしない
長年蓄積された頑固な苔は、一度の作業で完全に除去するのが難しいです。無理な作業は外壁を傷めるため、複数回に分けて除去しましょう。
高圧洗浄機の水圧を上げたり、硬いブラシで強くこすったりするのは避けてください。苔が完全に除去できなくても、まずは表面の汚れを落とし、洗浄剤を浸透させましょう。一定時間放置すると、除去できる可能性もあります。
通常の洗浄剤で落ちない苔の場合は、専用の苔取り剤を使用しましょう。それでも除去できない場合は、数日後に再度同じ処理を行うと、少しずつ掃除できます。外壁材を痛めないためにも、定期的にメンテナンスを心がけてください。
外壁の苔(コケ)掃除に適した洗浄剤の選び方

外壁の苔除去におすすめな、洗浄剤の選び方を解説します。効果的な苔取りには、適切な洗浄剤の選択が重要です。外壁材の種類や苔の状態に合わせて選びましょう。
苔(コケ)取り専用の洗浄剤の種類と特徴
苔取り専用の洗浄剤は、一般的に次亜塩素酸系、酸性系、アルカリ性系の3種類に分類されます。それぞれに特徴があるため、用途に応じて選択してください。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 主な用途例 |
---|---|---|---|---|
次亜塩素酸系 | 塩素の漂白・殺菌作用で苔を効果的に除去。即効性があり、幅広い種類の汚れに効果を発揮。室内外で使用可能な製品も多い。 | 即効性が高い。幅広い汚れに対応。殺菌効果がある。 | 金属部分を腐食させる可能性がある。植物に影響を与える可能性がある。材質によっては変色・変質のリスクがある。塩素臭がある。 | 外壁、コンクリート、レンガ、墓石など(金属・植物への配慮が必要) |
酸性系 | 水垢やサビなどの無機質な汚れに効果的。外壁の石灰成分と反応して洗浄力を発揮。 | 水垢やサビに強い。 | 金属(特に鉄やアルミニウム)、大理石、セメント系素材には使用できない場合が多い。材質を傷める可能性がある。植物に影響を与える可能性がある。 | タイル、一部の石材(使用可否の確認が必要) |
アルカリ性系 | 油汚れや有機物に効果がある。比較的穏やかに作用するため、繊細な外壁材にも使いやすい。 | 素材への影響が比較的少ない。油汚れにも効果的。 | 効果が表れるまで時間がかかる場合がある。強力な苔には効果が薄い場合がある。 | 塗装面、サイディング、テントなど(比較的デリケートな素材) |
中性洗剤や重曹など家庭用洗剤の活用法
外壁の苔は、家庭にある洗剤で対応できる場合もあります。軽度の苔汚れには、以下の方法が効果的です。
中性洗剤を水で薄め(10倍程度)、スプレーボトルに入れて苔に吹きかけます。15分程度放置した後、柔らかいブラシで軽くこすり、水で洗い流します。植物や金属への影響が少なく、手軽に除去可能です。
重曹を活用する方法も効果的です。
水1リットルに対して重曹100g程度を溶かし、スプレーボトルで苔に吹きかけます。軽くこすった後、酢水(水1リットルに対して酢100ml)を吹きかけると、発泡作用で汚れが浮き上がります。その後、水でしっかり洗い流しましょう。
家庭用洗剤は、専用洗浄剤と比べると効果は穏やかですが、環境への負荷が少ないです。また、メンテナンスコストを抑えられます。
外壁材別に適した洗浄剤の選び方
外壁材の種類によって、適した洗浄剤や濃度は異なります。材質を確認し、最適な選択をしましょう。
外壁材の種類 | 注意点 | 適した洗浄剤 |
---|---|---|
窯業系サイディング | 塗装面の劣化に注意が必要です。塗装の状態が良くない場合は、洗浄剤の濃度を薄めに調整しましょう。 | 中性から弱アルカリ性の洗浄剤 |
金属系サイディング | 酸性洗浄剤は腐食の原因となるため避けます。表面に傷をつけないよう、洗浄後はしっかりとした水洗いが重要です。 | 中性洗剤や専用の金属サイディングクリーナー |
モルタル・コンクリート壁 | アルカリ性のため、酸性洗浄剤との相性が良く効果的です。ただし、塗装されている場合は、塗膜を傷める可能性があるため注意が必要です。 | 酸性洗浄剤(塗装なしの場合)。塗装されている場合は中性洗剤または専用洗浄剤の説明書を確認。 |
タイル壁 | 目地部分が弱点です。目地を傷めない洗浄剤を選び、目地部分は優しく洗浄することが重要です。 | 目地を傷めない洗浄剤 |
塗り壁(漆喰・珪藻土など) | 比較的繊細な素材のため、強い洗浄剤は避けます。高圧洗浄機の使用も避け、手作業での優しい洗浄が適しています。 | 中性洗剤や専用クリーナー |
おすすめの苔(コケ)取り剤5選

外壁の苔洗浄におすすめな、苔取り剤を紹介します。洗浄剤で迷っている方は、参考にしてください。
① アルタン 30SECONDS ワンステップ・スプレー・クリーナー 1L|強力タイプで業者レベルの効果
「アルタン 30SECONDS ワンステップ・スプレー・クリーナー 1L」は、プロ仕様の強力な洗浄力が特徴の洗浄剤です。スプレータイプで使いやすく、苔やカビ、藻などの有機汚れに効果を発揮します。特殊な浸透成分により、表面だけでなく根まで作用するため再発も防げます。
使用方法は非常に簡単で、スプレーして数分待つだけで苔が変色します。変色後、水で洗い流すか、雨に当てるだけで汚れが落ちます。ブラシでのこすり洗いが不要なため、高所や広範囲の作業でも簡単に苔を除去できます。
強力タイプのため、植物や金属部分へ付着しないようにしましょう。また、使用前後の換気を十分に行い、保護具を着用してください。価格は1Lで2,000円前後と、やや高めですが、効果と作業効率を考えると十分な価値があります。
② コケそうじ 外壁用クリーナー【コケそうじシリーズ】|環境にやさしい天然由来成分
「コケそうじ 外壁用クリーナー」は、ガーデニングをしている家庭におすすめの洗浄剤です。植物への影響が少なく、庭のある家庭でも安心して使用できます。
植物性の界面活性剤と酵素の力で苔を分解するため、環境負荷を抑えながら効果的に汚れを落とせます。スプレータイプで使いやすく、説明書通りに使用すれば、初心者でも扱いやすいでしょう。
効果を発揮するまでやや時間がかかりますが、苔の再発も抑制する効果があります。定期的なメンテナンスにも利用できます。
③ TO-PLAN キエール コケ・カビ 400mL|コスパ重視ならコレ
「TO-PLAN キエール コケ・カビ 400mL」は、手頃な価格で外壁の苔洗浄を行えます。400mLで約1,000円と安く、小規模な苔掃除や定期的なメンテナンスに最適です。
浸透力が高く、次亜塩素酸系の成分でしっかりと苔を除去できるのが特徴です。サッと吹きかけるだけで苔に浸透し、変色させて除去します。頑固な汚れには重ね塗りで対応可能です。
スプレーノズルの角度調整が可能なため、様々な場所に適切に塗布できます。強力タイプではないため、頑固な汚れには複数回の処理が必要ですが、日常的なメンテナンスには十分な性能です。
④ アサヒペン 外壁・タイル用洗浄スプレー 500g|スプレータイプで手軽
「アサヒペン 外壁・タイル用洗浄スプレー 500g」は、初心者でも簡単に使えるスプレータイプの洗浄剤です。
ホームセンターで広く販売されており、約1,200円と入手しやすい点も魅力です。外壁だけでなくタイルにも使用でき、汎用性が高い製品です。
スプレー後、10分程度放置し、水で洗い流すだけで汚れが落ちます。必要に応じて軽くブラシでこすると、より効果的に汚れを除去できます。泡立ちタイプなので、垂直面にも塗布しやすく、液だれしにくいのが特徴です。
容量は500gとやや少なめですが、スポット的な掃除や定期的なメンテナンスに適しています。効果と手軽さのバランスが取れた製品で、初心者にもおすすめです。
⑤ アズマ工業 アズマジック コケ取り剤 400mL CH865|頑固な苔にも効果あり
「アズマ工業 アズマジック コケ取り剤 400mL CH865」は、頑固な苔の除去におすすめの洗浄剤です。
特殊な浸透成分により、深く根を張った苔に効果的です。400mLで約1,500円と手頃な価格も魅力です。
粘度のある液体タイプで、垂直面にも塗布しやすく、必要な場所に必要な量を使用できます。塗布後、10〜15分程度で水で洗い流すか軽くブラシでこすると汚れを除去できます。
強力タイプのため、使用時は保護具の着用が必須です。また、金属部分や植物は養生し付着しないようにしましょう。サビにくいスプレーノズルタイプなので、保管中の劣化が少ないのが特徴です。
外壁の苔(コケ)掃除を専門業者に依頼するメリットとデメリット

外壁の苔掃除を、業者に依頼するメリットやデメリットを紹介します。業者に依頼するか迷っている方は、参考に検討してください。
業者に掃除を依頼するメリット
専門業者に依頼することで得られる、複数のメリットについて解説します。
プロの技術で確実に除去
専門業者は経験と専門知識を持ち、効率的かつ確実に苔を除去します。プロ用の強力な洗浄剤や機材を使用し、一般の方では落としきれない頑固な汚れも除去できます。
外壁材の種類や状態を見極め、最適な洗浄方法を選択できるのもプロの強みです。過剰な洗浄による外壁へのダメージを最小限に抑えながら、苔を除去できます。
また、自分で掃除をするよりも、ムラがなく仕上がりが綺麗です。短時間で効果的な結果が得られる点も大きな魅力です。
時間と手間を大幅に節約
外壁の苔掃除を自分で行う場合、道具の準備や養生、作業などでかなりの時間と労力を要します。広い外壁面の場合、数日かかることも珍しくありません。
しかし、業者に依頼すると、作業の手間を省けます。効率よく苔の除去作業を進められるので、負担なく外壁の美観を保てます。
また、作業後の片付けや廃棄物の処理も業者が行うため、面倒な後始末の心配もありません。仕事や家事が忙しい方は、業者に頼み負担を減らすのがおすすめです。
高所・危険箇所も安全に対応
2階部分や急斜面など、高所での作業には転落のリスクが伴います。専門業者は適切な安全装備と経験を持ち、危険箇所も安全に作業できます。
また、万が一作業中に事故が発生した場合でも、業者は保険に加入しているため、賠償問題の心配が少ないのも安心ポイントです。高所作業は、無理せず業者に依頼しましょう。
\ 簡単30秒! /
外壁の苔(コケ)取りを業者に依頼するデメリット

業者依頼にはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
費用が高い
外壁の苔掃除を業者に依頼する最大のデメリットは、費用がかかる点です。
一般的な一戸建て住宅の場合、外壁の苔取り清掃だけで5万円〜15万円程度の費用がかかります。家の大きさや汚れの状態、作業の難易度によってはさらに高額になる場合もあります。
自分で行う場合の材料費と比較すると、数倍から10倍以上の費用差が生じることも珍しくありません。予算に制約がある場合や、定期的なメンテナンスとして行う場合には、費用面での負担が大きくなります。
ただし、業者の費用には専門の技術や安全対策、保証なども含まれているため一概に高いとはいえません。費用対効果を総合的に判断することが重要です。
業者選定の手間と信頼性リスク
信頼できる業者を選ぶには、複数の業者から見積もりを取ったり、口コミの確認をしたりと手間がかかります。中には技術レベルが低い業者や、相場より高額な請求をする業者もいます。
業者選びの失敗リスクを減らすためには、口コミや評判、実績などを十分に確認しましょう。複数の業者から見積もりを取り、慎重に比較検討してください。時間と手間はかかりますが、納得のいく業者に依頼するためには必要なステップです。
作業スケジュールの調整が必要
人気の高い業者ほど予約が埋まりやすく、希望日に作業してもらえない場合もあります。春や秋の好天シーズンは混雑しやすく、数週間から数ヶ月待ちになることも珍しくありません。
また、作業当日は立ち会いが必要な場合もあり、仕事のスケジュール調整が必要です。緊急性の高い場合や、特定の日程で必ず実施したい場合には、大きなデメリットとなるでしょう。
業者に外壁の苔(コケ)掃除を依頼する場合の費用相場

外壁の苔を除去する際の、費用相場を知っておくと、適正価格での契約が可能です。
外壁の苔取り清掃を専門業者に依頼する場合、一般的な一戸建て住宅(30坪程度)で5万円〜15万円程度が相場です。ただし、価格は家の大きさや状態、地域によって大きく変動します。
住宅の規模 | 価格相場 | 備考 |
---|---|---|
小規模(20坪以下) | 3万円〜8万円 | 作業範囲や汚れ具合で変動 |
中規模(20〜40坪) | 5万円〜15万円 | 一般的な一戸建て住宅の相場 |
大規模(40坪以上) | 10万円〜20万円以上 | 高所作業が多い場合はさらに高額 |
上記の価格は高圧洗浄のみの場合です。洗浄剤による処理や手作業での丁寧な清掃を追加すると、さらに費用が上乗せされる傾向があります。また、足場の設置が必要な場合は、別途10万円前後の追加費用が発生します。
地域による差も大きく、都市部では比較的高額になる傾向があります。また、同じ業者でも、アクセスの悪い場所や特殊な環境下での作業では、割増料金が設定される場合があります。
見積もりを依頼する際は、作業内容や、万が一外壁を傷つけた場合の補償内容についても確認しておきましょう。複数の業者から見積もりを取得し、内容と価格を比較することで適正な価格で依頼できます。
外壁の苔(コケ)が再発しないための対策

苔取り作業後に、再発を防ぐための効果的な対策を紹介します。メンテナンスの負担を減らせるので、苔が気になる方は参考にしてください。
外壁を定期的に点検し清掃する
苔の再発を防ぐには、定期的な点検と清掃がおすすめです。春と秋の年に2回、外壁の状態を確認し、苔が発生し始めた段階ですぐに対処しましょう。
初期の苔は、中性洗剤などで簡単に除去できます。北側や日陰になる部分は、重点的にチェックしましょう。湿気のこもりやすい箇所も要注意です。
定期点検では、外壁材のひび割れや剥がれなどの劣化も併せてチェックします。劣化は水分の侵入口となり、苔を発生させます。早めの対応が外壁の劣化防止につながります。
苔が生えにくい塗料で外壁を塗装し直す
外壁の塗り替え時期であれば、防藻や防カビ性能を持つ塗料を選ぶと苔の発生を防げます。
シリコン系やフッ素系の塗料は、撥水性が高く、外壁表面に水分が留まりにくいです。最近では太陽光で汚れを分解する光触媒塗料も選ばれています。
塗装の費用や耐用年数は、以下の通りです。
・50万円〜100万円程度(30坪程度の一戸建の場合)
・耐用年数は7〜15年(塗料によって変動あり)
外壁の保護や見た目の維持にも役立ち、長期的なコスト削減が期待できます。

光触媒コーティングをする

光触媒コーティングは、光を受けて苔やカビなどを分解します。塗装よりも、光触媒コーティングは薄い仕上がりなので、外壁の質感をそのまま保てます。
施工費用は、30坪程度の住宅で25万円〜40万円程度です。塗装より安く、3〜5年ほど効果が持続します。
光触媒コーティングは、新築や塗装後間もない住宅に適しており、美観を保ちながら苔の発生を予防できます。ただし、日当たりの悪い北側など、光が十分に当たらない場所では効果が弱いため別の対策と組み合わせると安心です。

外壁周りの風通しを改善する
風通しの悪さは湿気のこもりを招き、苔の発生を促進します。外壁周辺の風通しを改善し、乾燥しやすい環境をつくりましょう。
植木や生垣が風を遮っている場合は、剪定などを行いましょう。北側は日光も少ないため、湿度が高くなりやすく注意が必要です。
家と塀の間など狭い場所では湿気がこもります。定期的に換気を行い、必要に応じて小型扇風機で風を送る方法も効果的です。
庭の木の手入れをして日当たりを良くする
庭木や植栽が成長しすぎると、外壁に日陰を作り出し苔の原因になります。適度な剪定で日差しを確保しましょう。
常緑樹は一年中日陰を作り出すため、定期的な手入れが必要です。枝や葉が外壁を覆わないように調整します。
落葉樹は冬場に葉を落としますが、夏場は葉が密集して影を作ります。季節ごとの手入れで、日光と風のバランスを整えましょう。樹木の手入れは庭の美観を保つだけでなく、庭全体の美観を維持できます。
外壁の苔(コケ)掃除に関するよくある質問

外壁の苔掃除に関して、よくある質問をまとめました。疑問点を解消し、外壁の苔を除去しましょう。
Q. 外壁に生える苔(コケ)とカビの違いは?
苔とカビは見た目が似ていますが、全く異なる生物です。苔は植物で、緑や黒の小さな茎と葉があり、外壁の表面に根を張って広がります。苔は、湿った環境と日陰を好みます。
一方、カビは菌類で、胞子から発生し、白、黒、緑などの粉や斑点状の見た目です。カビは有機物を栄養源とし、高温多湿の環境で急速に増えます。
清掃方法も異なります。苔は根を張っているため、ブラシなどでの除去が必要です。カビは表面に付着しているだけなので、洗浄剤で落とせます。
触ったときの感触も違います。苔は湿った緑色でしっとりしていますが、カビは乾燥して粉っぽいことが多いです。
Q. 外壁の苔(コケ)掃除はどのくらいの頻度で行う?
外壁の苔掃除は、1〜2年に1回が目安です。雨が多く湿気が高い地域は、年1回を目安に掃除しましょう。
苔が小さいうちに対処すれば、簡単に落とせて外壁のダメージも軽く済みます。北側の外壁や日陰になる部分は苔が発生しやすいため、重点的に点検しましょう。
また、台風や大雨の後などは注意が必要です。大量の雨水が外壁に当たることで、普段は乾燥している部分にも苔が発生しやすくなります。気候の変化や建物周辺の環境変化があれば、点検頻度を増やすことも検討してください。
Q. 脚立やはしごはどの高さまで安全に使用できる?

家庭用の脚立やはしごで安全に作業できる高さは、地上から約3m(1階部分の高さ)までです。それ以上の高さになると、転落のリスクが急激に高まります。
脚立を使用する場合は、最上段と手前のステップは足場にせず、常に3点接触(両足と片手、または両手と片足)を意識してください。また、水平で安定した場所に設置し、脚立の開き止めをしっかりと固定します。
はしごを使用する場合は、上部を固定し、設置角度は75度前後に調整します。
2階部分や高所の作業は、専門業者に依頼しましょう。足場や安全帯が必要になるため、個人での除去は危険です。
Q. 苔(コケ)取り専用のブラシは絶対に必要?他のもので代用できる?
苔取りは、専用のブラシは必要ありません。家庭にある道具でも代用可能です。ただし、外壁材を傷つけない柔らかい素材のブラシを使用しましょう。
・デッキブラシ(柔らかいタイプ)
・カーペットクリーナー用のブラシ
・古歯ブラシ
上記が、苔掃除におすすめです。細かい部分の清掃には、古歯ブラシが便利です。金属製のブラシやワイヤーブラシは、外壁を傷つける恐れがあるため避けてください。
メラミンスポンジなども効果的です。台所用スポンジも、柔らかい面なら使えますが、研磨面は傷の原因になるため注意が必要です。
洗浄剤をうまく使えば、強くこする必要はありません。柔らかさと柄の長さが、道具選びのポイントです。
Q. 外壁の苔(コケ)掃除は業者だとどれくらい時間がかかる?
30坪ほどの一戸建てなら、苔掃除にかかる時間は半日〜1日程度です。ただし、汚れの量や建物の構造により前後します。
作業の流れとしては、以下の通りです。
・養生作業(周囲の保護)に30分〜1時間程度
・高圧洗浄や洗浄剤での清掃に3〜5時間程度
・片付けと確認作業に30分〜1時間
汚れがひどい場合や、手作業の清掃が必要な場合は、2日かかる場合もあります。足場を設置する場合は、組み立てと解体でさらに1〜2日がかかります。
業者による作業は効率的で、DIYと比べると大幅に時間を短縮できます。複数の作業員が分担して行うため、個人で行うより5〜10倍のスピードでの完了します。天候の変化にも対応でき、予定通りに終えやすいのもメリットです。
外壁の苔(コケ)掃除をして美しく長持ちするマイホームにしよう!

外壁の苔掃除は、見た目の改善だけでなく、外壁の劣化を防ぎ家の寿命を伸ばします。定期的なケアで美しい住まいを維持しましょう。
苔は放置せず、早めに対処すると、修繕費用の負担を減らせます。軽度の苔であれば、自分で除去し外壁を清潔に保てます。
外壁に欠陥がある場合や広範囲の苔は、無理せず業者に依頼してください。綺麗な外壁は、住む人の満足感を高めるだけでなく、地域の景観にも良い影響を与えます。こまめな手入れで、快適な住まいを長く楽しみましょう。
外壁の苔掃除を検討されている方は、ぜひペイプロをご利用ください。ペイプロは、外壁塗装の専門業者を比較し紹介してくれる無料のマッチングサービスです。
厳選された優良な外壁塗装業者を紹介しているため、苔掃除に対応している業者も揃っています。ご相談は無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください!