【2024年保存版】外壁塗装DIYの全手順と注意点

家の外観を美しくしたい、でも外壁塗装の費用が気になる…。そんな悩みはありませんか?

外壁塗装をDIYで行うと、費用を抑えることができます。しかし、初めての方は何から始めればいいのか、失敗しないかどうか心配かもしれません。

この記事では、外壁塗装DIYの基本的な知識や作業の手順、よくある失敗とその直し方を紹介しています。また、プロに頼むべき場合についても説明しているので、DIYとプロのどちらを選ぶか決める時の参考になります。

外壁塗装DIYに挑戦したい方、費用を抑えながらきれいに仕上げたい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

目次

外壁塗装DIYのメリット・デメリット

外壁塗装DIYのメリット・デメリット

家の外観を美しく保ち、建物を長持ちさせるために欠かせない外壁塗装。プロに任せるだけでなく、自分で行う「DIY」という選択肢もあります。ここでは、外壁塗装DIYのメリットとデメリット、そして自分で挑戦すべき人の特徴について詳しく見ていきましょう。

外壁塗装DIYのメリット

外壁塗装DIYの大きなメリットはやはり費用の削減です。塗装業者に依頼すると50〜150万円、ハウスメーカーに依頼するとそこにプラスでかかります。しかし、DIYなら20〜40万円程度で済むことが多いです。

一度DIYを覚えてしまえば、新しい技術や知識が身につき、将来の家のメンテナンスにも役立ちます。

外壁塗装DIYのデメリット

DIYで外壁塗装を行う際には注意点があります。まず、プロより多くの時間と労力がかかります。外壁塗装DIYの大きなデメリットは時間・仕上がり・安全性にあります。

塗装業者が2〜3人で行っても2週間ほどかかります。それを一般人が一人でやろうとすると数ヶ月もの時間を要します。また、経験不足により塗りムラや耐久性低下などの品質問題が生じる可能性があります。

さらに、高所作業や化学物質の取り扱いによる安全面でのリスクも考慮する必要があります。

DIYで外壁塗装すべき人の特徴

DIYで外壁塗装すべき人の特徴

外壁塗装DIYは誰でも簡単にできるわけではありません。どんな人が向いているのでしょうか。外壁塗装DIYに向いている人の特徴を表でまとめてみました。

特徴説明
時間と体力がある• 大がかりな作業に取り組める
• 休日を使って少しずつ進められる
細かい作業が得意• 丁寧さと根気強さがある
• 細部まで注意を払える
新しいことへの意欲• 学ぶことを楽しめる
• 技術習得に意欲的


これらの特徴に当てはまる人なら、外壁塗装DIYにチャレンジする価値は十分にあります。例えば、週末に趣味として家の修繕を楽しむ人や、手先が器用で絵を描くのが好きな人などが向いているでしょう。

外壁塗装DIYに必要な道具と材料

外壁塗装DIYに必要な道具と材料

外壁塗装DIYを始める方に向けて、必要な道具や材料について説明します。各道具の用途や選び方のコツも簡潔にお伝えします。

必須の道具とその用途

外壁塗装DIYには、以下の基本的な道具が必要です。

  • 刷毛(はけ):塗料を塗るための基本道具。塗料の種類に合わせて選びます
  • ローラー:広い面積を効率よく塗るのに使用。壁の凹凸に合わせて選択します
  • 保護具:ゴーグル、マスク、手袋は安全のため必須です
  • 養生(シートやマスキングテープ):塗らない場所にも気を付ける必要があります。塗らない場所を保護するために使います

刷毛(はけ)は塗料の種類に合わせて毛の硬さを選び、ローラーは壁の状態に適したものを用意しましょう。保護具は健康と安全を守るため、必ず着用してください。

あると便利な道具

あると便利な道具

基本的な道具に加えて、以下の道具があると作業がより快適になります。

  • 電動スプレーガン:広い面積を均一に塗れます
  • 足場:高所作業の安全性を確保します
  • 皮スキ(かわすき):固い汚れなどをバリバリと剥がします。また、塗料缶が硬い場合にも使用可能です

これらは必須ではありませんが、作業効率や仕上がりの質を高めます。電動スプレーガンは使い方に慣れが必要です。

塗料の種類と特徴を比較

外壁塗装に使う塗料は、主に下塗り用と上塗り用に分けられます。それぞれの特徴を簡単に比較します。

まず、下塗り用塗料は以下のとおりです。

種類特徴適用
シーラー(水性)塗装面と塗料の密着性を高め、塗料の吸収を防ぐ扱いやすいが劣化箇所には不向き
シーラー(油性)塗装面と塗料の密着性を高め、塗料の吸収を防ぐ劣化箇所にも適用可能
フィラー表面の凹凸を平らにする特にモルタル外壁の下地に使用
※参照 https://pronuri.com/articles/2309


続いて、上塗り用塗料は以下のとおりです。

種類特徴耐用年数コスト(1㎡あたり)
アクリルカラーバリエーションが豊富で塗装しやすい3〜8年約1,000~1,800円
ウレタン耐久性が高く、柔軟性があり密着性が良い5〜10年約1,700~2,500円
シリコン耐熱性、耐水性に優れ、汚れにくい7~15年約2,300~3,500円
フッ素高い耐久性、カビの発生を防ぐ12~20年約3,500~4,800円
※参照 https://pronuri.com/articles/2309


塗料選びは家の環境や予算、自分の技術レベルを考慮しましょう。下塗り用塗料は外壁の状態に応じて選択し、上塗り用塗料は耐久性や予算に合わせて選ぶのが一般的です。小さな面積でテスト塗装をしてみるのもいいでしょう。

適切な道具と塗料を選び、丁寧に作業を進めることで、満足のいく仕上がりを得ることができます。

外壁の種類別塗装方法

外壁の種類別塗装方法

外壁の種類によって適切な塗装方法は異なります。代表的な外壁材の塗装方法を紹介します。

モルタル外壁の場合

モルタル外壁

セメント主成分の素材で、デザインの自由度が高いものの、ひび割れに注意が必要です。下地処理が重要で、ひび割れを補修し、フィーラーやシーラーで下地を整えます。弾性塗料を使用することで、外壁の動きに対応し、塗膜の剥がれを防げます。

サイディング外壁の場合

サイディング外壁

工場生産の板状外壁材で、デザイン性に優れていますが、目地のシーリング材の劣化に注意が必要です。塗装前にシーリング材の状態を確認し、必要に応じて打ち替えます。耐候性が高く色褪せしにくいラジカル制御型塗料がおすすめです。

ALC外壁の場合

ALC外壁

軽量気泡コンクリート製で、断熱性や耐火性に優れていますが、吸水性が高いため塗装に注意が必要です。吸水防止効果のある下塗り材を使用し、耐候性と防水性に優れたフッ素塗料などを選びます。

プロ級の仕上がりを目指す外壁塗装DIYの手順とは?

プロ級の仕上がりを目指す外壁塗装DIYの手順とは?

プロ顔負けの出来栄えにするためのステップを詳しく解説しましょう。

1.事前準備と安全対策

まずは必要な道具と安全装備を揃えましょう。ローラーや刷毛はもちろん、脚立や安全帯も重要です。ヘルメットと手袋の着用も忘れずに。高所作業には危険が伴うため、自信がない場合は専門業者への依頼も検討してください。

2.外壁の洗浄と乾燥

塗装の土台となる外壁の洗浄は重要です。高圧洗浄機やブラシを使って丁寧に汚れを落とし、十分に乾燥させましょう。乾燥が不十分だと塗料の剥がれの原因となるので注意が必要です。

3.養生作業

塗料が付着してはいけない箇所を保護する養生作業は、美しい仕上がりの鍵となります。窓やドア、地面などをビニールシートやテープで丁寧に覆いましょう。手間はかかりますが、仕上がりに大きく影響する重要な工程です。

4.下地処理と補修

下地処理と補修

外壁のひび割れや剥がれは、補修材で丁寧に修復します。平滑な下地を作ることで、塗料の密着性が高まり、美しい仕上がりにつながります。下地処理は塗装の基礎となる重要な工程です。

5.下塗り

下塗りは塗料の密着性と耐久性を高める重要な役割を果たします。外壁に適した下塗り材を選び、ムラなく塗ることがポイントです。丁寧な下塗りが、美しく長持ちする仕上がりの秘訣です。

6.中塗り・上塗り

中塗りと上塗りは、最終的な色や質感を決定づける工程です。塗料の特性や天候を考慮しながら、適切な方法で塗り重ねていきます。各層をしっかりと乾燥させ、丁寧に塗ることで、美しい仕上がりが実現できます。

7.仕上げと検査のポイント

塗装完了後は、塗り残しやムラがないか細かくチェックします。気になる箇所があれば、すぐにタッチアップして修正しましょう。最終チェックを丁寧に行うことで、プロ級の仕上がりに近づけることができます。

外壁塗装DIYで失敗しないための注意点

外壁塗装DIYで失敗しないための注意点

外壁塗装をDIYで行う際の重要ポイントをご紹介します。適切な準備と知識があれば、美しい仕上がりとトラブル回避が可能です。

天候と気温をチェックする

外壁塗装の成功は天気と温度次第。晴れで湿度が低く、15〜25度の穏やかな日を選びましょう。天気予報をこまめにチェックし、数日間好天が続く時期を狙うのがコツです。

塗料の使用期限を守り丁寧に撹拌する

塗料の状態確認は仕上がりを左右します。使用期限内の塗料を使い、開ける前によく振り、中身を十分に撹拌しましょう。電動ミキサーがあれば便利ですが、丁寧に手作業で混ぜるのも良いでしょう。

塗り残しと塗りむらがないよう丁寧に塗る

計画的な作業が美しい仕上がりの秘訣です。壁を区切って作業し、「重ね塗り」を意識しましょう。一定のペースを保ちながら丁寧に塗ることで、むらのない仕上がりが期待できます。

乾燥時間を守る

乾燥時間を守ることは長持ちする仕上がりの鍵。塗料の説明書を確認し、気温や湿度も考慮しましょう。急ぐ気持ちを抑え、十分な乾燥時間を確保することが大切です。

高所作業の場合は安全を確保する

高所作業の場合は安全を確保する

高所作業には危険が伴います。しっかりした足場やはしごを用意し、安全帯やヘルメットの着用を忘れずに。不安を感じたら、無理せず専門家に相談するのが賢明です。

近隣トラブルを避ける

油性の塗料を使う場合は強い臭いが伴います。近隣への配慮を忘れず、必要であれば挨拶にまわりましょう。

廃棄物を適切に処理する

作業後のごみ処理も忘れずに。塗料缶は中身を使い切り乾燥させてから、養生シートは汚れを落として処分します。地域のルールに従い、適切に分別することが大切です。不明点は自治体に確認しましょう。

塗料を適切に保管する。

塗料は涼しく乾燥した場所(15〜25度)で保管し、使用後は缶をしっかり密閉しましょう。子供やペットの手の届かない場所に置き、使用期限にも注意が必要です。未開封で2〜3年、開封後は1年程度が目安となります。適切な管理で塗料の品質を保ち、美しい仕上がりと長期的な外壁保護を実現しましょう。

こんなときは要注意!外壁塗装DIYのよくある失敗例

こんなときは要注意!外壁塗装DIYのよくある失敗例

よくある失敗例とその対策を押さえて、プロ級の仕上がりを目指しましょう。

塗料が剥がれる

塗料の剥がれの主な原因は下地処理不足と不適切な塗料選択です。入念な高圧洗浄と信頼性の高い塗料を使用しましょう。

色むらが出る

不均一な塗布が原因で色むらが出ます。説明書に従った作業時間の遵守と一定ペースでの塗布がポイントです。塗料の十分な撹拌も忘れずに行いましょう。

雨漏りが発生する

シーリング不備により雨漏りが発生する場合があります。古材の除去、清掃、下地材塗布、新材充填、表面平滑化の手順を丁寧にすることで、雨漏りリスクを大きく減らせます。

事故が発生する

DIY外壁塗装で最も危険なのは足場関連の事故です。安全基準を満たす資材の使用、確実な固定、作業場所の安定性確認が不可欠です。安全確認を怠らないようにすることで、事故のリスクを最小限に抑えられます。

DIY vs プロ依頼|外壁塗装のコスト比較

DIY vs プロ依頼|外壁塗装のコスト比較

外壁塗装、DIYで挑戦するか、プロに任せるか、迷っていませんか?コストの観点から両者を比較してみましょう。初期費用だけでなく、長期的な視点も交えて、それぞれのメリット・デメリットを探ってみます。

外壁塗装DIYにかかる費用の内訳

DIYなら工賃ゼロ!でも材料費や道具代は必要です。一般的な一戸建てで、塗料代15〜25万円、道具代約5万円、足場代約10〜20万円程度。手間はかかりますが、総額を大きく抑えられるのがメリットです。

プロに依頼した場合の費用相場

プロ施工なら、一戸建てで50〜150万円が相場。塗料代、人件費、足場代などが含まれます。高額に感じるかもしれませんが、美しい仕上がりと高い耐久性が期待できます。

長期的に見た場合のコスト差

DIYは初期費用を抑えられますが、仕上がりが悪かったり、耐久性が低かったりすると、数年後に塗り直しが必要になる可能性があります。そうなると、結局はプロに依頼するよりも費用がかかってしまうかもしれません。

一方、プロの施工であれば、10年以上の耐久性が見込めるため、長期的なコストパフォーマンスは高くなります。

コスト削減のためのDIYテクニック

DIYでも賢く進めればコストを抑えられます。耐久性の高い塗料選び、丁寧な下地処理、近所との共同購入、部分的な専門家相談、適切な時期選びなどがポイント。ただし、安全面には十分注意しましょう。

外壁塗装をプロに依頼すべきケース

外壁塗装をプロに依頼すべきケース

家の外壁塗装は建物の寿命を左右する重要な作業です。DIYも魅力的ですが、プロに任せるべき場面もあります。以下、プロへの依頼が適した5つのケースを紹介します。

高層住宅の場合

高層住宅の塗装は安全面でリスクが高いです。プロは訓練と資格があり、適切な塗料選びも得意です。高所作業の危険性を考えると、プロへの依頼が賢明です。

大規模な補修が必要な場合

外壁に大きな損傷がある場合、建物の構造に関わる問題です。プロは状態を詳しく調査し、適切な修理方法を提案します。建物の安全性と耐久性を高めるには、プロの技術が重要です。

特殊な塗装技術が求められるとき

特殊な塗装技術が求められるとき

特殊な外観や立地の家には、高度な塗装技術が必要です。木目調や海岸近くの家向けなど、プロの専門技術が活きます。状況に合わせた塗装で、住宅の魅力と価値を高められます。

時間的制約がある場合

外壁塗装は天候に左右されます。限られた期間での完成にはプロの技術が必要です。効率的な計画と作業で、迅速な仕上がりが期待できます。

保証やアフターフォローを重視する人

専門業者は通常、保証とアフターフォローを提供します。塗装後の不具合にも対応してもらえる安心感があります。長期的に見ると、専門家への依頼が有利な選択肢になることもあります。

外壁塗装後のメンテナンス方法

外壁塗装後のメンテナンス方法

外壁塗装後の適切なメンテナンスは、建物の美観と耐久性を保つ上で不可欠です。定期的な点検、適切な補修、そして日常的なケアを組み合わせることで、外壁の寿命を大幅に延ばすことができます。

定期的な点検のポイント

外壁の定期点検は、春と秋の年2回が理想的です。点検の基本は、全体を遠くから観察し、近づいて細部を確認することです。色むら、ひび割れ、表面の粉ふきなどに注意しましょう。

点検結果を記録することで、経年変化の把握が容易になります。これは、予防保全の観点から非常に重要な習慣となります。

簡単にできる補修テクニック

小規模な損傷は、自身で補修できる場合があります。基本的な手順は、補修箇所の清掃、必要に応じた研磨、パテや塗料による修復、そして周囲との色合わせです。

ただし、大規模な補修や高所作業は専門家に依頼するべきです。安全性と作業の質を考慮し、自身の技術の範囲内で対処することが賢明です。

塗装の長持ちさせるコツ

外壁塗装の寿命を延ばすには、日常的なケアが重要です。定期的な水洗い、植物の管理、雨どいの清掃、そして室内湿度の調整が基本となります。

さらに、年に1回程度の外壁用ワックス塗布も効果的です。これらの小さな努力の積み重ねが、外壁の美観維持と建物全体の耐久性向上につながります。

まとめ:外壁塗装DIYで家をリフレッシュ!

まとめ:外壁塗装DIYで家をリフレッシュ!

この記事では、外壁塗装をDIYで行うための基礎知識から具体的な手順、注意点、そしてプロに依頼すべきケースまで幅広く解説しました。

DIYのメリットは費用を抑えられることですが、時間と労力がかかることや、仕上がりに不安が残るといったデメリットもあります。外壁の種類や状態に合わせて適切な塗料や道具を選び、手順を守って作業することが大切です。

DIYで外壁塗装を行う際は、安全対策を徹底し、無理のない範囲で行いましょう。高所作業や大規模な補修が必要な場合は、プロに依頼することも検討してください。この記事を参考に、DIYで外壁塗装に挑戦し、あなたの家を美しく蘇らせてみましょう。

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