外壁塗装の高圧洗浄とは?費用やトラブルの対策までわかりやすく解説!

外壁塗装の高圧洗浄とは?

「外壁塗装をする際に“高圧洗浄”って本当に必要なの?」
「費用や作業時間、トラブルのリスクもあるって聞くけど…」
「高圧洗浄についての情報が不足していて不安を感じている」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?本記事では高圧洗浄の必要性から費用相場、作業の流れ、ありがちなトラブルまで徹底解説します。

高圧洗浄について不安を解消し、安心して外壁塗装に臨めるように、ぜひ最後までご覧ください。

目次

外壁塗装の高圧洗浄は必要?しないとどうなるのか

外壁塗装の高圧洗浄は必要?しないとどうなるのか

綺麗に外壁塗装をするためにも、高圧洗浄はとても重要です
外壁にはホコリやカビ、コケ、排気ガスによる汚れが多く付着しています。

汚れを十分に取り除かずに塗装をすると、塗料が外壁にしっかり密着しません。
せっかく塗っても塗膜がすぐにはがれたり、ムラができます。結果、見た目が悪くなり塗装の耐久力が落ちます。

実際に、高圧洗浄を行わずに塗装した場合、数年で塗装がはがれ再度塗り直しが必要になったケースもありました。
高圧洗浄を丁寧に行えば、塗装の耐久性が大きく向上します。

高圧洗浄は、外壁を塗装しやすい状態に整える「下地処理」の一つです。料理に例えるなら、汚れたままのフライパンを使うのではなく、きれいにしてから調理するようなもの。仕上がりや耐久性に直結するため、決して省いてはいけない工程といえるでしょう。

ただし、外壁の素材や傷み具合によっては、高圧洗浄ではなく「バイオ洗浄」など、別の洗浄法が適していることもあるため、事前に業者へ相談するのがおすすめです。

高圧洗浄を省くと、見た目や耐久性に問題が生じるリスクが高くなります。基本的に外壁塗装をする場合は、一緒に高圧洗浄も行うと覚えておきましょう。

外壁塗装の高圧洗浄にかかる費用と時間

外壁塗装の高圧洗浄にかかる費用と時間
高圧洗浄の費用目安1㎡あたり100〜300円(150㎡の住宅の場合15,000〜45,000円)
水道代の目安約1,000〜2,000円前後
作業時間通常2〜8時間(広さや汚れ具合により変動)

高圧洗浄の費用は、一般的に1㎡あたり100〜300円が目安です。外壁の面積が150㎡ある住宅では、15,000〜45,000円程度かかる計算になります。ただし、家の形状や汚れの程度によって金額は変動します。

作業時間は、通常2〜8時間程度です。広さや汚れ具合、作業スタッフの人数によって前後し丸1日かかるケースもあります。高圧洗浄では大量の水を使用するため、見積もりの際は水道代もチェックしてください。


1回の作業で使う水の量は、目安として200〜400リットルほどで、浴槽1〜2杯分です。水道代は合計で1,000円〜2,000円前後で大きな負担にはならないでしょう。

水道が使えない環境では、タンクで水を運ぶ、近隣の水道を使わせてもらうといった対応が必要になる場合があります。その際は、追加料金が発生する可能性があるため、事前に確認しておくと安心です。

高圧洗浄にかかる費用や所要時間にはある程度の目安があります。
「高圧洗浄費が含まれているか」「水道代の取り扱いはどうなっているか」をしっかり確認しましょう。

外壁塗装の高圧洗浄はどの範囲まで行う?

外壁塗装の高圧洗浄はどの範囲まで行う?

外壁塗装の高圧洗浄は、基本的に塗装を行う部分が洗浄の対象です。以下では、高圧洗浄を行う範囲や範囲外の部分について解説します。

高圧洗浄をする一般的な範囲

外壁塗装で高圧洗浄を行う範囲は、基本的に塗装する部分に限られます。具体的には、以下の場所が対象です。

  • 外壁
  • 軒天(屋根の裏側)
  • 破風板(屋根の先端部分の板)
  • 雨樋(雨水を流すパイプ)

上記の場所は、塗装前に高圧洗浄が必ず行われます。汚れを除去することで、塗料の密着度が高まり塗装が長持ちしやすくなります。

逆に、塗装しない場所については洗浄の対象にならないのが一般的です。

ブロック塀や土間コンクリートは範囲外

ブロック塀や土間コンクリート(玄関前や家のまわりの床部分)は、高圧洗浄の対象外です。塗装を行わないため、見積もりに含まれません。一緒に洗浄してほしい場合は、業者に頼むと追加料金が発生します。金額は広さや汚れ具合によりますが、数千円〜1万円程度です。

自分で、家庭用の高圧洗浄機を使って洗う方法もあります。ただし、手間と時間がかかるうえに、洗い残しが出たり、うまく汚れが落ちなかったりすることもあります。

高圧洗浄をする際は、見積もり時に洗浄の範囲と追加料金について必ず確認しましょう。
ブロック塀や玄関前の床も洗浄してほしい場合は、事前に業者へ相談してください。

高圧洗浄で使用する機材の種類

高圧洗浄で使用する機材の種類

外壁塗装で使われる高圧洗浄機には、いくつかの種類があります。目的や外壁の状態によって、使い分けられることが多いです。代表的な3種類の機材について解説します。

一般的な機材

業者が使用する機材は、家庭用よりも水圧が強く、外壁の汚れを一気に落とせます。回転式よりも威力は劣りますが、多くの業者が利用しています。

外壁や屋根の汚れやカビ、コケ、ホコリなどをしっかり落とせ、洗浄後の仕上がりも良く、塗料の密着力が高まります。

回転式の機材

高圧洗浄には、「トルネードノズル」や「回転式ノズル」を使う場合もあります。回転式の機材は水をただまっすぐ出すのではなく、水流が回転しながら噴射される仕組みです。

一般的な機材より強い洗浄力を持ち、こびりついた汚れを落とすのに効果的です。水圧が強すぎると、外壁材を傷めてしまうおそれもあるため、状態に応じて使用する必要があります。

バイオ洗浄

「バイオ洗浄」は、洗剤を使って汚れを分解する方法です。高圧の水だけでは落ちにくいカビやコケの根っこまでしっかり落とせるのが特徴です。

専用の洗剤を使って、人や植物に優しい成分が多いですが多少の臭いがあります。バイオ洗浄は、一般的な高圧洗浄よりも価格が高めですが、汚れをしっかり落としたい場合におすすめです。

どの機材を使うかは、家の状態や汚れの程度によって変わります。心配な方は、見積もりや打ち合わせの際に業者に確認してみましょう。

外壁塗装で行う高圧洗浄の流れ

外壁塗装で行う高圧洗浄の流れ

外壁塗装で、高圧洗浄を行う際の流れを紹介します。高圧洗浄中は、生活にも影響が出るため、流れを把握しトラブルなどを防ぎましょう。

近隣住民への挨拶回り

最初に行うのは近隣住民への挨拶です。高圧洗浄では、作業中に騒音や水しぶきが発生するため、事前に伝えておくことでトラブルを防げます。

作業期間や注意点など、具体的に説明すると印象が良くなります。業者が代わりに挨拶してくれるケースもありますが、自分でも一言伝えておくと、より安心できるでしょう。

足場の設置をする

次に行うのが、外壁の高い場所でも作業できるように足場を組み立てる工程です。足場は、塗装作業だけでなく高圧洗浄にも欠かせません。高所の外壁まで安全かつ確実に届くようにし、作業員が安定して作業できる環境を整えるためです。

さらに、足場には「飛散防止ネット」も取り付けられます。飛散防止ネットは、高圧洗浄時に飛び散る水や汚れが、近隣の住宅や通行人にかからないようにするために設置します。

養生をする

足場の設置が終わった後は、「養生(ようじょう)」と呼ばれる作業に移ります。ビニールをかけて、汚れや水しぶきがかからないよう保護します。

養生は塗装作業のときにも行いますが、高圧洗浄前にも欠かせません。窓を閉めておくのはもちろんのこと、室内への浸水を防ぐために、サッシの隙間まで丁寧にカバーしてもらうことが大切です。

外壁の高圧洗浄

すべての準備が整ったら、高圧洗浄に入ります。外壁に付いた汚れやコケ、ホコリ、排気ガスの黒ずみなどを、強力な水圧で一気に洗い流します。

高圧洗浄は、業者が洗浄機を使いながら、外壁全体をまんべんなく洗っていきます。一般的な戸建て住宅なら2〜8時間程度で終わることが多いです。

高圧洗浄後は、外壁の表面が綺麗になり、塗料がしっかりと密着する状態になります。きちんとした下準備が、塗装の仕上がりや耐久性に大きく関わります。

外壁塗装の高圧洗浄にまつわるトラブル

外壁塗装の高圧洗浄にまつわるトラブル

高圧洗浄は外壁塗装に欠かせない工程ですが、やり方を間違えるとさまざまなトラブルに発展する可能性があります。
4つのトラブル例と原因を紹介するので、高圧洗浄をする前に確認してください。

外壁材が剥がれる

高圧洗浄では強い水圧を使うため、外壁の表面がはがれる場合があります。とくに、モルタルやサイディングなど、劣化が進んでいる外壁では注意が必要です。

古い塗膜がはがれるのは、次の塗装をきれいに仕上げるために必要な工程です。ただし、外壁そのものまで傷んでしまうと、補修工事が必要になります。

事前に業者へ外壁の状態を見てもらい、水圧の調整をしてもらいましょう。

室内が浸水してしまう

高圧洗浄をすると、サッシのすき間や換気口から、水が室内に入り込んでしまうことがあります。養生が不十分だった場合や、窓をしっかり閉めていなかったときに起こりやすいトラブルです。

業者が隙間なく養生をしているか、作業当日に注意することはあるかを確認しておくと安心です。

近隣住民から苦情がくる

高圧洗浄は音が大きいため、苦情がくる可能性があります。集合住宅や住宅が密集している地域では、注意が必要です。

トラブルに発展すると、塗装後にも影響がでてしまうため、水飛沫などで近隣住民に迷惑がかからないよう配慮しなければいけません。

洗浄が雑で洗い残しがある

高圧洗浄を急いで行ったり経験の浅い業者が作業をしたりすると、汚れが残ってしまう場合があります。汚れがあるまま塗装を進めると、塗料がしっかり密着せず、数年で剥がれてしまいます。

見た目では判断しづらい箇所もあるため、作業後に写真を確認しましょう。また、事前に高圧洗浄にはどのくらいの時間をかける予定かを聞いておくことも、丁寧な業者かどうかを見極めるポイントになります。

トラブルのリスクはありますが、信頼できる業者を選び、事前確認や対策を行えば防ぐことができます。事前準備をし、トラブルなく塗装にのぞみましょう。

高圧洗浄で失敗しないコツ

高圧洗浄で失敗しないコツ

外壁塗装の高圧洗浄は、事前準備をすることで大きなトラブルを避けられます。以下では、失敗を防ぐための3つのコツを紹介します。

近隣住民へ挨拶回りを必ずする

高圧洗浄をする際は、必ず近隣住民へ挨拶回りをしましょう。業者が挨拶をしてくれますが、近隣住民に会った際には、一言伝えておくとトラブルを防げます。高圧洗浄では、作業音や水の飛び散りがどうしても発生します。特に音は大きく、隣の家まで響くこともあるため、周囲への配慮が欠かせません。

近隣住民には、高圧洗浄を行う日程を具体的に伝えます。音があることや洗濯物を外に干さないなど、注意点も伝えておくと苦情やトラブルを防げます。

養生や施錠をし浸水を防ぐ

高圧洗浄では、水が強い勢いで噴射されるため、窓や換気口から室内に水が入り込む恐れがあります。浸水を防ぐために欠かせないのが、「養生(ようじょう)」です。

養生が丁寧に行われているかどうかで、室内への浸水リスクは大きく変わります。
作業前には、すべての窓をしっかり閉めて施錠しておきましょう。洗濯物も外干しは避け、室内で行うようにしてください。

優良業者に依頼しトラブルを防ぐ

高圧洗浄での失敗を避ける最大のコツは、信頼できる業者に依頼することです。技術が不足していたり、作業が雑な業者に頼むと、外壁を傷めたり、洗い残しが出たりしてしまいます。
優良業者の見分け方は、以下の通りです。

  • 見積もりがわかりやすく、説明が丁寧
  • 高圧洗浄の方法や使用機材について具体的に説明してくれる
  • 作業中の写真を見せてくれる
  • トラブル時の対応について明確にしている

「安さ」だけで選ばず、実績や口コミ、対応の丁寧さもチェックしながら、安心して任せられる業者を選びましょう。

外壁塗装の高圧洗浄でよくある質問

外壁塗装の高圧洗浄でよくある質問

外壁塗装の高圧洗浄について、よくある質問をまとめました。実際に依頼する前に、疑問を解消しましょう。

汚れ残りがあっても大丈夫なのか?

結論として、汚れを残さないように高圧洗浄をしなければいけません。汚れが残ったまま塗装をすると、塗料が壁にしっかり密着せず、剥がれやムラの原因になります。

高圧洗浄の目的は、塗装を長持ちさせるための下地づくりです。ほんのわずかな汚れでも、仕上がりに影響することがあるため、丁寧な洗浄が欠かせません。

作業後に、汚れ残りが気になる場合は、業者に確認しましょう。信頼できる業者であれば、必要に応じて再洗浄してくれます。

雨の日は高圧洗浄を避けた方がいいのか?

高圧洗浄は、雨の日でも作業可能です。もともと水を使う工程であるため、軽い雨であれば作業に大きな支障は出ません。ただし、大雨や強風など、天候が荒れている場合は作業が中止になることもあります。これは、作業員の安全を確保するための措置です。

天気の影響で予定が変更になることもあるため、あらかじめ業者とスケジュールについて相談しておくと安心です。

高圧洗浄と塗装までの時間が空いても大丈夫なのか?

高圧洗浄から塗装までの間に、1〜2日程度あくのは問題ありません。洗浄後の水分をしっかり乾かすためにも、十分に乾燥させてから塗装するのが基本です。

ただし、数日以上空いてしまうと、外壁に新たなホコリやゴミが付着する可能性があります。その場合は、再度軽い洗浄や拭き取りが必要になります。

業者によって工程の進め方が異なるため、外壁塗装までの日程や高圧洗浄後の汚れ対策について、事前に確認しておきましょう。

まとめ

まとめ

外壁塗装における高圧洗浄は、塗装の仕上がりや耐久性を左右する非常に重要な工程です。汚れをしっかり落とすことで、塗料が外壁にきれいに密着し、長持ちしやすくなります。

一方で、作業には費用や時間、水道代がかかるほか、思わぬトラブルが起こる可能性もあります。信頼できる業者を選び、事前の準備や近隣への配慮をきちんと行えば、ほとんどの問題は未然に防げます。高圧洗浄をする前に見積もりを取り、費用や洗浄する範囲、外壁の欠陥なども確認してください。

外壁塗装を成功させるためにも、不安や気になる点がある場合は、遠慮せず業者に相談しましょう。外壁塗装を検討している方は、ぜひペイプロをご利用ください。

ペイプロでは厳選された優良な外壁塗装業者を紹介しているため、丁寧に高圧洗浄をしてくれる業者を選べます。ご相談は無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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